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既存住宅の省エネルギー改修講習会

2011-11-03 18:52:31 | 日々の研鑽

昨日、既存住宅の省エネルギー改修講習会を受講してきました。

 

冬の室内に入ってきた熱を外部に逃がさない、

あるいは、真夏の熱を室内に取り込まないために、

建物側で工夫できることがあります。

 

新築の場合は一から建てるため、計画的に効率よくその手法を発揮できますが、

既存住宅の場合は、どうなのでしょう・・。

 

今回の講師は、住宅技術評論家の南雄三氏。

断熱、気密、換気、結露の技術的なことから、

政策のゆくえ、補助金の状況から、現時点の省エネ住宅最新情報まで

盛りだくさんの内容で、5時間にわたるロング講義を、面白く、楽しく、お話してくれました。

 

 

国土交通省監修のガイドライン本は、あらゆる改修事例と注意点なをど纏めた凄い本ですが、

講義では、いきなりガイドラインの説明ではなく、なぜ省エネ改修が必要なのか、と言う話から始まりました。

 

また、今年の3.11大震災での結果をまとめた「ライフラインが断たれた時の暖房と室温低下の実態調査」レポート(南雄三氏作成)の紹介がありました。

 

〇次世代省エネ基準を超える住宅の場合、

〇次世代省エネ基準の住宅の場合、

〇そして、次世代省エネ基準未満の住宅の場合

 

それぞれ、どのような過ごし方をしたのか、温かさはどうだったのか・・。

このような実態調査結果を見るのは、建築を手掛ける者として大変興味深いです。

 

そして、断熱改修と結露の切っても切れないお話、シロアリ対策など、新築とはまた違った既存住宅ならではの応用編とも感じます。

 

 

講義終了後、懇親会に参加してきました。

2日後に大腸検査があるとかで、消化のよい食べ物=豆腐を食べる南雄三先生。

 

  

 

P.S.

懇親会で、室温の話からエントロピーの話になり、

「エントロピーとエクセルギー」解説を1分で分かり易く教えて頂きました。(笑)

 

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第32回 吉田桂二先生の個展

2011-11-01 08:36:13 | 日々のアート鑑賞

10月28日~11月9日開催中の吉田桂二先生の個展に行ってきました。

 

今年のテーマはチェコ・プラハ+南ボヘミアの3つの町、

和紙に墨で線をひき、水彩絵の具で着色された絵について

会場にいらした吉田先生に、着色技法について少しお聞きすることが出来ました。

 

ところで、今年の個展案内の絵はがきは、例年と少し感じが違いました。

チェコの建築壁面に施された、立体画だまし彫り?のスケッチ。

 

平面な外壁に薄くモルタル、しっくいを塗り、僅かに削って

さらに影の部分を着色して、凹凸感を出しているそう。

 

日本の建物と違って、窓が小さく、外壁面が多いため、

色々な装飾技法が生み出されては、流行ったりしたのでしょうか。


壁が大きなカンバスとしたら、建築美というより装飾美と言うべきか・・

などと理屈っぽいことは会場では考えませんでしたが(笑)

チェコの建物は、歴史が古くて町並みも綺麗ですね。

(東京も戦前はとても美しい町並みだったようです・・残念)

 

一方で、プラハには「ダンシング・ハウス」なる現代建築もあり、

昨年プラハを旅行した友人に写真を見せてもらいましたが、

隣同士のビルがお互いに抱き合いながら踊っているようなデザインです。

冷戦が終わったあとの自由の踊りを建築で表現?でしょうか。

 

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