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明治村

2010-08-21 12:39:37 | 日々の建築ウォッチング
昨日、犬山市の明治村へ行ってきました。

近代の4大建築家の一人、F.L.ライトの作品は
日本国内で3箇所見学できます。
池袋の明日館、芦屋のヨドコウ迎賓館、そして明治村の帝国ホテル玄関。



今回、8年ぶりの明治村でしたが、
再度、(というか以前に増して)圧倒されてきました。
細部の凝った造り、よく考えられた空間のつながり・・。

ライトと言えば、有機的建築・幾何学などのキーワードがあげられますが、
今回ガイドさんに教わった、アスティカ文明というキーワードに
大変納得しました。人の形に見える一対のオブジェが、
建物を守っているようで、まさに遺跡のような雰囲気を出しています。



内部は、天井高さを違えたスキップフロアで
劇的に空間の面白さを作りだしています。





幾何学模様のパターンの隙間から、光が漏れる照明、
椅子、窓、庇とどれもが素晴らしい造形です。



明治村は帝国ホテルだけにあらず、
沢山の国内名建築がありますが、
素晴らしいなと思ったのが大明寺聖パウロ教会堂





外観を見て、内部を想像できる人は多分居ないと思われます。






建築家の吉田桂二先生が、以前からゴシックとカボチャ束の関連性を
指摘されている通り、柱抜きのアーチ造形はまさにカボチャ束の考え方。

カボチャ束を、まだ実務で生かしていない残念さ。
手がけた物件で、もし使用していたら
どのような意匠になっただろうと考えさせられた
見学会となりました。


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高野山・宿坊で避暑

2010-08-11 16:09:41 | 日々の合間に
先日、和歌山の高野山へ行ってきました。
真夏日が続いていた頃、
山頂の別世界を堪能すべく、宿坊に泊まることにしました。



宿坊の廊下。
澄んだ空気の中、高野槇が夕日に映えて綺麗でした。


お坊さんが案内してくれる奥の院ナイトツアーに参加し、
静かな参道を歩きました。
一の橋、御廟橋の前では必ず一礼してお参りします。
灯篭のともった夜の御廟堂・・何とも幻想的でした。
写真撮影不可で紹介出来ないのが残念です。


帰り道、石灯篭の上に、殻から抜け出たばかりのセミを発見。

夏休みの一コマという感じです。


美味しい精進料理をいただき、
次の日の朝は、お勤めにも参加しました。


参列者の半分以上が外国人でした。
「スパシーバ(ありがとう)」と声を掛けてくれたので
ロシア人だったのでしょう。


2日目に、金剛峯寺と壇場伽藍(だんじょうがらん)を見学しました。


高野山は、小学校の林間学校以来、実に30年ぶり。
壇上伽藍の階段脇で滑って遊んだな~と、
子供の頃の懐かしい思い出の地でした。

子供心ながら、高野山の清々しい雰囲気が印象強く、
好きな場所でしたから、今回再訪することが出来て嬉しく思います。


昼間の奥の院参道


杉の大木が木陰をつくり、やわらかな光が差していました。

爽やかな空気に癒される、良い夏休みでした。
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