敬語の基本は、尊敬語・謙譲語・丁寧語でなどを使い分けることだが
相手との関係によって異なり、使いこなすのは難しい。
尊敬語を使うべき相手に謙譲語を使ったのが、第一位の「ご拝読いただきありがとう
ございます。」である。
間違いやすい敬語を正しいと誤答した人が多い表現をランキング順に記載してみた。
1位 ご拝読いただきありがとうございます(商談時)
「拝」は「謹んで」という意味の謙譲語で自らの行為を
へりくだる際に使う。尊敬語と取り違えて使用している。
正しくは、「ご覧いただき」「お読みいただき」である。
2位 ○○は本日休みをいただいております(社外から電話で)
休みを与えているのは本人の所属する会社。「いただく」
が自社に対してへりくだる形になっている。正しくは
「休みをとっております」ですよ。
3位 ○○様でございますね(来客時)
「ございます」は「ある」の丁寧語。「かばん」「コート」
など物には使うが、敬意を示す言葉には使わない。正しくは
「いらっしゃいますね」である。
4位 コーヒーか紅茶どちらにいたしますか(商談で)
謙譲語と尊敬語を取り違いている。正しくは
「どちらになさいますか」である。
5位 お子様に差し上げてください(目上の人に贈り物を託して)
「差し上げる」は謙譲語。相手を経由する場合は
不適切。「差し上げます」「お渡しいただけますか」
6位 お求めやすい(接客の場で)
「求める」の尊敬語は「お求めになる」。正しくは
「お求めになりやすい」
7位 ご注意してください(接客・公共の場で)
「お(ご)~する」という謙譲表現を取り違えて
使っている。正しくは「ご注意ください」
8位 おわかりいただけましたでしょうか(商談で)
目上の能力を試したり評価している印象を与えてしまう。
正しくは、「ご理解いだだけましたでしょうか」
9位 ご助言参考になりました(上司に対して)
相手の好意への感謝としては不十分。「参考程度」とみなされる。
正しくは「勉強になりました」
10位 上司にも申し上げておきます(商談で)
社外の人の前で上司を高める形になっている。正しくは
「伝えておきます」「申し伝えておきます」
以上が、街角テストアンケート100人の間違った敬語である。
1位の「ご拝読・・」については、「『ご高覧』と同じような気持ちで使っていた」。
「周りが使っているのを間違ったまま使っている」という意見が多かった。
2位の「○○は本日お休みを・・」については「誰も注意しなかったのでつい
使ってしまう」。
「電話でいつも使う表現が誤りとはしらなかった」と言った意見。
意図しない対象に謙譲語でへりくだってしまった例。
休みを与えたのは自社なので謙譲語の「いただく」を使うと自社に対してへりくだり、
例外的に自社を立てることになる。
ウチとソトの使い分けを混同している。
実は、今日朝礼でこの「○○は本日休みを・・」の件について質問したところ結果は、
ほとんどが正解ではなかった。
3位の「○○様でございますね・・」については、
「丁寧な響きなのでいいのかと思っていた」などの意見があった。
また、10位以内に入らなかったものの職場で良く問題になるのが、
部下が上司に使う「御苦労さま」。は上司にはNGで、状況に応じ「お疲れさまです」
「ありがとうございます」を使う。
ついでですのでもう一つ、役職名を「支店長・次長・係長」など呼び捨てにするのは正しい言い方ですが、
役職名を省いて専務を○○「さん」、と名前で呼ぶのはNGですよ。
同僚間では親しい仲間でも○○「さん」と呼びましょうね。
「ちゃん」もタブーですよ。
この機会にもう一度、「尊敬語・謙譲語・丁寧語」について自分が使っている言葉を確認してみたらいかがでしょうか。
(NIKEI PLUS1より)
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