すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

マイナス感情は感じ切るか、観察するか。

2016-03-13 10:14:02 | My メソッド
おはようございます。

昨日は、息子の卒園式でした。半年だけお世話になった幼稚園でしたが、彼の中では、前の幼稚園の思い出が帳消しになってしまうほど、大切で当たり前の居場所でした。

寒空の下、温かいお別れの儀式に、静かな感動と涙が止まりませんでした。



ちなみに、涙する大人に囲まれて、泣いているお友だちは2、3人。

「もう友だちに会えない」「あんなことこんなことあったな」と、未来と過去を現在の感覚としてイメージできるほど、精神が成熟しているお子さんたちなんですね。

うちの息子は、ひたすら笑っていました。式典の時はさすがに神妙な表情でしたが、他はいつものように、同じく笑っている仲良し君たちとはしゃぎっぱなし。彼らは、幸か不幸か(笑)、今だけを生きている。あっぱれです。

何はともあれ、卒園おめでとう。


🔸🔸🔸



さて、話は変わりますが、今日はマイナス感情を解放する方法について書いてみます。

心理学やマインドフルネス界隈では、マイナス感情を手放す方法として、

感じ切る、

と、

観察する、

の二つがよく上がりますね。

感情を心の活動と捉えると、どうやって感じ切るの?観察するの?となりがちです。

でも、感情は、体感の異変として現れます。例えば、早い呼吸、喉のつまり、激しい心臓の鼓動、手の震え、筋肉の緊張など。

体の異変や違和感は丁寧に探せばキャッチできますから、そこに意識を集中させると、心の活動でもある感情にアクセスできるというわけです。

では、
感じ切る、と、観察する、との違いは?

こんな風に例えるとイメージしやすいかもしれません。


例えば、緊張などの感情によって肩に力が入ってる人がいるとします。

感じ切るイメージは

力の入っている肩に、さらに力を入れるようなつもりで意識を徹底的に集め、そのエネルギーを全身に行き渡らせるようにします。すると、ある時疲れるというか、もういいか、とふっと力が抜けるんです。エネルギーを増幅させることで結果的に全ての力みを抜きます。

一方、
観察するイメージは

力の入っている肩を優しくポンポンと叩いて、「力が入っていますよ」と声をかけるイメージです。自分が気づきもしないところで、無意識に起きた肩の力みは、「気づく」という行為が向けられただけで自動的に消えます。

体感が和らぐと、感情も和らぎます。

私の場合は、怒りやショックなどの激しい感情は、感じ切るイメージが有効ですし、ある特定の場面で繰り返し起きる感情は、観察するのが有効です。

感情の種類や時と場合によって、人によっても、どちらが有効かは変わってきます。もちろん、慣れないうちはどちらも効果を感じるのは難しいかもしれません。

これらをスムーズに行うためにも、日頃からマインドフルネスを習慣にしておくといいですよ。感情がどのような体感として現れているか、肩か喉か呼吸か、そこに気づくのも早くなります。


良かったら、お試しくださいね。