先日、石についての勉強会があり、
大谷石の産地へ見学に行ってきました。(主催:日本民家再生協会)
宇都宮駅から数キロ離れたところに、大谷石の採石場があります。
まずは、「坑内掘り」を見学させていただきました。
入口に積まれた、切り出されたばかりの大谷石。
こちらが坑内掘りの入口。迫力がありました。
ステップで地中深く降りた先には、横穴的に広がる採石場があります。
あまりにも深くて、地上からその全貌はなかなか見えません。
大谷石の層の厚さを物語っています。
次は「露天掘り」の採石場へ。
先日の大雪の影響で、地上からの見学でした。
写真では分かりにくいかもしれませんが、こちらもなかなか深く掘られています。
大谷石にも個性があって、鉄分が多く含まれているものは徐々に茶色くなるとのこと、
その現象を“焼ける”と言うそうです。
この日も、少し焼けた石があったのですが、とある液体(某飲料)をかけたら、
あら不思議・・焼けが薄れてゆきました。
宇都宮郊外のこのあたりは、大谷石の産地だけあって、
大谷石造りの蔵や塀、大谷石を外壁に貼った建物、大谷石の屋根材など
さまざまな建物を見ることが出来ました。
残念ながら、カメラの調子が良くなくて、
この後の写真はおあずけになってしまいましたが、
素晴らしい石蔵の町並み等を見ることができて感動・・・!
(伝えられないのが残念!)
大谷石の魅力を感じた一日でした。
新年あけましておめでとうございます。
さて、昨年2012年の締めくくりとして、小林研一郎さんことコバケン指揮、岩城宏之メモリアル・オーケストラ (各楽団等からの一流選抜メンバー:コンサートマスター:N響の篠崎史紀氏)による、「ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会」に行ってきました。
まだ大晦日の午後1時前、会場入り口には角松がお出迎え。
会場入りし、早速特製パンフレットも購入しました。
パンフレットの表には「本邦初!第九はマーラー版で演奏!」の文字が。
幕間の、作曲家・三枝成彰さんの解説によると、マーラー版は、
・各パートのスコアで一部、1オクターブ上の旋律に変更しているものがある。
・新しい音が加えられている。
・マーラー版は楽器編成がほぼ倍になる。
などが特徴で、楽器編成では例えば、
ホルンは(オリジナル版)4本→(マーラー版)8本。
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットなどの木管楽器も(オリジナル版)2本→(マーラー版)4本。
トランペット2→4本、
チューバ0→1本、
ティンパニは1人→2人などとなっています。
オリジナル版とマーラー版の編成違いを、各パートごとに弾きくらべをしてくれましたが、倍になったぶん音の層が深くなって印象が全然違うものだな~と感じました。
また、このマーラー版の第九第4楽章は、弦楽器、管楽器、打楽器、合唱合わせて総勢335名に。
この大人数編成のため、日本では今まで行った記録がないとのことで記念すべきコンサートとなりました。
13時開演と同時に交響曲第1番から始まり、第9番の始まりは22時半ごろに。
いつものことながら、全曲コンサートはあっという間に時間が過ぎてゆきます。
やはり5番の「運命」、そして7番がとてもよかったです。聴衆も惜しみなくブラボーの声をかけていました。
幕間はロビーで軽食をとりながら、前川國男設計の東京文化会館建築ウォッチング。
そしてマーラー版の第九、いつもの第九と曲の雰囲気が異なり新鮮でした。
ここはこんな感じの曲になっている!と所々感じる部分があり、
ベートーヴェン&マーラー&コバケン・・誰がどこの要素に強く反映しているのか、もうわかりません(笑)。
良い意味で交じり合っており、初めて聴く第九のようでもありました。
無事、全曲が終わったのは23:50頃。その余韻に浸る中、ロビーで楽団の首席奏者たちによるアンサンブルミニコンサートが始まりました。
曲目は、シュトラウスの「美しく青きドナウ」。
身近で聴くと、その音色の美しさにうっとり!本当に音が綺麗です。
華やかな曲をききながら、いつの間にか静かに、新年を迎えました。
どうぞ、今年もよろしくお願いします。