ボル中

~ボルダリング中毒~

鳴かず飛ばず。

2012-10-29 23:00:00 | 瑞牆
 M上と瑞牆。



 最近にしては寒く、昨日から降り続いた雨の影響で道も岩もびしょ濡れ。



 来てしまったからには行くしかない。まずは初の計算岩へ。



    =  雨



 〝天気予報に忠実であって下さいよ〟と言ったところで何もならない。雨といったら雨。



 すぐ止むという楽観的予想に反して、一時間半程降り続く・・・。




 11時を回ると、強風とともに雨は収まった。そして陽射し。契約通りの天気となってきた。


 M上黎明期(れいめいき)SD・3級を完登したところで、昼食の為駐車場へ戻った。



 瑞牆は秋真っ盛り。午前中の雨については不問に付すしかない・・















 午後は千里岩へ。相方は百里眼、私は千里眼を触る。スタートホールドに異常がないかを点検し、M上の百里眼トライを見守る。



 三分間ほど見守った後は周辺の岩をチェック。



 あかね雲・3級のある岩に初段があった。


 午前中は雨や強風にやられ、寒い思いをした。そのせいもあって、陽当たり最高のこの岩に吸い寄せられた。




 スタートが意味不明だったが、一手目らしきカチを取れば登れそうな気にさせられた。




 チョーク跡が全くない

     = 燃えてくる



 ホールドを探してブラッシング

     = ポロっと小さく欠けた気が・・

     = 最近は手付かず?

     = 燃える(笑)




 離陸するには、左右に離れたカチを保持するしかないと判明。




 離陸可能になると、完登までは早かった。


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         大黒岩隣の岩の初段



 出だしからマントルまで、楽な箇所が1つもなく、“常に落ちそう”な感覚が付きまとう課題。




 その後は〝算術・初段〟にしっかり敗退してから、M上に気合いを注入しに行った。





 リップは簡単に止まる(左手)と証明。さぁ止めてくれ、帰りたい。

 終わりかけたM上の前腕よ、よみがえれ!





 惜しかった。ただ・・・〝触れて満足です〟的な雰囲気は否定出来なかった。


 最後に私は〝倶利伽羅〟をチェック。密かにオンサイトを狙った。






   = タイムアップ


 二人して宿題山積み・・鳴かず飛ばずな1日だった。

燃えよペンギン。

2012-10-21 23:00:00 | 小川山
 ペンギンと小川山。



 岩場では基本的に【動物園のパンダ】のように過ごすと言われる(私に)ペンギンだが、今回は自ら小川山行きを望み、コンケーブに挑戦したいと言ってきた・・・



 喜ばしい事だが、私は2日前にM上と行ったばかり。疲れ・擦り傷も癒えていなかった。



 だがつい先日・・・

 ペンギンの誕生日を忘れてしまうという失態をおかした。




 ここは付き人として過ごす以外ない!そして次の休みの日はプレゼントを買いに行けばいい!そういやペンギンは最近しきりに『CAMPERのブーツ』と唱えていた(笑)





 最高の天気に恵まれ、さっそく“コンケーブ・3級”を目指す。






 前回に少しだけ触っていたが、右足を上げるまではいかなかった。

 先客がいると体育座りをキめ込むペンギンが、間を割って入りトライする・・



 ちなみにブラッシングやマットの移動、各種雑用は全て私の役目。



 付き人である。



 そんな簡単にはいかないだろう・・・思いながらサポート。


 だが思った以上にペンギンは強く、短時間でリップを捉えた。




 『ウソォ!』 等と言ってる場合ではない。


 『何かあの人、あの高さでマントリングしようとしてますけど!!』

 周りの人に言いたかったが、それどころじゃない。


 スポットにも気合いが入る。手の届くマットは失礼して重ねた。





 マントル突入1度目

 ・・・普通にリップから落ちてきた。



 マントル突入2度目

 ・・・返しかけたが、普通に落ちてきた。悔しがっている。




   ・・・。




 あまりにも危なげがなくて調子が狂います・・・




 心臓バクバクのスポッターと、少しも怖がっていないクライマー。




 そんな構図に意外に早く終焉が・・・。




 マントル突入3度目・・・ 燃えよペンギン。



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     コンケーブ・3級 by ペンギン




 初めての3級。



 しかも午前中に決着。



 コンケーブは当分の間、ペンギンの目標になると思っていた。



 マグレではない・・・リップまでは自動化しており、マントルの際の左足も滑る気がしなかったらしい。


 シューズを忘れて、私の38ハーフのミウラーを履いてたクセに立派である。



 岩場に来てもいつもマットでゴロゴロしながら、ゴソゴソとお菓子を取り出し、モソモソと食べていたペンギンが3級を完登・・・




 頑張れば登れる。



 何で頑張るまで時間がかかったのか、そんな疑問を投げ掛けてはいけない。思ってもダメだ。


 めでたい。



 めでたすぎて、生ビールを飲むという選択しかなかった。



        本日の登攀を事実上放棄。


 付き人としての職務を全うする気満々である。


 いつも以上にエネルギーを消費したペンギンは、山荘の牛丼だけでは足らなかった。



        パンを物色する3級クライマー



 午後はのんびり過ごした。


 ペンギンも若干燃え尽き気味。







 夕方になって何故かモチベーションが復活したらしく、“ライトスパイヤー”を連続トライ。





 こんなに疲れるまで登るペンギンを見るのは初めて。



 私はロクに登ってないが、とても楽しい1日。おまけに・・


 誕生日忘れが、うやむやになった。




力を抜いて小川山。

2012-10-19 23:00:00 | 小川山
 中2日でM上と小川山。










 疲れ気味の私は相方をサポート。


 穴社員完登に執念を燃やす相方の1トライ目・・・



 なんと左薬指の皮を全てもっていかれながら落下。

 血だらけでございました。m(__)m



 笑うぐらいツイてない男だが、テンションが少し下がったぐらいでトライは続けられた。


 そして正午直前に解決。“昼食を美味しく食べたい”一心での完登。



</object>
            穴社員・3級




 自分のムーヴで完登。

 ガバカチから取りにいくカンテを必死に磨いた私の行為は無駄になった、等と言ってはいけない。




 そして極上の天気の下で昼食。最高。住みたい。







 午後イチは陽当たりを求めて“汚い大岩”へ。

 小川山ジャンプを味見。






 あと20年位やっていれば出来るだろう・・・


 側面に登りやすい1級があった。


</object>
         左側壁のカンテ・1級



 暖かい陽射しを利用して、二人で亀の様に昼寝。



 その後は再び林の中へ突入。


 相方はライトスパイヤーに撃ち込む。


 私は“スパイヤーX”という、誰もトライしていない1級へ。



 【どうせあり得ない1級なんだろ】と恐る恐る探ると、意外にもちゃんとしたホールドが続いている。むしろ過剰気味な位。



</object>
            スパイヤーX・1級




 色々なムーヴが出来そうだ。決して難しい1級ではないと思う。何故トライされていないのだろう?



 どさくさに紛れて相方は、ライトスパイヤーのリップ取り直前まで勢いで解決。次回はいけそうだ。


 最後は私の“ドンキーカンテ”で締めるしかない。






 ワイヤーブラシで上部の苔を落としたい・・・

もっと肉を・・・

2012-10-16 23:00:00 | 小川山
 M上と小川山へ。



      廻り目平の紅葉~まだ三分咲き~



 二人してクジラ岩に用がある。岩に9:00到着。



 乾き気味なのをいいことに、さっそく穴社員をトライし始める相方

 私は緑のマントで使うホールドを入念にブラッシング。効果がイマイチ説明出来ない儀式的行為で気持ちを高める・・・。



 その後はひたすら脳内で登る。


 年齢に応じた老獪なやり方で挑んだ2トライ目・・・


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          緑のマント・初段



 スタートから悪い。1年前はスタートの姿勢も取れなかった気がする。

 マントルの際の左手保持が核心だった。左手がワナワナしているが、怒っているワケではない。粒ホールドをカチ持ちしていて超キツいだけ(笑) 絶対に間違ってると思われます。




 相方もいつの間にか徐々に高度を上げていった。

 ガバカチのマッチに成功!後はポケットに左足を入れて・・・




  = 落下。 惜っし。



 諦めずに、肉でも食って出直して欲しい。



 私はエア船長のトライに混ぜてもらった。


 名の通り、飛んでみる。両手ガバポケットからダブルダイノ。





 止まるワケなかった。






 肉でも食って出直すことにして、次はドンキーカンテ・1級に挑戦。





        = 敗  退



 こんなハイボールで、上部に核心があるとは恐れ入りますm(__)m


 ホールドはかかりの甘いカチが多く、トライされてないせいかジャリジャリした感じで安定していない。


 肉を食べるよりは、こっそりロープで懸垂下降しながらムーヴを探った方がよさそうだ。



 昼食後はマイナーな屋根岩ボルダーエリアへ移動。



 客なら全然来てませんよという雰囲気の中、大晦日・初段へ。


 強烈なアンダーカチからマントルへ繋げるという、短くて実に男らしい課題。


 アンダーカチは前腕までパキりそうで嫌いなのだが、強烈な一手をリップに喰らわせてみたい。



        = 無  理



 足が30㎝短くなって、手が30㎝長くなれば出来るかもしれないが、今の容姿では届かないだろう。


 ここは男らしく諦めたいところだが、リップ下に“使ってくれ”と言わんばかりのカチがある。


 【僕を経由した“飛ばし”なら、リップに届くよ君】

 彼(カチ)がそう言っているようだった。



 そこまで彼自身、ガバじゃないのが気になったが、すぐ止まる様にはなった。


 ただ動けない・・・“飛ばし”がキツい。

 リップを取り損ねては、ずり落ちるを繰り返した。




 彼(カチ)をもっと有効に使うべきだと気が付いた。


 止めたら少しでも上体を引き上げる。そして渾身のデッド。


 ようやくリップをキャッチ。


</object>
            大晦日・初段




 いかにも肉食系な課題。

 もちろん黙って登っていた。断じて岩と会話はしていない。



 草食系な落葉・5級に打ち込む相方の元へ移動。

 武士らしく敗退する様(ザマ)を見届ける事が出来た。もっと肉を食べた方がいいだろう。



 17時に撤収。



 晩飯の話になる。肉・・・



 サンマ定食に決まった。

指皮死守。

2012-10-11 23:00:00 | 川井
 今日は小川山は止め。たまにはゆっくり寝ようと、珍しく目覚ましをかけずに寝た。


 7時30分、残念ながらペンギンに起こされた(笑)
              【 7時52分の電車に乗りたい、との要望あり 】


 鬱陶しいペンギンを駅まで送り届けて二度寝。

 寝れなかったので、久々に嫌いな川井ボルダーに行ってみた。



 12時過ぎに到着。駐車場代1000円、ボルダー使用料500円を納めた。



          乾いていたクリスタル岩


 以前ボロボロにされた(指皮と心)モロヘイヤ・初段をサッサと落としにかかった。


     = 激ムズ


 サッサと落とせない。何か前よりホールドが悪くなっている気がする。これが初段なら、ミワタクは2級だと言いたい・・・あと、とにかく痛い。何で今時、川井ボルダーを選んだのだろう?刺す気満々のデカい蚊も多いし。

 ようやくランジが止まり出した。





 その後もキツい・・・痛い・・・御岳でよかったのに・・・

 止まっても止め方が良くないと次のムーヴには入れない。





 薬指に一番負荷がかかるような止め方になってしまうことが多かった。私の左薬指は激弱である。

 苦労して止めるホールドがあまり効かない為、先に中々進めない・・・。御岳ならこんな思いは・・・

 だが、フラッギングですぐ横のカチに寄せるムーヴに変えてみた3トライ目・・・


</object>
            モロヘイヤ・初段


 やっと出来た。痛かった。御岳に転戦しなくてよかった。

 破れて外したテーピングがたっぷり。






 二時間以上もかかり、指も皮も疲弊してしまった。


 だが一応、クリスタルランジ・1級ver にも挑戦。





 出来なかった・・・ これもスタンス選びやバランス等、もう一工夫必要なようだ。



 タイムアップの17時まで居座り、その後は『もえぎの湯』に寄って帰宅。


 今日は以前の教訓を元に、テーピングを面倒がらずに施した。


 今日で5回目だが、抉られ・出血 無しで川井ボルダーを後に出来たのは初めて(笑)。