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想いを込めた「住宅のつくり方」~つくり手編

2009-01-30 14:31:13 | 日々の研鑽
先週末の木造塾第3回(建築士会)の講師は、構造の山辺豊彦先生。

当日は木造建築学校と重なってしまったため、
懇親会に駆けつけ参加してきました。


山辺先生と、第2回でお話を伺った丹呉先生のお二人が最近出版された本。
現在、読書中です。

渡り腮(あご)構法の住宅のつくり方―木の構造システムと設計方法
丹呉 明恭,山辺 豊彦
建築技術

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伝統的な木構法は、技・美・伝統という言葉を背景に、
「本当に安全なのか?」という問いに対して、
心理的に向き合い難い世界でした。

その中で、この構法の安全性・耐震性を
トコトン実験を重ねて実証してしまったところが、
両先生の凄いところです。


その根底に広がる哲学・理念は本の中に書かれていますが、

一度お聞きしたかったことは、

①丹呉先生と山辺先生の出会いはどういうキッカケで?
②実験を始めるにあったて、装置は予算はどうやって?

などなど。
そんな質問にも色々お話してくださいました。


まだ読み始めて途中の段階ですが、
この本は、技術的に“なるほど”と教えてくれる以上に、
つくり手側の、
「無意識に目をそらしていた側面」を深くえぐる清冽さを感じました。

その住宅をつくるのは何のため?と、再度認識させられるのです。



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理解する瞬間

2009-01-28 19:19:12 | 日々の研鑽
先日の木造建築学校で、
昨年末に提出した、作品発表をしてきました。

テーマは
 飽きのこない空間、ワクワクさせる空間、人に見せたくなる空間とは?


私の答えは、木の構造美。
単なる箱のような家ではなく、
柱と梁がやや複雑に掛けあった、目で見て楽しめる家です。

複雑さを出すために、スキップフロアを採用し、
最上階の上部には丸太を用いて、開放的かつ、複雑な架構を試みました。


しかし、
新しい試みには、新しい課題がついてくるものです。


今回の作品で、懸念に思う点を話したところ、
吉田先生が、その場で2本の線を加筆してくださいました。


その2本線が加わった図面を見ると、
懸念は一気に解決しました。


それは、見学会等で見てきた吉田先生のあの意匠。
それを単なるデザインと思っていたことに気づいた自分・・。

そういうことだったのか、と
初めてその意味を理解した瞬間でした。

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流行りに乗っかって~風邪

2009-01-26 10:35:31 | 日々の合間に
「小野さんは風邪ひかないですか?」と
今年になってから、お客様や工務店の方から言っていただく度に、

○○は風邪ひかないものですから、と返答してたけど、
ついに・・私もひいてしまいました(泣)


木曜日の夜に異変を感じ、
金曜日はちょっとフラフラ。

土曜日は、師匠の木造建築学校&夜は山辺先生の懇親会。
これは絶対に行きたいもの。そんな念力(笑)が通じて、
土曜日は元気になり、充実した一日を過ごしました。


しかし、土曜日の夜から酷くなりましたよ。


日曜日は、家で一日お休み。
お昼に、スコッチ・ラフロイグのお湯割り飲んじゃいました。
喉&胸の痛みが、少し緩和されたような気がします。

P.S.思い込みかな?



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民家ウォッチングの旅情報~アップしました

2009-01-20 13:22:53 | お知らせ
民家ウォッチングの旅情報のページでは、日本国内各所を紹介しています。

今回、次の町並みをアップしました。よかったら覗いてくださいね。

【福井県】三国

  越前ガニで有名な三国。
  明治時代、この町には日本のトップクラスの
  ハイカラな小学校がありました。
  かつて、北前船で栄えた町並みの雰囲気をご覧ください。

  
【高知県】吉良川(きらがわ)、奈半利(なはり)、安芸

  この地方特有の“水切り瓦”が見られる町並みです。
  いかにも土佐らしいという意匠です。
  
  土佐漆喰や瓦の持つ本物の質感、重厚さ。
  
  対等に張り合える程の質感を持つ町・住宅を
  私たちが現在において手に入れることは可能でしょうか・・。


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  今消えつつある伝統的な町並みですが、
  そこには、全ての本質・原点に繋がる何かを感じずにはいられません。

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建築関係法令集

2009-01-19 10:07:25 | 日々のお仕事
現在、木造3階建て共同住宅の計画中で、法規の確認・おさらい中です。


久しぶりに法令関係を広げて資料集めですが
この数年、建築関係の法改正が目覚ましく、
数年前の法令集は古くて使えなくなっています。

紙の法令集ですが、
 サイズ:A5 厚み約5cm
 その他別冊、国土交通省の告示が同じくA5厚み5cm


今年春に、監理関係の告示がまた増えそうですし、また変わります。
この資源の無駄遣い&経費のかさばり・・何とかならないかな。

ということで、長年慣れ親しんだ紙の法令集をやめて、
初めてデジタル法令集というものに乗り換えてみました。

これって、手書き図面からCADに乗り換える感じに
何だか似ています。
いずれ慣れるでしょうか。
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地鎮祭

2009-01-13 10:08:48 | 日々のお仕事
1月吉日、
晴れ渡った空の下で
地鎮祭が執り行われました。



神主さんの祝詞を耳にしながら
いよいよ・・という想いが湧いてきます。

感慨深いです。
これから形になってゆくのですね。

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PMG @ Blue Note TOKYO

2009-01-09 17:49:11 | 日々のアート鑑賞
今年最初のライブは



5年ぶりのブルーノート東京で


待ってました、パットメセニーグループ!!

1月8日の2ndステージに行ってきました。ラストナイトです。

今回はパットメセニーがグループを引き連れての
ブルーノートライブですから、物凄い人気です。

5年前はメセニー@トリオライブで楽しみました。
(with:クリスチャン・マクブライド & アントニオ・サンチェス)
ライブCDが出ています。「トウキョウ・デイ・トリップ 」
その時はアリーナ席の最前列に陣取り、かぶりつきで見たのですが
それはそれで疲れて(贅沢な!)今回はBOX席をセレクトしました。


しばし演奏が始まるまではこんな感じです。



手前のロンググラスが、今宵限りのカクテル「PMG」です。

既に1stステージから時間が押しており、メンバーが現れたのは22時近く。
登場と同時に会場は拍手喝采です。

メンバーは
guitter:パット・メセニー
piano:ライル・メイズ
base:スティーヴ・ロドビー
drums:アントニオ・サンチェス

一曲目は名曲“Have You Heard”
鳥肌が立ちました。これぞPMGサウンド。

続いて“Better Days Ahead
好みの曲を立て続けに演奏されて、泣きそうでした(笑)

往年のアルバム「レターフロムホーム」や「スティルライフ」からの選曲が
何とも嬉しい。
コンサートライブでは、最新アルバムのプロモートが中心だったので、
かつて馴染んだ名曲を、生で、それも目の前で演奏してもらうのですから
言葉に表せないほどの感激を味わいました。

最後のアンコール曲がこれまた“ミヌワノ68”です。
またいつか生で聞けるかな~


チャージは高かったけど、行って良かった~。最高のライブでした。
ありがとうPMG!!
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フィルムカメラ

2009-01-08 14:42:19 | 日々の合間に
「もう使わなくなったから」ということで
知人よりカメラのフィルムを頂きました。

旅行好から転じてカメラ好きになり、
以前は一眼レフカメラで良く撮っていたものです。

しかし
最近はコンパクトなデジタルカメラしか使用していません。
フィルムカメラは殆ど使用しなくなりました。


デジタルカメラのメリットは、早くて綺麗で安あがり。
民家ウォッチングの旅情報」では各地を紹介していますが、
やはりデジカメで撮影した場所は、アップも早くて楽です。


一昨年、久しぶりにフィルムの一眼レフで撮影してみました。
当時のデジカメは広角が取れないと云う理由で、
デジカメと併用しての撮影。

その時感じたのは、自分の腕?が落ちたなと(笑)

本当は腕自体は変わっておらず
優秀なデジカメのお陰で苦労せずキレイな写真が取れることに
慣れてしまっていたのでしょう。


さてフィルムを頂いて「何を撮ろう」と考え始めました。

そのことから、
デジカメや携帯電話を用いての撮影マインドは
「とりあえず撮影しておく」だったことに、今気付きました。


以前のように、シャッターを押す瞬間の
慎重で、考えぬいたような感覚を
再度味わってみたい気になってきました。
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木構造関連の告示 その1

2009-01-07 14:52:55 | 日々の備忘録
【告示1347号】

建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件



【告示1352号】

木造建築物の軸組の設置の基準を定める件



【告示1460号】

木造の継手及び仕口の構造方法を定める件

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画面チェンジ!

2009-01-06 15:34:05 | お知らせ
携帯からご覧いただいている方にとっては、
今までと変わらない画面なのですが・・

木の架構をイメージした画面に変更しました。


今までの“蓮池”デザインも、個人的には気に入ってました。
しかしながら

「暗いのでは?」
「お葬式屋さんかと思った」

と実に率直なご意見を頂いてまして(笑)

年も改まりましたし、気分一新です!

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新年あけましておめでとうございます

2009-01-05 10:37:07 | 日々の合間に
いつもありがとうございます。

2009年がいよいよ明けました。
昨年末は(毎年という話もありますが)慌ただしく迎えてしまい、
今やっと静かな気持でスタートを切ることができました。

今年は週末早々にS様邸の地鎮祭が行われますので、幸先よいスタートです。


さて、皆様からの年賀状を拝見し、
それぞれ新たなスタートを切ったという印象を受けました。
ご結婚やお子様が生まれたり、引っ越しされたり、
学び始めたり、海外に転勤が決まったなど。


また、同じ建築の道をゆく仲間や同志たちから
今年の抱負なども伝わってきて、刺激を受けます。

その中で唸ってしまったのがKさんからのコメントで、
このように書かれていました。

「世の中スゴロクで言えば、振り出しの時に来ているのではないでしょうか」


まさにその通りだと思いました。

振り出しとはゼロに戻ること。原点に戻ると云うことです。
現在の状況を見れば、今までと全く違う状況が起こっているのは周知のとおり。
しかし、本質を見極め進んでこられた方にとって、
それらはある意味想定可能な内容であり、
既に実践段階だったのかも知れません。


ひるがえって自分はまだまだです。
この状況に揺さぶられながら目覚めさせてもらう、そんな状態です。

口先だけではなく実践段階で表現でますように、
また心から感謝の想いで日々過ごせますように。

・・それが今年の抱負です。

ありがとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


P.S.
一部で年賀状が遅れてまして、誠に申し訳ございません。
もう暫くお待ちくださいね。

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