四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
開幕、暑さを凌ぐお泊りシノギング
酷暑が続く今日この頃。いよいよ夏のシノギングの開幕である。
夏の低山シノギングとして提案している「沢歩き」
一昨年くらいから社用車の活用方法を知った我々は、今回も開拓を兼ねて気になる沢筋へ繰り出す。
開始早々から入渓となるので、しっかりと準備をして、
いざ出立。少し大きな堰堤を越えると、
入渓。堰堤前の穏やかな沢筋から、
既に素晴らしい渓相と景観。
すると早速二段の中滝が姿を現す。ここで滝寄りに近づく谷島が小さな釜へドボン。一瞬姿を消す笑
そんなこんなでこの滝は無難に高巻く。
越えた先ですかさず入渓。
緩やかと思いきや、時折数段に小さな滝も現る。
基本的には広い渓相で、非常に歩きやすい。ただ本日は少々水量もあり、足場をしっかり捉えながら進まにゃ足が持っていかれる場面も。
流れが緩やかになったと思ったら、何やら見えてきた、、
滑ているね~
いや、本当にナメているよ~
そのゾーンが過ぎて緩やかな区間が続くとまた何やら見えてくる、、
ナメ過ぎだよ~
いや、本当にナメ過ぎだよ~
ため息が出てしまうよ。
単調な中にも、しっかり滝はあり別角度でも楽しませてくれる。
ただ、ナメは続くよどこまでも~
これくらいの水量だと、単調になりがちな滑沢も十分楽しめる。
少しヤバそうな滝が見えてきたな、、
手前は深めだが、見極めれば行けそう。という事で突撃。
足場はしっかりあり、難なくクリア。ただプチ釜は腰位まで沈む。。
その先にもまだまだナメは続く、、いや最早、舐め過ぎでしょ~
正に沢歩きにふさわしい滑沢と適度な滝の連続であった。
このあたりで一度沢から分かち、
林道のようなフミアトをタドリ、気になる尾根を目指す。
このエリアは植生も抜群に良い。
すると巨大な堰堤前に出る。楽園のような不思議な光景。
余り沢筋に寄りすぎるとそこは湿地帯。グチャ泥必須。尾根寄りに避けつつ軌道修正。
この渓から入り尾根先を目指す。
途中綺麗に残る炭焼き跡もありつつ、
無事尾根へ乗り、気になる白場は悪くはなかったが及第点。
ここからはまた、登り始める手前で大きく拓けた渓よりへトラバース。
緩やかに渓に入ると、そのまま渓を下り先の巨大堰堤の続きの沢筋を目指す。
手前の沢筋へ合流、北西へタドル。
ほんのり流れのある、少々荒れた沢筋。蜘蛛の巣を縫うように進むと、
晴れて本流へ接続。
再び入渓の準備をす。
再入渓。この辺りは、先の堰堤を越えなければ辿り着けないので、あまり人も入らないであろう。
先ほどの滑沢系とは打って変わって、少し狭めの渓相。さっそくヤバそうな滝が見えてきた、、
いけなくはなさそうだが、、盛大に濡れそう。何より手前が恐らく深い釜であろう。
潔く少し手前から巻く。
上から見ると、その滝の先にも何段か厭らしい箇所が続いていた。無理せず良かった。。
この巻きの判断や、巻き道の選定も、シノギング的に面白いポイントである。沢登りではない、沢歩きなので、無理に突っ込む事はしないし、渓筋の巻き道を見極めて進むのも凌力が試される。
沢らしい沢が続く。
少しスリリングな所もあり、最初の沢筋とは対比的に楽しめる。
無理をしたくなければ巻けばよいだけ。
流石にここの釜は深すぎて断念。泳ぎたい人には良いかも...
目星をつけていた沢筋の平場は、等高線に出ない段々な高低差と、ゴツゴツゴーロ帯でもあり微妙であった。沢筋の楽園探しは難しい!
気持ちを切り替えて、最終手段として取っておいた、尾根先の平場を目指す。全体的にキツめの等高線だが、広く木々も適度に生えているこの渓筋を詰める。
忘れずに沢で水を汲んでから、、いざ進まん!
一段上がると意外にも小さな尾根が入り組んでおり、ツヅラヲリでその微かな尾根を目指す。
あと少し。
尾根に乗ってしまえばこちらのモノ。その先の目指す平場はかなり広く、どうやら緩やかな高低差が織り成す魅惑の地形。
いつも通り三十分ほど辺りをうろつき、最高のハンモックポイントを探す。そして、今宵はこちらでチェックイン。
別荘作りに取り掛かる。
サクッと家屋を完成させ、着替えるもの着替えて、干すもの干す。
土間回りも整えて、
薪も集め終えれば、別荘の完成。即座に一本プシュッとして寛ぐ笑
横になってゴロゴロしたり、日が暮れるまで寛ぐ。
夕闇迫る。さて始めるか。
以降はご想像の通り、、
ゲッカビジンのソファモードではついついウトウトしてしまう。。
謎のチクチク虫の襲撃に合いつつも、時間と共に彼らは消え、こちらもウトウトというか爆睡笑
標高は1000m程ということもあってか、夜中は概ね20℃前後。ほんのり涼しくエアコンいらず。
こうして、いつも通りの夜が更けていく。
明くる朝、、
東より煌々と朝日が照る。
珍しく少し乾いていた靴下。しっとりはしているけどね。
察しは着くと思うが、隣に下着があるという事は、我々は赤ん坊の状態でパンツを穿いている。否、カルフワステテコを穿いている。これは一度体験すると病みつきになる。お持ちの方は是非お試しを。
本日は下見をしつつ下るのみ。毎度の如くゆっくり朝を堪能する。
そそくさと朝食を済ませると、片付けられるところは片付けて、
心地の良い陽気の中、二度寝をかます。最高の贅沢。
出発直前にむくっと起き出し、最後のパッキングを済ませ、立つ鳥跡を濁さず出立。
この渓と小さな尾根が織り成す地形が、景観にも富み非常に良いハンモックポイントであった。
朝一の登りは嫌だけども、登らにゃ先には進めない。
緩やかに渓が迫ってくると、
岩壁が目の前に現る。地形図でもここから南東に連なっている事が確認出来る。
その始まりの際を見極めながら越えられる道を探す。
斜度はあるが、木々がしっかり残っているので、この辺りの広い尾根をツヅラヲリに詰めていく。
何とか岩壁上の尾根へ合流。一気に汗が噴き出る。
小さなピークに乗ると現在地チェック。ここからは緩やかな登りが続く気持ちの良い尾根のはず、、
大当たり。植生も申し分ない。どこを切り取っても気持ちが良い尾根。
人の形跡はあるが、基本的にはマイナーな場所であろう。
モックポイントもいくつか点在。
周辺の木の太さも実にちょうど良い。
地形図のそれからは想像できないような広い場所もあり、改めて別荘探しの奥深さも知る。
最後のピーク前登りは、手前に獣道のようなトラバースフミアトがあったので、拝借して巻く。
そのままヌルっと尾根に合流し進むと、林道にぶつかる。このエリアに来る最短の道か。
そこからは渓よりつくフミアトを辿りつつ、地形図上にある破線の渓道を下る。実際はっきりとした道はなかったが、見極めながら下っていく。
地形図とリンクするように緩やかな渓筋となる。よし、間違いなさそうだ。
この渓道も実に心地良く、ルート取りとしても、明瞭なフミアトが残る訳でもなく、適度にルートファインディンしながら進む必要がある。
且つて道が通っていた形跡も残る。
獣道か且つてのフミアトか。それらに頼り切るのではなく、しっかりと地形を読みながら進むべし。
少し渓狭くなり荒れ始める。その手前で右岸よりに巻くようなフミアトがついていたのでタドルも、次第に渓から外れていくので、軌道修正して渓へ下りる。
この辺りも地形図通り。この先で大きく南に折れば終わりも近い。
南に折れた先は少し倒木が五月蠅かったが、
無事沢沿いの林道へ合流。
汚れた顔と道具達を沢で一洗い。気持ちいい~
文字通りグルっと周遊して戻ってきたことになる。
いや~コンパクトながら、いいとこ取りなルートであった。車があればアプローチも良い。また秋にゆっくり凌ぎに来たいな。
決して笑ってはいけない奴、久々のA面B面。
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