時津風親方解雇も協会の責任は否定(日刊スポーツ)
序ノ口力士の時太山(当時17歳=本名・斉藤俊さん)が死亡した問題で、日本相撲協会は5日、臨時理事会を開き、同協会の信用を失墜させたなどの理由で、時津風親方(57=元小結双津竜)を解雇した。
日本相撲協会の臨時理事会は午後1時から約1時間にわたって行われた。時津風親方は途中の数分間だけ出席して、行きすぎた暴行はなかったなどと釈明した。だが理事会は全員一致で解雇を決めた。北の湖理事長は退職金の支給もしない意向を示した。同時に自身は4カ月50%の減俸、ほか理事、監事、役員待遇の15人についても3カ月30%減俸と発表。史上初めて協会役員全員が処分された。
最低限のけじめはつけた。しかし、一方で北の湖理事長は最後まで協会側の責任は頑として認めなかった。減俸処分について「(協会の)責任ではなく、自主的に個人個人が考えてのもの。私は(世間を)お騒がせして申し訳ないと思いましたので」と話したが、この処分も文科省から要求されていた。自身の進退については「時津風親方自身が責任を取るべきこと」と言い張った。
時津風親方の解雇理由についても「監督者として安全配慮義務を怠った。ビール瓶で殴ってけがをさせ、力士が暴行を加えるのを黙認した。師匠としてあるまじき行動で、結果的に世間を騒がせた。協会の信用、名誉を著しく失墜させたのが一番大きい」と話し、協会側の管理責任等については一切言及しなかった。
来週から指導に関する検討委員会の立ち上げを本格化させるものの「親方がやるべき。指導法について部屋にどうしろとはいえない」と協会側から具体的防止策を示すことはない。外部から理事を招く可能性についても「考えていない」ときっぱり否定した。・・・
コメント
相撲協会は思考の文法を理解していないようだ。
減俸というかたちで自分たちを処分しながら、自分たちに責任はない、と言うのだから、こちらの頭が混乱する。
理事長は、自身の進退について、あらためて、「時津風親方自身が責任を取るべきこと」と言い張ったとのこと。
サムライの世界では、部下の不始末は主がとるのではなかったか。
トップでモラルが存在しない。
朝日朝刊でどなたかがコメントしていたが、相撲という文化財の貴重さを理解して、それを後世に継承していく、というモラルがないようだ。
あまり言いたくないが、金もうけのため相撲や相撲協会幹部をやっているのではないか、という疑いが頭の片隅をよぎる。
もしそうなら国技の看板が泣くというものだ。
「来週から指導に関する検討委員会の立ち上げを本格化させるものの「親方がやるべき。指導法について部屋にどうしろとはいえない」と協会側から具体的防止策を示すことはない。外部から理事を招く可能性についても「考えていない」ときっぱり否定した」とある。
この発言は、現在の理事長が、相撲界を未来にリードする資質を決定的に欠いていることを示している。
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