ボル中

~ボルダリング中毒~

危険予知。

2014-04-25 23:00:00 | 子ペン


 ペンギンをクライミングジム“ ストーンマジック ” に送りだした。

 楽しそうに育児に励んでくれるのは大変有難いが、美味しい食べ物のことばかり考えてるように見受けられる。

 外岩クライマーだったことを思い出して欲しい。



 その間に子ペンギンと公園へ。







 芝生の上で存分にハイハイをさせる。



 子ペンギン、その場で 『立っち』






 その場で立つとは中々嬉しいが、早期に歩き出す事を期待してはならないようだ。



 『ハイハイ』 によって、丈夫な腕や手のひら、上半身の骨格が形成されるらしい。


 ということは強いクライマーになるなら 乳児期の 『ハイハイ 』 は最重要事項かもしれない。

     まぁこんな危ないことやらせませんがね。



 なァァんて知った風な顔で見守っていると、具合が悪くなってきた。なるほど・・・花粉ですか!



 ペンギンを迎えにストマジへ向かう。 さっきまで芝生でご機嫌だった子ペンギンが、車内で泣き叫んでいる。



 『ハーイ、ママのとこいくよ~』 なんて言いながら後部座席を振り返る。



 さすが子ペンギン。



 チャイルドシートのベルトから脱出!(汗)



 右手でハンドル、左手で後部座席の子ペンギンの腕を掴みながら慌てて停車。



 無事にセット。ベルトの締め付け状態も万全。



 車を走らせると、またすぐ子ペンギンが泣いて呼ぶので振り返る。



   また脱出。手品師か!  I'm in a panic!



 何とかペンギンの元へ到着。久々に10a が登れたらしい。私のプチパニック状態も無駄じゃなかった。



 肉体的なトレーニングは完全に不足しているが、子ペンギンのおかげで危険予知的なメンタルトレーニングは充実。



 せっかくだし、岩場で活かしますか!




ジャリジャリしてんじゃ・・

2014-04-19 23:00:00 | 昇仙峡

 ロジャーさんにお誘いいただいたので、SSKこと とある岩場 へ。



 7時30分、昇仙峡、イヤ SSK 県営駐車場に到着。一年ぶりである。



 前日の雨の影響もあり、湿った登山道を行く。何か獣が我等を見張っている気配がするが、まぁいいだろう。


 岩によってはビショビショだが、去年連敗を重ねたクラックは無事に近かった。



 そのクラック課題に、ロジャーさんも付き合ってくれるという。しかも比較的呑気な表情だ(笑)

   スゲー過酷ですって!



 去年はなかった倒木がマントルを邪魔していた。



 ちなみにトップアウトを狙うなら三択を余儀なくされる。


 ① 倒木が阻む直上

 ② 泥だらけの右上

 ③ 苔むしてる左上



 ヌゥ・・・③ しかなかろう・・



 フルパワーレイバックから左上のガバカチを目指す。そして左上へトラバースし、未知のマントル。未知だからな、恐ろしや。



 とても消耗する。体力も指皮も。何かが足りないだけでスタートの足さえ滑る。慎重にトライ。


 だがロジャーさんは鬼打ち・・・

     指皮とか痛くないのかこの人!



 そしてあっさりガバカチを捉えてしまった。何と頼もしいことか!



 だが表層が剥がれた為、落下してしまった。ガバに見えたが・・・未知ですな。



 私は1回1回エネルギーを溜め込みトライする方式で挑む。ロジャーさんと比べると 意地汚い感じは否めない が、まぁいいだろう。



 『ガバカチだと思ってたら“未知カチ”かよ、萎えるぜ。』と言いたかったが、“登れないワケがない” といった雰囲気で連打する人が隣にいるというのは、なんとも心強い。



 良い影響を受けた為か、私も未知カチを捉えた。そしてリップをキャッチ。ジャリジャリっとキャッチ。






 未知のマントルに入った。

     ジャリジャリっとね。



 だがリップが止まらない為にロクに動けず、恐怖の源となっている左下の岩に自主的に降りるハメになった。



 『ジャリジャリしてんじゃないわよぉ!』と美女に叱咤されても返せなかっただろう。



 その数分後にロジャーさんもマントルに突入。だがこのリップはそう簡単には扱えない。ロジャーさんの保持力をもってしても回避せざるを得なかった。

   でも美女に叱咤されたらいける雰囲気でした。



 足りないのは何か?



 勇気と叱咤(美女限定)と掃除か。


 二つ目は無理 だから掃除に精を出した。





 大ハング下に常備されている(笑)脚立を使用。



 湿った上部も徐々に乾きだし、私の指皮と反比例して岩のコンディションは上がってきた。気温も丁度良い。



 意外にも先にトップアウトしたのは、エネルギー溜め込み方式 の私だった。



 未知カチに右足で乗った時に3cmほど剥離して右足が滑ったが、それもまた未知カチの魅力の一つ。 ま、ウソですけど。


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     昇仙峡レイバック 初/二段



 こんな最高の気分は、去年7月のゴールデンサミット(金峰山頂)完登以来。



 登りだす直前に、獣に叱咤された気がする が、まぁいいだろう。



 ロジャーさんは鬼打ちが祟って完登は持ち越し。だがこの後は何を登っても勝てなかった。



 “恐怖の源”となってるレイバック左脇の岩。





 小ぶりながら中々の歯応え。バランスを教えてもらって完登。


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          レイバック脇のSD課題



 調子に乗って勝負を挑んだ、昇仙峡ハング岩付近の課題。あっさりオンサイトされた。






 私は何回もかかって必死でランジで解決。それがコレ。


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 推定2級。



 ランジ前の右カチがガチャガチャしていて、握りこむと激痛を味わえる。ロジャーさんにも聞いてみた。



 『え、心地良い感じなんだけど(笑)』



 ふむふむ・・・ もう一度握りこんでみた。軽く心頭を滅却してみる・・・。


 なるほど、ココ、ココチ、ココココ・・・・



  痛い。しかも凄く!

        同意致しかねます!



 その後は、“ 先祖帰り・初段 ” の岩へ。





 下地がかなり下がり、離陸が厳しくなっていた。



 ロジャーさんはその憂さを、“バックトゥルナ・初/二段” を15分程で登って晴らしていた・・・(((( ;゜Д゜)))



 指の腹には穴。血だけは何とか止まっているようである。普通は痛いはず。しつこく聞いてみた。



 『 痛くないスか? 』  『 全っ然。 』



 ヌゥ・・・  強くなりてェな・・・・




無理無理。

2014-04-17 23:00:00 | 子ペン


 生後9ヵ月を過ぎた子ペンギン。家の中を縦横無尽にハイハイするのはいいが・・・



 マントリングまで習得しやがった(笑)



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 しかし毎日のように成長するので、ついて行くのに こっちが必死。 離乳食もよく食べるので、ウンチも生意気な臭いをかもし出すようになった。 結構結構。



 『クソガキめ、勝手にすりゃあよかろうが』 等と思う時が何れ来るのだろうが、今は何をしてもらっても 無罪。



 だがそんな私にペンギンが警鐘を鳴らす。

    〝0歳から始めるしつけ〟が重要との話もあるらしい。 フーン。



  『甘い親』の素質があるということか。 フーン。


 ① 泣いたからと言ってすぐに抱っこしない
 ② 『メッ』 と強めに発音し怒る
 ③ ていうか少し放っておく

     なるほどな、わ、分かっておる・・・



 私は鉄拳制裁をもって育てられてきた。親、教師、先輩・・・


 そのおかげで微妙に真っすぐな大人になれたじゃないか(笑)



 厳しく育てるなんぞ造作もないこと・・・。フフフフフ。



 寝ついた子ペンギンの顔を拝みに行く。そしてやはり乳、イヤ父親として思う事があった。



 無理無理、無罪! その外見の内は無理!




子供の成長からクライミングを考察する。

2014-04-10 23:00:00 | 子ペン

 元気一杯で9ヵ月経過。有難い限り(T_T)


 3/4歳、おめでとう子ペンギン!



     ペンギンの傍を離れない子ペンギン



    マイカー点検に余念がない子ペンギン


 岩なんか登るんじゃないよ!


 クライミングはな・・・

 ① 怪我が多い

 ② 親がやってない限りは幼少のウチから始めること
   がないほどマイナー


 ③ やたらのめり込むヤツが多い



 こういう世界なんだ。よい点が聞きたいなら、上記のにお願いするといい。

  そうだな、話すきっかけは 『ヨセミテって何ですか』 あたりがベストだな。



 でも子供と岩を楽しめるというのは中々魅力。カヌーやカヤックあたりにハマらない限りは、まだ当分クライミングを続けそうな感じだからである。 ていうか超好きだしな(笑)!



 親子でボルダリング。



 いや、不吉な予感が・・・



 普段はサッカー等クラブ活動に熱心で、時たま行うキャンプなんかで一緒にボルダリング・・・こんな感じならよい。



 問題は小さいウチから“③” になった場合だ。



 50歳に差し掛かろうとする私が老体に鞭打ち、1級課題に挑戦。核心のデッドポイントを放つその時・・・



 ガァ~ンバガンバァア?父ちゃんガンバァ?



 カ~ッ!貴様まで疑問系か!


 “③” に育つとキツいな!応援が疑問系だからな(笑)


    ~ 妄想タイム終了 ~



 ボルダリングの大会で、たまに出てくるDJもどき。


 『〇~〇ちゃ~ん♪ ガァンブァ~♪ イィイェアー!』


 とか言っている上に、周囲は『ガンバァ?』の嵐。


 この状況を四字熟語で表せるだろうか?私ならこうだ。


     『内輪魂』

       3字だけどねー!




 トップクライマーの対談か何かで、『クライミングを楽しむジャンルに“観戦”があるといい』 とあった気がする。


 大変残念ですが、〝内輪魂〟が浸透してる内は無理でございます。

   ③じゃない人が、そんな応援出来ませんもの!!



 ダメだな・・クライミングを愛してやまないが為に、悪い点に目が行ってしまうようだ。


 子供は今のところ〝ひたすら可愛い〟だけだが、クライミング(ボルダリング)は、



 〝 可愛さ余って憎さ百倍 〟




秘境ッス。

2014-04-07 23:00:00 | 宮ヶ瀬

 五月人形を受け取る為に実家へ。日本の伝統を守るために約3ヶ月ぶりの帰省である。


 だが 妻・子・父にスキがあった ので、岩目当てで宮ヶ瀬に行った(笑)


 実家からは、現在“交通安全週間”であることを考慮しても40分程のアクセスである。スキがあるなら行かない手はない。


 外岩を始めた頃に数回行ったことがあるが、ただ好き勝手に登ってみただけでトポの存在など知らなかった。このエリアは昔に開拓されており、ネットでトポが閲覧出来るのだ。


 駐車位置に14時到着。14℃。与えられた(と勝手に思っている)時間は、アプローチを含めて2時間強といったところだ。早送りかと思わせる程の動きで足を進めた。


 やはり秘境である。一応アプローチ道は舗装されているが、落石や土砂、おまけに雪まで残っていた。早送りの動きがコマ送りになってしまう。


 こういうのを見ると秘境感タップリで身が引き締まる。




               雪 渓。


 しかも 白骨化しかけた鹿の死骸 が道端に!!

     引き締まっちゃうじゃねえかオイ!


 緊迫化した空気の中、最初に到着した岩は 水没。 駐車位置から早送り足で10分位か・・。





 雪解け水の影響で水量が増しているようだ。



 だが、隣にある本日目当ての岩は無事。1級のラインがあるようだ。悔しいことに、以前は登る対象に見えなかった。


 成長を遂げた(と勝手に思っている)今・・・一撃で登るが吉だろう(意味不明)。

 ※と思いながら岩を磨きましたが、2分ほどで無理と悟りました。


 半裸になり胸・腹フリクションも使わないと、返せなさそうなマントル。


 ただ・・・暑くもないのに半裸で登る輩を、アレな人扱いする事にしたのを思い出す・・・気温は12℃程度。普通は裸になんかならない。


 服を着たまま(まともな感覚)、ホールド無しのマントル完了!


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          1級課題 宮ヶ瀬


   マントル最中に返した手首が滑って落ちた時はドン引きでしたなぁ・・・



 その後はさらに奥地へ進み、見映えのするデカい岩へ。その岩は何通りか登ったことがある。


  水 没。





   ・・・。



 そして上のアプローチ道は崩壊・・・((((゜д゜;))))





 ガードレールが川面まで叩き落とされてるッスよ。


 思わず後輩口調になりそうな光景が眼前に広がっていた・・・

  丹沢愛好家の皆様はご存知なのだろうか・・・

  なんか最近の崩落に見えるんスけど。



 緊張感のある2時間を過ごし帰路に着いた。やはり秘境・・・勇気と実力がなければ、1人では楽しめないエリア。

    私も楽しんだかと言えばビミョ・・・


 でも何か公開されてないというか・・〝一人でひっそり楽しんだ方が吉〟感が半端じゃない。大勢で来るのは卑怯ッス。


 スマホ握りしめて来たって無駄ッス。こちらは秘境ッス。



 最初から圏外ッス。