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ボル中

~ボルダリング中毒~

瑞牆 と金山沢に終始一人。

2011-12-22 22:00:00 | 金山沢
 もう時期的に暖かいエリアでやりたい。だが城ヶ崎や湯河原は天気予報が芳しくない為、陽射しが期待できそうな瑞牆へ行くことにした。

 そして8:40到着。-2度。曇り。

 陽射しがないなら山梨くんだりまで来た意味がないではないか・・・とりあえず好転を期待しながら阿修羅岩へ。

 その手前の童子岩の3級でウォーミングアップを図った。

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          穴契約社員・3級

 クリス・シャーマはスペインの岩場でこう言ったという。
『気温がマイナス2度でもノープロブレム。陽がたっぷり当たっていたからね。焼き石をチョークバッグに入れておけば、トライ中に手が凍えることもないし。』

 

 岩なんか触っている場合ではない。寒い。曇ってる。 だから誰もいないのだ。陽が射す気配もないし石なんか焼く余裕はないので、撤収を決意。

 3kmちょっとで着く金山沢に移動を決めた。少しは気温が上がるだろう。

 11時に金山沢ボルダー入口到着。

 1度、曇り。

 早めの昼食を取った後、半ばヤケクソでマットを担ぎ登山道へ。



 道中何度か増富の湯で長湯をして帰る自分を想像したが、無事にアッパーエリアに到着。



 ちなみに瑞牆周辺に足を踏み入れてからここまで、車にも人にもすれ違った記憶はない。

 プリムスのヒーターに点火しつつ、狙いの逆トラマン・初段のムーヴ作りに入る。フリクションを活かした登りでないとトップアウトは無理だと感じた。例えばこの岩が御岳の様なチャートだったら私には無理だ。

 無駄打ちは避けたい・・・岩の冷たさで手が悴む上に、指皮を消耗するホールドばかりだ。入念に解析をし、その2トライ目・・

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           逆トラマン・初段

 最初から一人で組み立てて完登するのは最高の気分だ。この興奮状態を保ち、寒さを忘れながら隣の初段・鷲は舞い降りたを触ってみた。

 全く出来る気がしない。離陸もままならない。左上におそらくキーホールドであろう2本指ポケットがあるが、取れない。ちなみに1手目である。

 指皮の痛さを我慢し何とか取れたが、そのムーヴは右手で取りに行くというもので次に繋がらない・・・。左で取るムーヴに変えるしかない。無理と思われたが、スタートホールドを左右とも変え、左のヒールを旧スタートホールドにかけ、左手を上に飛ばすことにしたら惜しくなってきた。ちなみに右は1本指ポケット、左は甘いフリクション系カチ、右足はガバから少し左にずらしたところがバランスがよい気がした。

 手を十分に温めて臨んだ、ムーヴ変更後2トライ目・・・

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          鷲は舞い降りた・初段

 ムーヴを一人で読み解いて課題を足元にする、こんな快感はそうない。岩の上ではホントに寒さを忘れた。帰り際になって射し始めた忌々しい陽射しのせいかもしれないが。

 寒さと指皮薄々の為、本日の修行はこれで終了。パキり指の悪化はないが、極寒の中でのトライはたまに手のひら部分に違和感を感じる。あと早くエグった指の傷を治さなければならない。未だに体液だか膿みだかが出続けている状態だ。ただその部分を岩に当てたりしなければ痛みはないので、今日も岩場にいた。

 相変わらず大自然に終始一人という贅沢なシチュエーションだった。ただこの時期にこれを味わうには・・

 -2~-4度の中、雪を踏みしめながら一人で山に入っていくという根性を必要とする。



 

 

 


金山沢ボルダー

2011-11-20 23:00:00 | 金山沢
 前日の大雨にひるむことなく、8:40に小川山入り。パキった指を労わる為にも、ロープクライミングの予定だった。

 どうせ濡れているだろう岩場を目指して西股沢をトラバース。



 そして迷うことなく対岸エリアのリバーサイドへ到着。乾いている箇所が1cm? もないのですぐ撤収。

 そして金山沢ボルダー探しに切り替えた。初・中級者エリアということで、パキった指も労わってくれるに違いない。

 『Rock&Snow』のトポを頼りに林道入口に到着。本来なら車でさらに岩の近くまで上がれるようだが、入口の小さい橋が倒壊していた。


     橋の強度をチェックするペンギン

 歩くこと15分でロワーエリアの岩群が見えてきた。



 日当たりが良く近くに小さな沢が流れ、日曜なのに人気が全くない・・・最高の場所である。おまけに快晴となり岩のコンディションも上々。



 まずは穴熊ボルダー。

 フリクションと下地が抜群の為、上機嫌のペンギンがマントルを返す。

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        ノーイージー・8級

 この高さでハイステップからマントリングに入るペンギンはレアである。怪我人の私と違って、最近は絶好調だ。

 そして今季二度目の捻挫から回復した妹は・・・

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      イージーダブルダイノ・6級

 足首に優しい課題を選んだ・・・

 そして自分は保持力がガタ落ちしている左手をぶら下げて、この岩の看板課題(多分)にトライ。半袖で過ごせる程の暖かい日差しに助けられた。

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          穴熊ントル・1級

 楽しいトラバースから悪いマントルへ繋げる課題、という印象だった。スタートホールドもマントルを返す位置も自己判断(笑)だが、グレードと照らし合わせてかなり吟味したつもりだ。

 そしてすぐ隣のベイビークリンプボルダーへ。ここの1級は、カチ・スローパー・フリクションカンテと多様なホールドが楽しめた。

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        ベイビークリンプ・ロー 1級

 ちなみにパキッた指は無事だ。フリクションを活かした保持なら平気らしい。全く花崗岩は素敵な岩質である。

 昼食後は歩いて五分のアッパーエリアへ移動。シルバーボルダーの下地に心を奪われたペンギンが、まずスラブを足元にした。

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            スラブA・8級

 そのスラブの側面にはハングしている。

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       シルバーザッテル・4級

 次はトラマンボルダーへ。

 ペンギンがオンサイトで『カラマツ日記・6級』をクリアした。多少疲れてはいたが、それなら自分もやるしかない。

 トラマン・1級の解析に入る・・・。出だしからトラバースの遠い一手が核心。ムーヴが決まってからは三度目で完登。

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               トラマン・1級

 ここで私は本日の修行を終了したが、伸び盛りのペンギンがさらなるスラブを一撃で落とした。

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         スラブバニラ・6級

 立ちこみのコツを掴み、足が信じられるようになったペンギンはクライマーに近づいてしまったかもしれない。第一今日は岩場で昼寝をしなかった。よく登ったが、セッセとお菓子を頬張っていたので、カロリー的にはチャラである。

 そしてお帰りムードの中、穴蔵に籠ってしつこくトライしていた妹が結果を出した。

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       うつぼルーフ・5級

 出だしがデッド続きでキツいが、ホールドもかかりジム的な楽しい課題である。皆が満足しての下山となった。


 かなり快適なリハビリボルダリングだった。この岩場はほぼ平地にあり下地も安定し、岩もそれほど高くない。下地に恐怖を感じ、小川山でやるべき課題がないという人もここなら平気かもしれない。

 ロープクライミングからの変更を余儀なくされて来たボルダーでこんなに楽しめるとは・・・。

 パキっているのを忘れた位だ。