ウラン濃縮型の核開発

2007-02-19 | news
6カ国「ウラン型」言及なし
核放棄、骨抜きも(中日新聞)

 北朝鮮の核問題をめぐる先の6カ国協議では、昨年10月の核実験で使用されたとみられるプルトニウム型核爆弾の開発凍結に加えて、北朝鮮が公式には認めていないウラン濃縮による核開発をいかに阻止するかが“陰の主題”だった。

 北朝鮮は1994年の「米朝枠組み合意」で、プルトニウムを抽出しやすい黒鉛減速炉を凍結することなどを約束しながら、2002年に凍結解除を宣言、昨年10月には核実験に踏み切った。これを受け、13日に採択された6カ国協議の共同文書には「使用済み燃料棒から抽出されたプルトニウムを含むすべての核計画について協議する」と明記された。その一方で、ウラン濃縮型に関しては言及が見送られた。

 ウラン型をめぐっては、米国が02年10月、米朝高官協議で北朝鮮がウラン濃縮型の核開発を行っていると認めたと発表。これに対し北朝鮮は「言い掛かりだ」と反論し、以後も一貫して事実関係を否定している。だが北朝鮮が「核の闇市場」を構築したパキスタンのカーン博士からウラン濃縮に必要な遠心分離機を入手していたことがその後判明している。

 ウラン型は起爆が比較的容易とされ、米国も広島に投下したウラン型原爆は事前に核実験を行っていない。このため秘密裏の核開発も可能と指摘されており、協議筋は「ウラン濃縮もすべて検証しないと完全核放棄とは到底いえない」と強調している。
(http://www.chunichi.co.jp/feature/niccho/070219T1114.shtml)

コメント
先日の合意は、実質的には、「北朝鮮が60日以内に寧辺(ヨンビョン)の核施設の稼働を停止することなどの見返りに、(韓国が)重油5万トン相当のエネルギー支援をする」にとどまりそうだ。
その後の「最大100万トンの重油支援」は実現しそうにない。
今回の合意はアメリカにとって応急措置で、イラン、北朝鮮の2正面作戦を避けるというのが主なねらいーイランに集中するための措置、ということだろう。
アメリカは、核を保有し続ける金政権を延命させるための政策はとらないだろう。

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