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水戸見学会

2016-07-14 19:45:17 | 日々の建築ウォッチング
昨年末、吉田桂二先生が亡くなられて、
吉田桂二の木造建築学校・匠組仲間と集える機会も今年度から減ってしまいましたが、

水戸で活躍するFさんが、吉田先生直伝の架構を活かした建物が完成した、
との話があり、新旧匠組メンバーで見学してきました。

まずは、
教住寺観音堂


屋根構造と天井構造を二重のかぼちゃ束架構としたもの。
写真で見えているのは、天井構造です。

垂木のピッチや、屋根のそり、そして上棟方法など。
様々な質問を投げかけながら、小一時間見学しました。

吉田先生に習った手法を、工夫しながら良い方向にアレンジしているところが、
大変参考になりました。


そして、佐川文庫へ。
佐川文庫の館長さんにご挨拶し、見学が始まりました。。

実は3年ほど前に本館を見学させてもらったのですが、
建物も美しく落ち着いており、近所に住んでいたら通いつめたであろう
私設の図書館です。

今回は、竣工したばかりの別館も見学することができました。

別館へのアプローチも素敵です。

そして内部は、見事な木の架構。


木造による大型建築を可能にした複合カボチャ束。
支えている丸柱は、京都の北山杉。

今回の見学会には、その北山杉の中源N社長も参加されました。
N社長を匠組で紹介してくださったのも吉田桂二先生。

木造架構空間に圧倒されながら、
構造の話や、北山杉の納入についてなど興味深い話の数々。

手の内を公開して資料までつけてくれたFさん、
この後、自邸まで見学させていただきました。

内容の濃い刺激的な一日だったことと、皆との久々の再会の嬉しさも加わり
その晩は、なかなか寝付けませんでした。(^^;


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五浦六角堂

2012-10-22 23:51:24 | 日々の建築ウォッチング

週末、茨城・五浦の六角堂へ行ってきました。

昨年3.11の大津波で一度は流されてしまいましたが、

今年の4月に再建かない、海辺に懐かしい六角の姿を見ることが出来ました。

 

再建された六角堂

 

こちらは、津波前の以前の六角堂です。(2007年9月撮影)

こうして見ると、殆ど姿変わらず再建されているのが分かります。

 

変わったところと云えば、

内部は

床が板張りになり、炉が再現されていました。

 

以前は、

六角に従属した形を持つ畳敷き。(2007年9月撮影)

 

また、基礎石が新しいものになっていました。

 

この地は、岡倉天心の別荘地。

日本美術院をこの地に移し、横山大観、菱田春草など

天心の門下生たちが移住してきて、数年過ごします。

 

“空気を描け”

天心の言葉どおり、絵に表現できた大観や春草たち。(そこがさすがです)

当時はまだ世間に受け入れられず、「朦朧(もうろう)体」などと批判を受けて

相当大変だったようです。

 

東京から離れたこの地に、創作活動の場を移して

己を信じた道を進んだ日本美術院の面々と引率者の岡倉天心。

 

その瞑目の場が、六角堂。(天心自身は「観瀾亭」と名付けていました)

愛船の龍王丸を海に浮かばせて釣りをしたり、六角堂にこもったり。

 

 

そんな天心の精神的シンボルの六角堂、

津波で一度は流されてしまいましたが

こうして再建されている姿を見れてとても嬉しかったです。

 

諸行無常を乗り越えた天心の“方丈庵”

 

六角堂前の広場も写真のように綺麗に整備されていました。

 

 

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奈良-東大寺大仏殿

2012-08-13 09:45:07 | 日々の建築ウォッチング

奈良の建築見学の続きです。

 

南大門の大仏様建築を見た後、大仏殿にも足を伸ばしました。

 

 

 

朝8時半ごろ訪問したのですが、

内部では僧侶たちによる声明が響いてました。

 

 

大仏さんを拝んで気付きましたが、正面の貫がありません。

大仏さんの顔が隠れないようにしているんですね~。

 

しかし、大仏さんに再会するのは何年ぶりでしょう。

思い出せない程、昔のような気がします。

 

 

ちなみに大仏の高さは14.7m、それも基壇に載っているので

天井がいかに高いかが分かります。

 

木造軸組建築では、世界一の大きさとなるそう。

 

 

隅部の構造もシンプルで明快。

 

それにしても、柱がスクッと天井まで延びるこのカタチ、

ゴシック建築に通じるものがある気がしてきました。

 

ゴシック建築は、ロマネスク建築の後にできた構法ですが

11世紀末から12世紀にかけてできたことを思うと、

大仏様建築とほぼ同世代!

 

洋の東西問わず、同時期に天への憧憬発祥でしょうか。

何だか面白い感じです。(^_^)

 

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奈良-南大門

2012-07-31 20:36:14 | 日々の建築ウォッチング

建築研鑽研修の合間に、東大寺・南大門へ。

 

先日の匠組で話題になった、重源の大仏様建築、

その代表的な建築物がこちらです。

 

訪問前に、伊藤ていじさんの「重源」を少しかじっておきました。

 

 

角地垂木で一軒(ひとのき)

“柱に肘木を挿し込む挿肘木(さしひじき)”

 

 柱がちで明快、骨太でシンプル。

個人的に好みの構造です。

 

 

内部を見上げた景色。

何となく、飛騨高山の吉島家住宅を思い出しました。

 

見ていて飽きません。

ずーっと気の済むまで眺めていたかったけど、

時間の関係で、その楽しみは次回にとっておくことにしました。(^_^)

 

 

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奈良-興福寺

2012-07-30 17:51:26 | 日々の建築ウォッチング

週末、奈良の日本建築研鑽研修に行ってきました。

 

まずは、興福寺へ。10年ぶりの再訪です。

 

興福寺の中金堂の復元工事が始まって、

いつもと少し違う風景になっています。

中金堂は、藤原不比等が710年に着手後、

1000年以上の間に、7回も焼失しては再建されてきたとのこと。

ただ、享保2年(1717年)の火災の時は、財政困難もあって再建ができず、

10年後に奈良町の人々の寄進で仮金堂が建てられたとか。

その後、再度仮金堂建設を経て、平城遷都1300年(興福寺創建1300年)を記念して

修復工事がされることになったそうです。

 

詳しくは、興福寺のHPにて

http://www.kohfukuji.com/kanjin/rebuild.html

 

 

建設中の中金堂に使用されている木材。

左はアパ(アフリカけやき):柱など

右はイエローシーダー(カナダひのき):組み物など

 

国産材でないところが、心情的に残念ですが・・

日本の「木の文化」を守るためのひとつの課題↓

http://members.jcom.home.ne.jp/nihongakukyokai/nihon23-05kadai.html

 

日本文化を自国で守れるようになるでしょうか。

 

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建築家 中村好文 「museum as it is」

2011-07-20 14:01:09 | 日々の建築ウォッチング
先日、中村好文さん設計の建物を見て来ました
千葉県の長南町にある、
週末しか開館していない美術館、「as it is

美術館と言っても、まるで週末住宅のような佇まい。




知人の別荘に「お邪魔します」・・という感覚で入館できます。




内部展示品は、期間ごとに変更するようですが、
日常生活に使われた工芸品を主に展示しているとか。

素朴でありながら、機能性と実用性を持ち合わせ、
かつ本来の用途以外にも使える多様性を感じさせる品々が、展示されていました。

窓は少なくまるで箱のようですが、あまり暗さは感じませんでした。
天窓があったせいでしょうか。
その限られた開口部からの外の眺めが綺麗でした。




キッチンもあるワンルーム形式。そのまま、ここに住めそう。




外観はストイックでシンプル。そして詳細部も綺麗に考えられています。
小さな家、現代の方丈庵。
間口約3間の建物でした。
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出石の町並み

2010-12-24 11:15:48 | 日々の建築ウォッチング
先週末、法事で大阪へ行ったついでに、兵庫県を周遊しました。

豊岡から全丹バスに揺られて30分、出石(いずし)に到着しました。



辰鼓楼(しんころう)は、明治期に建てられた時計台で、
町のシンボルとなっています。

出石は城下町のため、武家屋敷、家老屋敷、商人屋敷が揃い、
また、明治期には、上記の辰鼓楼や、芝居小屋の永楽館が建てられるなど、見どころが沢山あります。



こちらは、家老屋敷の二階部屋からの風景写真。
江戸の当時は隠し階段で登る、有事の隠れ部屋だったとのこと。
今は裏に商店が並ぶ賑やかな場所ですが(事実まる見えです)、
当時は周りに蔵でも建っていて見えなかったのでしょうか。
ちなみに、表からは平屋に見える建物で、
登り屋根の裏側に、隠し部屋がある構造です。

今度は、商家を散策していると、
荒壁の酒蔵が目に入りました。


以前は、この壁には漆喰が塗られていたのでしょう。
今は漆喰等の上塗りが剥がれ落ち、荒壁の下地がそのまま見えています。
所々、竹古舞の下地も見えました。
荒壁は、見ても味わい深いですが、土がはがれ落ちると壁の耐力が失われるので、
ちょっと心配です・・

こちらの酒造では、地酒を試飲して購入してきました。


最後に、昼食の出石そばをご紹介。5皿で一人前です。


そばつゆに生卵&とろろを投入して、そばをからめて食します。
最初は遠慮していたのですが、美味しい、との声に背中を押されて試したところ、
これが結構いけました。





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明治村

2010-08-21 12:39:37 | 日々の建築ウォッチング
昨日、犬山市の明治村へ行ってきました。

近代の4大建築家の一人、F.L.ライトの作品は
日本国内で3箇所見学できます。
池袋の明日館、芦屋のヨドコウ迎賓館、そして明治村の帝国ホテル玄関。



今回、8年ぶりの明治村でしたが、
再度、(というか以前に増して)圧倒されてきました。
細部の凝った造り、よく考えられた空間のつながり・・。

ライトと言えば、有機的建築・幾何学などのキーワードがあげられますが、
今回ガイドさんに教わった、アスティカ文明というキーワードに
大変納得しました。人の形に見える一対のオブジェが、
建物を守っているようで、まさに遺跡のような雰囲気を出しています。



内部は、天井高さを違えたスキップフロアで
劇的に空間の面白さを作りだしています。





幾何学模様のパターンの隙間から、光が漏れる照明、
椅子、窓、庇とどれもが素晴らしい造形です。



明治村は帝国ホテルだけにあらず、
沢山の国内名建築がありますが、
素晴らしいなと思ったのが大明寺聖パウロ教会堂





外観を見て、内部を想像できる人は多分居ないと思われます。






建築家の吉田桂二先生が、以前からゴシックとカボチャ束の関連性を
指摘されている通り、柱抜きのアーチ造形はまさにカボチャ束の考え方。

カボチャ束を、まだ実務で生かしていない残念さ。
手がけた物件で、もし使用していたら
どのような意匠になっただろうと考えさせられた
見学会となりました。


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吹屋の町並みと広兼邸

2010-03-31 08:30:29 | 日々の建築ウォッチング
3月の連休中、
8年前に訪問し、その魅力が印象深かった吹屋へ
再訪する機会に恵まれました。




交通の便がきわめて不便な吹屋。

ここから3km離れた広兼邸に至っては、
GoogleMAPの住所検索でさえ、出てこない。

関東の人間にしてみれば、そうそう気軽に行ける所でもないし
行きつけるかも不安なところでした。


しかし、この8年の間に道路が整備されており、
以前より、かなり分かり易くなっているようです。

8年経って、歴史的な町並みは変わらずとも、道路だけが変わってゆく・・


“山奥の秘密の里”という感じがやや薄れてはいましたが、
独特のベンガラ赤壁を見ると、はるばる来たんだな~・・と
感激します。





そして、今回初めて広兼邸も見学することができました。
こちらは、八つ墓村のロケ地として有名です。



銅山経営とベンガラの原料製造で一財産を築いたとのこと。

入口には門番部屋も設置され、
見た目にも、用途的にも、城郭を思わせる豪邸です。




こちらは、牛小屋部分、正面側の横桟格子。
桟の断面が△形となっているのは、雨水侵入防止のためと考えられます。




庭に出ると、右手にやや低めの塀があり、
外の眺望がのぞめます。


敷地内には、母屋・茶室・蔵などの建物が建っており



時間があれば、よりゆっくり見れますが、
今回も、とうとうタイムアウト。



近辺の、笹畝坑道(ささうねこうどう)や、西江邸
寄ることが出来なくて残念です。


今回の建築ウォッチングは、
夜・横浜出発 → 午前・岡山着 → 夜・福山で一泊 → 午前・帰省
という強行スケジュールでした。

余裕を持って、いずれ再々訪できることを願っています。
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建築家 内藤廣シリーズ3 「とらや工房」&吉田五十八「東山旧岸邸」

2010-03-30 09:47:40 | 日々の建築ウォッチング
シリーズ3は「とらや工房」



アーチを描いた形で、
この内部空間は、富士教育センターと同じように
木組みの見事な梁架構です。

なのに、上手に写真が撮れていなくて残念・・・
理由は、食い気に走ったからか(笑)


ということで、

どらやきを



頂いてきました。




パーゴラの下を歩きながら、
お菓子の製作過程が見えたり、
一服できるスペースがあったり・・

建築レポートと言うより、食べログ化していますね(笑)

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ちなみに、同じ敷地には「東山旧岸邸」もあります。

この旧岸邸の設計は、吉田五十八(いそや)氏
そして、“旧岸邸”とは元首相岸信介邸のことです。

吉田五十八さんらしいデザインが随所にあります。

○エッジの効いた無目枠、


○スチール丸棒による簾、


○殆ど壁にしか見えない建具の納まり、


以前見学した京都の四君子苑(北村邸)
新座敷の回転柱もそうでしたが、
いつもディテールに刺激を受けます。
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建築家 内藤廣シリーズ2 「富士教育センター」

2010-03-29 08:32:44 | 日々の建築ウォッチング
御殿場市にある「(社)倫理研究所富士教育センター富士高原研修所」



外観は、シンプルな黒のガルバリウム。
富士山麓だけあって、溶岩の石垣が様になっています。


そして、内部をご好意で見せていただいたのですが、
見事な木梁で、大空間を柱無しで造り上げていました。



構造自体が空間の主役なのです。

ここは、宿泊施設を伴うセミナーハウス。
日々の雑事から離れて、
非日常の数日間を、この建物内で過ごすのですから、
建築の空間性が大変重要になってくる訳です。


私が、古民家のダイナミックな架構(柱と梁)に惹かれるのと一緒で、
形を作りすぎない、構造そのまま美しく見せる
というところに、
さわやかなドラマチックさを感じます。
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建築家 内藤廣シリーズ1 「とらや御殿場店」

2010-03-28 10:10:07 | 日々の建築ウォッチング
御殿場にある内藤廣氏の建築群を、
Nさん率いる建築仲間で見学してきました。

まずは、「とらや御殿場店」


軽さと水平ラインが強調されたシンプルな形状。



のれんが掛かると、さらに良く似合います。


老舗和菓子店の建築をどのようにデザインするか・・。

施主と設計者の「老舗」とは何ぞやという哲学&想いが、
この建物の形に表現されたと思われます。





細い鉄骨柱が線のよう。

内と外が融合する和風建築のあの空間と
同じような感覚を味わいました。





内部のテクスチャーも素敵でした。


全体的に、紙をイメージしたのかな?
細く、軽く、柔らかに。
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宇陀の町並み

2010-03-27 19:36:51 | 日々の建築ウォッチング
気付けは3月も終わりに近づいていますが、
今月は、インプット&アウトプットの非常に多かった月でした。

ということで、3月中にアレコレ見て周ったもののご紹介です。

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室生寺の帰りに、となりの宇陀松山に寄ってきました。

重要伝統的建造物群保存地区に指定されている、
静かで歴史ある町並みです。




訪問したのは日曜日でしたが、
肌寒く雨が降る日だったせいか、人にあまり会うことも無く、
静かな町並みをゆっくりと見て周ることが出来ました。


殆どの家が、平入り建物です。

ところで、
このあたりは吉野葛の産地なので



道の駅「大宇陀」では、葛餅やゴマ豆腐などが
たくさん、並んでいました。

そこには、
地元産の、美味しそうな野菜が安く売っています。
水菜の色が深緑で、こちらのスーパーで売られているのとは大違い。
ついつい購入してしまいました。

町並みウォッチングをしながら、山の霊気も吸い込める
しっとりしたところでした。
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室生寺2

2010-03-11 17:39:20 | 日々の建築ウォッチング
室生寺へ来て、奥の院まで 参拝する or しない が、
体力への自信の目安になりそうです。


進むにつれて、段々急階段になるのが奥の院。
まるで二次曲線を描いているようです。



小雨の中、ひたすら階段をのぼり、
段々と息が上がるのを感じます。


もやの向こうに、
舞台造りの建築が見えてきました。


真言宗の建築、という感じです。


昔の人は、室生寺まで歩いて来た上に、
奥の院まで上ったのかと、感心します。
それも草履と着物姿で・・。


雨に濡れて滑りやすくなっている石段を
慎重に降りながら、
次回、ここを上ろうと思えるかどうかが、
少し気になった次第です。(笑)

前回8年前に参拝したときより、
確実に体力が落ちている感じでした。
足腰、鍛えなければ!(^_^)

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室生寺

2010-03-10 15:12:57 | 日々の建築ウォッチング
先日、法事で大阪に一泊し、
次の日、奈良県の室生寺へ行ってきました。


門をくぐって階段を上ると、正面に見えてくるのが金堂です。
眺めていると不思議と心落ちつく建物でした。
【平安初期の国宝建築】



この建物は、間口五間・奥行き五間で、屋根は寄棟造り。

なぜ方形(ほうぎょう)屋根にならないか?というと、
「一間」の寸法が各々異なることと、
前方が母屋下がり的な、屋根吹き降ろしになっていました。

それが調和的で美しく感じるのは、
前面が一段低いところに建っているからでしょうね。
懸造り(かけづくり)の良さが十分出ています。




そして、階段の上には、優雅に建つ五重塔。
【平安初期・国宝建築】



この五重塔は、写真映えしますね。とても綺麗です。

五重塔としては法隆寺に次ぐ二番目の古建築で、
また、屋外の五重塔としては国内最小。(総高は16.1m)
階段下から見上げて、ちょうど良い大きさに見える建築です。


室生寺の建築物も素晴らしいですが、
内部には、優美な如来・菩薩・神将像が何体も設置されていました。

女人禁制だった真言密教の中で、
唯一女人に参拝を許した室生寺。

ここを訪れた女人たちは、どのような想いで
この仏像たちを拝んでいたのでしょう。

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