●〔56〕森真沙子『快楽殿』トクマ・ノベルズ 2001 (2005.08.11読了)
《購書》のところでも書きましたが、『古本的』で紹介されていたので買いました。いわゆる古本ミステリでしょうか。紀田順一郎と逢坂剛を足してノベルズで割ったような作品でした。まあ、面白く読めました。
『古本的』ではモデル探しもされていました。
神保町裏通りの「日暮堂」は「古書肆ひぐらし」、京都在住の長身のフランス文学者でサド『ソドム百二十日』の訳もある「九鬼悟郎」は「生田耕作」、高級マンションで店舗を開く「アカシヤ書房」は「アスタルテ書房」と見当が付く。(「青猫書房の目録で知った新刊ミステリ」『古本的』p.215)