鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

1億総活相

2021年04月22日 | 兎糞録

 いつの間にか1億総活相なんて大臣、いや大臣なんて律令制の名称がいまだあるというのも不思議ですが、そんなものがあるのですね。今朝の新聞記事には「1億総活相」って書いてありました。「一億総活相」ではありません。新聞も日本語を駄目にする元凶であるのは明らかです。そのうち1郎、34郎、47士なんて書くかもしれないですね。それを読んだ人々は怒りで肩を震わせるか、ガックリと肩をおとすことでしょう。

 「1億総活相」ってのも大臣という肩書つけてあげるためのものでしょう。どうせ何も活躍しないのはわかっています。そのうち進め一億火の玉大政翼賛会がまたできたりして。なんですって?「コロナに打ち勝った証のオリンピック」、誤植と欠字だそうです。「コロナが打ち勝った証のオリンピック中止」と原稿にはあるとかないとか。先の戦争中は、会津では先の戦争とは戊辰戦争だそうですが、「贅沢は敵だ」って標語が掲げられまし落書きして「素」の字を入れた人がいたそうです。すなわち「贅沢は素敵だ」。まさにその通り。

 コロナの勢いは相変わらず衰えず。この地元でも幼児が集団感、それでもホームセンターなんかは去年と同じく大賑わい。みんなコロナと言ってもインフルエンザと似たようなものだと思っているのでしょう。でなきゃあんなに遊び歩くわけがない。(でも知り合いの焼き鳥屋さん長兵衛さんはずっと休業中だとか。)これがペストだったら皆さんこんなにしてはいられない。

 民主主義、表現の自由が悪く影響しているのか、マスク無用おじさんは跳梁跋扈して捕まるやら、お金と皇族目当ての母子は結婚詐欺を働こうとしているし、だいたい婚姻は両性の合意のみに基いて成立だから二人の気持ちをそんちょうしますなんていったのかどうか、秋篠飲み屋とかいう飲み屋さんもだらしがない。ふつうの親だったら法律が認めても私は認めない、そんな怪しい男と家族、娘が不幸になるとわかっていて結婚は認められない、というのが当たり前でしょう。大体都合の良い時だけ神様の子孫で別の都合で耶蘇の大学に入学、節操がないですね。神主の息子が耶蘇の大学入って詐欺師の娘と出会い、結婚して家族になろうとしているようなもんです。聖武天皇が仏教に転んで以来だからしょうがない家系なのでしょう。

 なんでも自由の世の中はまじめに働く人には不自由の世の中です。

 去年の一律給付金の話はお金持ち大臣のもう出てこないようです。コロナがなくてもみんな困っているんだからここは一律数十万の給付金を支給して大々的にロックダウン、経済活動の休止までしないことにはウィルスの活躍は収まらないでしょう。蔓延防止、緊急事態宣言を出しても同時にGo To政策もやろうとするから収まるものも収まらない。ウィルスは人が運んでいるのですから人が移動すれば一緒に新しい活躍の場を求めて移動します。ウィルス1億総活躍だったのか。ウィルス1億総活躍よりも宝くじ3億だ。でもこれは三億と書くのが正しいのだ。

 なお、本稿に関してコメント、ご意見は無用です。日本語を知らない人は「無用」と書くと「いらないんだな」と思ってしまいます。「天地無用」とは天地(=逆さま)にするな、という意味ですから日本語の「無用」という語句はDo not という強い意味があります。こう書かないと頭の変な爺が勝手にほざいているだけなのに目を吊り上げて口から火の玉を吹きかねない輩が現れるのが今の民主主義の末の世の中なのです。

 


鬼平みながらバナナの香りの焼酎

2021年04月21日 | 兎糞録

 この前はライチの香りの焼酎、焼酎買いに出かけたら最近はバナナの香りだメロンの香りだといろいろあるんですねえ。

 試しに買って飲んでみました。美味しいですよ。

 ただし、この手の焼酎はスタンダードになることはないでしょう。確かに香りもいいけど芋焼酎大好きの身としてはやはり芋の香りの焼酎が一番いいですね。それも高くないやつ。酒は安くてうまいに越したことはありません。

 FODで鬼平犯科帳を放映しているので毎日それを見ながら飲んでいます。配信終了まで全部見られるかなあ。


いつも思う不思議なこと

2021年04月19日 | 兎糞録

 昔、不味まずしんぼとかいう漫画があって、ダメ社員の花岡くんと女子新入社員の栗山ちゃんが最高のメニュー作りをするというストーリーの連続でした。

 新聞社というのはヒラでもよほど給料が良いのか毎晩のように銀座の料亭に食事に行きます。仕事を続けるうちこの花栗コンビは好きあって結婚するのですが、結婚後も二人は互いに花岡さん、栗山さんと呼び合います。
 そんな夫婦いますか。周りにはいません。都会ならざらにいるんでしょうか。とても不自然。夫婦別姓を推奨しているのかもしれませんね。
 
 女の方が結婚後も旧姓を名乗ることになぜこだわるのでしょうか。女性の方が旧姓を名乗り続けるってことは結局父方の姓を名乗り続けることですからね。父親が主水さんなら別ですが。
 姓に不満があるならいっそ姓を捨てるとか、新しい姓をつけるとかそれしかないでしょう。新しい姓を名乗るのも法的に面倒なんでしょうけど。犬猫でない限り姓はついてきます。姓の無い芸能人がいる?あれは芸名、戸籍上の姓名はあります。日本で姓を持たない特別な家系もありますけど。
 
 一般社会では特に親しい間柄でなければ姓でなく名を呼ぶのは基本失礼にあたります。自分の親を名で呼びますか?今はいることはいるでしょうけれど、基本呼びません。自分の上司を名で呼びますか?部下を名前で呼ぶのは信頼される上司でないのは働いたことのある人ならわかります。とても小さい会社なら名前で呼ぶこともあるでしょうけど呼び捨ては駄目です。
 
 日本は欧米の一部ではありません。よく外国では、という方もいますけどそういう人の外国がどこをさすかはわかりますね。明治以来の欧米従属精神です。海外では、という人の頭の中の海外にに東南アジア、南米。アフリカ等は入っていません。
 茶髪、金髪もおしゃれである、という人もいるでしょうけれどあれも欧米に対する劣等感、欧米人が日本人にあこがれて頭髪を黒く染めるなんてあるんでしょうか。
 
 今日は融通の利かない頭のオヤジの独り言でした。

焼山峠、蛇石

2021年04月18日 | 鳥海山

 破方口のほかにもう一か所、鳥海山中に現在は伝えられていない地名があります。

 鳥海山の古絵図を見ると、象潟道に焼石峠、蛇石じゃいしとあります。

 上の図は鳥海山信仰史に載っていたものですがもう一枚見てみましょう。(右に御田原とあるのは河原宿から幸次郎沢へ向かう道の一帯のことです。この当時幸次郎沢は道として拓かれていません。)

 こちらは飽海郡誌にある図です。象潟道がここでは仁賀保道となっています。

 最初の図にある弥三郎岩は御浜小屋の側にある大きな岩です。いずれの図も扇子森の先に焼石峠、蛇石じゃいしとあります。先日蕨岡の山本坊さんと話していて蛇石というとやはり蛇石流じゃいしながれを互いに連想したのですが飽海郡誌の図を見るとどうやら違います。扇子森の先のピークが焼石峠となっています。その先の大きな岩か山が蛇石のように見ることができます。

 鳥海山の頂上をめぐる境界争いの記録を見ると、矢島側では外輪の虫穴を蛇石と呼んでいたことがわかります。

 「矢嶋百姓申す所、峯通りの証據一円これなし、今度新規の総図面に峯境相知らざる由、これを記すに付、正保年中の古絵図點検せしめ候、庄内領百姓申す趣と符合せしめ候、その上蛇石を限り両郡境の由申すといへども、膀示より八拾間余り北方に件の石これあり、糾明せしめ候処、蛇石より南は飽海郡の由証文これあり候、此石庄内領においては、虫穴と名付けている旨申すに付、由利郡鳥海山麓の者並びに小瀧村衆徒に相尋候処、蛇石は焼石峠の所で仁加保道にこれあり、矢嶋百姓申す処の蛇石は、虫穴と号し由、これを申し、不毛の地、麓之村々並びに由利郡本郷村庄屋不致進退旨これを申す。」(引用は松本良一「鳥海山信仰史」)

 庄内と矢嶋の境界争いの時の話ですが、蛇石を両郡の境とするという話を聴き取ると矢嶋百姓のいうところの蛇石と庄内百姓のいうところの蛇石が違っていたということです。矢嶋でいう蛇石は庄内でいうところの虫穴(決して虫穴岩ではありません。)で由利郡鳥海山麓の者並びに小瀧村衆徒に尋ねたところ蛇石は焼石峠のところで仁賀保道(象潟口)にあるということだったのです。その時の張り抜き模型にも焼石峠と蛇石、虫穴ははっきりと書かれています。

 はたしてこの焼石峠とはどこをさすのか、また蛇石とはどの岩をさすのか。虫穴も一つの大きな岩ですが蛇石もそれなりの大岩だと考えられます。図面、模型上の指し示すあたり、今の象潟道では目立つ大きな岩はあるでしょうか。登山道から外れたところに大岩のあるところはその辺に一か所あります。それが蛇石なのかどうかはわかりません。もしかすると扇子森より先、外輪にとりつくまでの間現在の登山道とは道が違っていたということも考えられます。どなたかご存じの方、聞き覚えのある方はぜひご一報ください。


できない奴はみんな同じことをいう 老害あるいは超未熟者

2021年04月17日 | 兎糞録

 先日知り合いに会ったら、

 「嘱託で入社してきたおじさんが使えねえ」

 注意されると
 「そんなこと聞いていません。」
 「じゃ、どうすればいいんですか。」
 おまけに、なんであなたから指示されなくてはならないんですか、と注意した人にくってかかるそうで。
 なんでも、自分より知識も経験も無さそうな者(本人が勝手に思う)と女性社員の指示には従いたくないんだそうです。
 これをこのへんの言葉で表現すると
 「そんだごと聞いでね」
 「しば、どうしばいなや」
 
 さすがにそこのお店の店長も、
 「あの人には辞めてもらった方がいいな」
 
 他の職場の人に聞いてもこのものの言い方は共通します。全く同じことを言います。実際聞いたこともあります。もちろん仕事はできません。
 
 再就職する人はどんな知識と経験があろうとも最下位からのスタートなのを分かっていらっしゃらない。ほんとにできる人なら黙々と仕事していれば自然と周りも認識します。
 
 垂れ流し、違った、島流し、なんか違う、そうそう天下りの方は別ですよ。あれは我々とは違う人種ですから。
 
 
 使えない第二の人生オヤジだけで終わるのかと思ったら、若いお兄ちゃんも使えないんだと。
 接客業のため、もちろんお客さんの相手が一番、知人接客中、商談たけなわ。そこへ新人のお兄ちゃんが横から
 「すみません」
 「後からにして」
 そこで引っ込むのかと思いきや側に突っ立ったまま、またしても
 「すみません」
 話が終わらないと見るやまたしても
 「すみません」
 思わず
 「後からにしろと言ってんだろ!」
 
 お客さんの前で怒るのはよくない、とか中断して聞いてやれば、などという方もあるとは思いますが、
 
 話はそのあと、かの知人は店長から呼び出しを受けたそうです。
 
 「命令口調でものを言われたっていうんだけど、もう少し優しくいってくれないかなあ?」