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ボル中

~ボルダリング中毒~

烏帽子岩アプローチボルダー

2012-04-15 23:00:00 | 小川山
 前日の大雨により、城ヶ崎クラックボルダーの予定を変更して久々に小川山へ。ペンギンは休日出勤で来れず。

 8時30分に到着、気温は5℃。



 まずは“ヴィクターランジ3級”へ。妹の因縁課題である。

 左足の位置を上げ飛ぶこと十数トライ目・・・



        =敗退

 やはり手のひら全体でリップを押さえつけるのは厳しいようだった。ゴールデンウィークに期待。

 次はRock&Snow最新号に掲載された、小川山新エリアの探索へ。
 雪解けによる水量増の心配も空振りで、飛石で渡ることが出来た。



 河を渡って登山道を登ると1~2分でケルンのある分岐点がある。そこを右に曲がって進む事5分、烏帽子岩アプローチボルダーに到着。



 陽当たりは良い様に見えたが、岩全体が湿っていた。流星・初段のスタートホールドがあるスラブ面はびしょ濡れで苔むしており、触るのは無理。

 濁流・1級の面なら何とかなりそうなので、さっそくブラッシング&チョークはたき。

 湿気っている上にジャリジャリする岩質の為、保持するのがやたらキツい・・・
 乾ききってても厳しそうな一手目をガッチリ保持出来たトライで上部のマントルに突入。

 陽が当たっているからと油断していたのだが、まさかの上部全面濡れ。

 危険を感じた為ここは退却。結構な高さから飛び降りさせて頂いた。

 さて、どうするか・・・

①昼食にして乾くまで待つ
②今日は止めて次回
③すかさずトライ


 ・・・③を選択。


</object>
             濁流・1級


 スタートや一手目で使うカチに立ち込むのだが、ジャリジャリっと滑りそうでスリリング。

 びしょ濡れで使えるホールドが限定された影響もあると思うが、難しい1級だった。

 昼食後は妹の成果出しに付き合った。そして・・・

        =Kamokana・3級 敗退

 パワー系は無理らしい。

 ガバのスタートから遠いカチがひたすら取れないというシケた映像を長いこと見させられたので、私はかなり眠くなっていた。

 なので車で仮眠した後はキューブ岩へ。黒本によると上トラバースという3級がある。

 高さにドン引きしていたので、逃げ口を作ってやることに。
 ロープを車から持ってきて上から垂らした。この岩は上部に2つボルト(相当古い)が打ってある。

 怖くなったらロープを掴めばいいという、シンプルな安全確保でも意味はある。
 サラリとトライを始め、あっという間に解決。ロープなしで無事トップアウト。

</object>
          上トラバース・3級


 ラインが合っているか不明。高い所が好きな人(足がガクガクしない人)にはオススメの3級。

 続いて私は“縦ダイク・初段”をトライ。いつ見ても誰も取りついていない意味がすぐ分かった。

 下地の悪さ等どうでもよくなるほど、ホールドが悪すぎる。だが『初段』とのグレーディングを信じて直上を目指した。

 激カチからさらに上の激カチへ。



 中々高度が上がらないまま、久々にやってしまった。

 超猫パンチを。

 花崗岩での限界カチ保持は危険だ。外れると指の甲側を岩で擦りおろすハメになる。

 やられたのは去年ミズガキでやった所と同じで、右中指の第二関節部分。

 すぐに圧迫止血、ティッシュで押さえテーピングを強く巻いて応急措置完了。本日の修行は終了とした。

 少し深い傷だが、傷パワーパッドに期待。だが回復が城ヶ崎のシーズン終了に間に合うかどうか・・・

 バンブー北でのルーフクラックボルダリングが、来期に持ち越しかと思うと残念だ・・・。

 だが去年の今頃は踵骨折治療中だった。それに比べれば全然マシ。

 ちょうど去年の4月15日のブログを見返すと・・・

 松葉杖を返却して喜んでいた(笑)

残雪と沢

2011-10-30 22:00:00 | 小川山
 ベストシーズンにもかかわらず、休息日を多く取るのは中々辛い。
 だがおかげで指は上り調子だ。無理は禁物と自分に言い聞かせながらペンギンと小川山入り。



 目の覚める青空の下、屋根岩ボルダーエリアへと向かった。


 山道も快適だ。特にペンギンは荷物重量が私の1/5以下である。


        マッターホルン岩

 狙いは残雪・1級

 上部にホールドが見当たらず、下地が悪い・・・

 間違いなく、恐怖課題に属する。狙って着地する等、引き際が肝心だ。

 そして引くことをしなかった5~6トライ目で完登。

</object>
         残雪・1級

 この課題はバランスと多少のカチ保持力、及び恐怖心の中ムーヴを起こすメンタルが要求される。

 しかしこのエリアは不人気のようだ。どの岩にもチョーク跡が無い。


 午後はロープクライミングの為、母岩に向かった。ペンギンは近頃トップロープクライミングがお気に入りだ。

 荷物搬送の比率が6:1位である為、私はアクセスだけでクライミングの満足感を得ることが出来ていた。

 さてペンギンの狙いは『サドン・ストーリー・10a』。以前にテンションをかけながら登れた課題である。次来た時は登れる、と宣言した通り一撃した。



 トップロープが作りだす安心感が、怖がりのペンギンに勇気をもたらしてくれた。ボルダリングでは見られないハイステップや、スラブへの立ちこみを披露していた。

 そして今度は『小川山物語5.9』が登りたいと言う。

 相方の6倍の荷物を抱え父岩へ。狙いのルートは年配の方達が取りついていた。そしてロープも私たちの50mでは厳しいと聞いたので、
『小川山ストリート5.9』に標的を変更した。

 当然まず私がリードで登り、トップロープをセットした。

 高い・・・

 この高度感、ボルト間隔の長さ、そして20mを超すライン・・・支点を設定しながら、ペンギンは怖くて出来ないだろうと思った。

 だがペンギンは最後まで登った。

 それも50~60分位かけて 一度も下を見なかったらしい。

 長時間ビレイの為、首に違和感を覚えながら急いで下山。本日宿泊の金峰山荘に戻った。




 翌日の日曜は朝から曇り。それも雰囲気の悪い曇りだ。

 妹が合流した為、まずはMNP・1級に向かった。落とす自信があるようだった。そして2トライ目・・・



     = 捻挫

 何も朝イチで・・・等と言ってはいけない。テンペルタットル・初段を二、三回飛ばせてもらってからすぐに下山。



 アイシングの為川に向かった。

 そして怪我人を盛り上げるために、焚き火と焼き芋を始めた。そして丁度焼きあがった頃・・・

     = 雨

 場所の移動を考えるしかないほど降ってきてしまった。

 ということで神宮川ボルダーに出かけることにした。ナビによると距離はおよそ60km弱。駐車位置からボルダーまでもすぐとのことだ。

 だが詳しいトポがなく、直近まで行けていたはずの林道が通行禁止になっており、岩の発見には難儀した。


            神宮川ボルダー

 中々のロケーションで下地は最高。しかし雨でびしょ濡れである。

 ただ被っている面で登れそうなラインが一つだけあった。3級ということだが、中々厳しいホールドが続いている。

</object>
              沢・3級


 ペンギンと妹も、そのラインをトップロープで楽しむことが出来た。移動した甲斐があった。まさか登れるとは。

 新しいエリアの発見は中々嬉しい。雨に邪魔された割には充実して帰ることが出来た・・・。

 

 

 
 
 

片手コンケーブ完登

2011-10-17 22:00:00 | 小川山
 完治にはまだ至らない左手をぶら下げて小川山へ。

 

 ひたすら美しい。紅葉に興味がなくても足が止まる位綺麗である。

 そんな中目指すのはコンケーブ・3級。左手は屈筋腱炎症で未だ治療中である。

 左手が使えないのなら・・・

 右手だけで登ればいい。

 片手でホールドを繋いでいくのが無理なら・・・

 リップまで飛べばいい。

 片手でマントルは危険だと思ったとしても・・・

 都合の悪い事は忘れればいい。

 6トライ目で完登。
 
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         コンケーブ・ver片手

 核心はランジ。特に右足から左足1本に体重を移して、やや右上に飛ぶのが難しかった。厳しいボルダリングを展開していたのだが、その間ペンギンはバナナを食べていた。

 移動の間も紅葉が楽しめた。



 昼食時も贅沢な景色である。



 いつもとは違って、のんびり時間を過ごした。まだ無理はいけない。

 だが左薬指の屈筋腱をパキッていても、カチ持ちは出来るようだ。

 それを証明したい。

 ということで恐る恐るエイハブ船長・1級にトライ。左手で強烈なカチ持ちがある課題である。

 左足が滑り一度は墜落したが、痛みはなく2トライ目で完登した。

</object>
           エイハブ船長・1級

 少しずつだがパキり指は回復しているようだ。
 ステロイド注射に感謝しなくてはならない。ちなみにこの間ペンギンは、ニンテンドーDSに興じている。

 この後は無理をせず、アイシングしてから帰途についた。

 怪我をしている時は、していない部分を強化する良い機会だと思う以外にプラスの要素はない。

 それを感じとれる良い登りが出来た為、短いボルダリング時間であったが充実した。
 
 やはり登りながら治すのがベストだ。


 

 

 

片手でボルダリング

2011-10-09 23:00:00 | 小川山
 現在左手は屈筋腱腱鞘炎で治療中である。一昨日の7日にステロイド剤を打ってもらったばかりだ。しばらくは休めなけらばならない。

 だが片手でコンケーブが登れるとの情報があった為・・・

  小川山へ。

 約二カ月ぶりだ。ボルダリングに関しても1ヵ月と10日ぶりになる。ジムさえも我慢してきたので、パワーは相当落ちている。

 今日の修行はコンケーブ3級を、最初から最後のマントルまで片手でクリアするというものだ。

 ムーブがさっぱり思いつかないので、スタートホールドからリップまで飛ぶことにした。

  キツい・・・。

 スタートの姿勢を片手で取ると分かるが、体重をかけて飛べるほど右のフットホールドは効かない。なので、立ち上がりながら左のフットホールドに重心を移動し右上のリップに飛びつかなければならない。

 半円を描くようにして右上のリップに飛びつけばいい。

 口では何度でも言える。

 だが出来なくもなさそうだ。



 止まりかけた。執念のトライといきたいところだが、通常の岩登りではあり得ないほど右前腕を酷使した為、爽やかに諦めた。

 そして片手で登れる面白い課題なんてないことに気がついた為、左手の人差し指と中指だけは使ってよいことにした。

 三日月ハングやサブウェイを一撃したものの、当然のごとく手のひら部分に若干痛みが走った。その為午後は自然を満喫した。


      廻り目平周辺の清流



  焚き火の残り火に興味を示すペンギン

 ボルダリング中毒なんだから、岩や壁を目の前にして終始片手しか使わないなんて無理だ。案の定、納得の上で左手を使ってしまった。幸い悪化させた様子はない。早く治したいなら我慢である。


 痛みも辛いが我慢はさらにキツい・・。

 

 

 
 



再登祭

2011-08-15 23:00:00 | 小川山
 前回(犬小屋という課題で)パキリ中の指を酷使した為、指の状態は思わしくない。しばらくの休養が必要な感じである。

 だが休みなので迷わず小川山へ。

 同行者は妹。前回落下した際に軽い捻挫までさせられた『三日月ハング・1級』に借りを返すらしい・・・。

 朝8時に到着。



 さすがお盆真っ最中。まだ8時を少し過ぎたばかりなのに、ほぼ満車状態だった。



 30分程仮眠してからヴィクター岩へ。妹の復讐劇でものんびり見守るつもりだったが・・・



         = ボロ負け

 捻挫気味の足が健康なだけ幸いである、としか言いようがない・・・

 この岩では大人しくしているつもりだったが、初・2段のTwo Monks が気になって仕方がない。
 妹に渇を入れる為にも気合をいれて臨んだ2トライ目・・・マントルまで行きトップアウト・・


      と見せかけて左足が滑りフォール
                 


 この高さから落ちると鳥になれる。

 芸術的な飛行と着地をキメたが、たまたま見ていた方達はドン引きだった(笑)。

 そして午後のことを忘れ再登に懸けた6トライ目。

</object>

 二段はマグレじゃないことを証明したが、
指皮の70パーセントを午前中に消費した。

 昼食と仮眠の後は石楠花エリアへ。

 忘却の河・二段狙いだ。・・その前に、2級のマントルを返しておいた。SDのトラバースからこの2級に繋げるのが忘却の河である・・・パキリ気味の左人差し指と、指皮を見つめる。

 無理なので左カンテ面の2級を一撃。

</object>
        忘れん坊・2級

 徐々にテンションを上げていく。そして30パーセント弱の指皮を擁し、2トライで忘却の果ての再登を果たす。

</object>
        忘却の果て・初段

 初めて登れた時はマントルを返すのに苦戦したが、僅かな凹みを右の指で捕らえられれば比較的に容易に出来た。

 見学者ムードの漂う妹を引き連れ、次は川遊び・1級へ。ひたすら楽しいという印象がある。

 一撃・・と見せかけて終了目前に右足が滑り落下。二撃となる。

</object>
              川遊び・1級

 スタート地点の足場は、河の水しぶきが10秒に一回位襲ってくる。よって靴裏を湿らせてのスタートとなる為、足は滑りやすくなる。

 本日の修行はここまで。後は妹に何かしら登ってもらうしかない。眠そうにしている場合ではない。

 この近くにはコイツ得意の達筆がある。急ぐしかない。

 

         = ボロ負け

 足がキマらないらしい。

 代わりに『筆スラブ・5級』を一撃していた。本人曰く、
〝このスラブは滑る気がしない〟

 ロクな成果を出していない割には強気な発言だ。
 修行終了宣言を出した後だったが、この絶対に滑らないというスラブを味見したくなった。

 それもノーハンドで

 4~5回、手をついたり落下したりしたがトップアウトに成功。

</object>
           筆スラブ NH

 中々難しい。岩に手をつかないように、後ろに反りかえらないように微妙なバランスを保ちながら足をあげていく。
動きはコミカルで、少しも格好良くはない(笑)。

 ただ抜群のフリクションを感じることが出来る。やったことがある人もいると思うが、オススメ課題である。本日はこれにて本当に終了。

 再登中心に過ごしたが、一応パキり気味の指への労りのつもりだった。激しいカチ課題等はしばらく除外対象である。


 しかし今日は心地よい風が吹き過ごしやすかった。気温は22~25℃位で、虫もホントいなくなった。

 お盆だろうとパキッていようと休みは小川山が一番である。