鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

本は幕の内弁当

2022年05月30日 | 兎糞録

  本はベッドに転がって読むことが多いです。だから真面目な読書とは呼べないのでは無いかと。

  ところで皆さんは畳に布団ですか。人の家まで、寝室なんて見ることも入ることもないのでわかりませんが、畳の上に布団を敷いて寝ている人とベッドに寝ている人とどちらが多いんでしょうね。ベッドだと万年床とイコール、畳に布団だったら毎日ちゃんと畳むのかな?
 
 話を本に戻しますと、とにかく読みたい本がいっぱいあって困る、何かを読んでいたり、いろいろな記事を見ていると、あっ、この本も読んでみたい、そうするとすぐにインターネットで探し出します。
 それらが溜まって本棚には収まり切らず床の上は積みっぱなし、ベッドの枕元にも堆積。
 今一番興味のあるものを頭の近くに置いて幕の内弁当のおかずのようにあっちの本をちょっと齧りこっちの本をちょっと齧り。美味しいものがあるとそればっかり齧り付きます。それが美味しいとそばのおかずをほうって置いて似たようなおかず(本)を探して味わおうとするのです。
 本を味わっているうちに昔食べた本をもう一度食べたくなることもしばしば。うちにはあるけれど焼けたりして鮮度の著しく落ちた本は買い直して食べます。
 
 最近買ったものは
  • アーネスト・サトウ「一外交官の見た明治維新」
  • ペリー提督日本遠征記 いずれもかつて岩波文庫で出たもの。今は角川ソフィア文庫で新訳で出ています。
  • アーネスト・サトウ「明治日本山岳記」
  • アーネスト・サトウ公使日記
 幕末、明治のものばかりですね。このアーネスト・サトウ「明治日本山岳記」という日本の山に登った記録をまとめたものがあります。これが登山に関して書かれたものでは抜群に面白い。「日本百名山」のような羅列の本がいかに面白くない本かよくわかります。山の記録はこう言ったものでないと山行の面白さは表現できません。
 
 定期的に病院へ行くのも待ち時間が二時間くらいかかったりするので読書には最適、診察を待つ間に集中して本が読めるので待ち時間が苦痛ではなく快楽にまでなってしまいます。

同一労働同一賃金

2022年05月29日 | 兎糞録

 同一労働同一賃金というお題目を隠れ蓑にして経営者側に都合の良い労働を非正規雇用者に強いる兆候が一部にあるようです。

 先日、知人の女の子に聞いたところ、彼女は非正規、パート社員なのですが、その職場では
  • 今後パート社員にも正社員と同じ仕事をしてもらう。
  • 将来は従業員のほとんどをパート社員で構成し、正社員は少なくする。増員はしない。
  • 賃金に関しては交渉して行く。
 とあったそうです。
 
 それなら非正規社員にも賞与を正社員と同額出しましょう。それが無理なら正社員の給与を非正規社員と同じ時給制、賞与無しにしましょう。正社員というだけでプライドはあるけれど仕事ができない、責任を持たずに仕事する正社員いっぱいいますもんね。
 
 働く人の賃金をあげなければ景気は良くなりません。そういえばいましたねえ、賞与なんてやり過ぎればあてにするようになって癖になる。それより法人税を一円でも多く収めてよい経営者と思われたい、なんて社長さんが。
 
 

使えね~、PBブランドのスケール

2022年05月27日 | 兎糞録

 知人が中も見ずに購入したPBブランドのスケール、失敗したー、使いにくい、と言っていました。

 こちら普通のスケール、25mm幅。

 どちらがメモリを読みやすいでしょうか。それともPBブランドのスケールは何か意図があってこういう目盛りにしたのでしょうか。それとも一部のプロはこういった目盛りを必要とするのか、寡聞にして知りません。

 いずれにしろこのPBブランドのスケール、安ければいいというPBブランドのものの作り方を具現化しているようです。特に工具の場合、PBブランドは精度、耐久性抜群、に劣ります。それにスケールの場合、安いのは手を切ります。PBブランドの工具を購入するのはやめておいた方が無難です。誰かはPBブランドのインパクトドライバーを使っていたら煙を噴いたといっていましたよ。


山の飛ぶ虫

2022年05月26日 | 鳥海山

 先日の山の虫、思い出すとすごかったですねえ。そういえば山中での虫について書いてあるものは今まで読んだ記憶がありません。当然のことなので誰も気にしていないのね。

 虫除けスプレーなんか効いているのかいないのか。虫は肌にまとわりつく、頻繁に耳の穴に飛び込んでくる。どうも耳の穴が好きな虫がいるようです。その度に犬のように首を振って虫を追い出さないといけません。何の虫かは知らねども口を開けば遠慮なしに口に飛び込んでくるものも。なぜか鼻の穴には飛び込んでこないのです。休憩で食べ物を口に入れると一緒に飛び込んできます。ぺっぺっ、肌にはひっきりなしに引っ付いてきます。手袋をすれば保護にはなるのだけれどあまりの暑さに手袋を外せば待ってましたとばかりにまとわりついて、おいであそばれます。立ち止まっている登山者のズボンをみれば人間ハエ取りリボンのように虫で真っ黒け。
 歩いているうち手がチクッとしたと思ったらブヨがわが手を齧り中。あれから何日か経ちましたが手は今も赤く腫れあがったままです。
 ブヨも大変ですが林道を走っていると飛び込んでくるのがアブ。山へ入ったらエアコンは止めて窓を開けっぱなしで走るので窓から飛び込んできます。さすがにこうなれば窓は締めざるを得ません。
 とにかく先日の山の蟲は今までにないほど多かったです。夏場は千蛇谷も何か人を刺す虫が多く湧いてきます。千蛇谷で虫に刺されお岩さんになった女の子もいました。それから御浜の蠅はジェット機のように轟音を立て直線に飛ぶのです。名付けて鳥海銀蠅。しかもでかい。トイレは蠅の天国です。山頂も蠅は多いですね。あとは秋口も虫に悩まされます、この季節も虫は湧いてきます。残された水場に虫は集まってきます。矢島口康新道分岐のあたりも多いです、しかも人を刺す虫が。
 
 登山案内、登山記録、山のブログ、皆さんなぜか花と景色の事だけ、虫のことは書きません。