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《読書》グレッグ・アイルズ(著)中津悠(訳)『甦る帝国』(下)講談社文庫

2007-01-25 05:52:23 | 読書

●〔5〕グレッグ・アイルズ(著)中津悠(訳)『甦る帝国』(下)講談社文庫 1999
(2007.01.16読了)〈2005298〉

○内容紹介
核を掴んだ「不死鳥(フェニックス)」が殲滅への翼を広げる!ヘス文書を狙う秘密組織〈フェニックス〉に妻イルゼを誘拐されたハンスは、父親ハウアー警部、イスラエル工作員スターンらと、南アフリカへ救出に向かう。だが現地では「第3帝国」復活を目論む、恐るべき核謀略が進んでいた。各国精鋭部隊が展開する非情なスパイ・アクションに息を呑むサスペンス巨編!


 上下巻あわせて1256ページという大部な本でしたが、かなりの速度を持って、面白く読むことができました。
 ジャンル分けすれば国際謀略小説ということになるのでしょうが、フォーサイスとは違って、もっとドロドロした感じでした。それは、登場人物が様々な情念(夫婦の愛、親子の愛、愛国心、復讐心、狂気、功名心etc.)によって動いているからでしょう。それぞれにキャラも立っていました。
 下巻の後半は息詰まるアクション場面の連続で、衝撃のフィナーレへとなだれ込みます。

※「MysteryBest ???―みすべす―」より