●〔34〕林信吾・清谷信一『真・大東亜戦争〈13〉World War Ⅱ《1942》風雲急ヲ告ゲル欧州大戦』ワニノベルス 2003 (2007.04.07読了)〈2007072〉
○内容紹介
(とうとう白旗を掲げたか。これでどうにか…)スターリングラードでの独軍の降伏。終戦への道程が、西条には見えた気がした。同じころ南アフリカでは、植民地奪還を声高に叫ぶチャーチル英首相の意を受け、ナミビアへ上陸した南ア遠征軍が、日・南ア航空隊に一掃されていた。一方、北アフリカではジョージ・パットン米中将が、モロッコ内陸部を打通するミストラル作戦を発動した。“砂漠の狐”の異名をとるロンメル独軍総司令官は、米軍の軍事常識を超えた物量作戦に圧倒される。作戦発令前日には、米海軍はジープ空母とはいえ、三〇隻を集め、地中海にいたイタリア海空軍を完膚なきまでに叩いていた。そして―。パットン指揮するアフリカ遠征部隊が、ついに地中海に達する。連合軍による本格的な反抗が、まずヨーロッパから始まった。
(unvollkommen)