お泊りシノギング～2020～ の様子 【前夜祭】

やはりこのイベントがなければ今年を締めくくることはできない。今年で第四回目のお泊りシノギング。今回もありがといことにチケットは販売の翌日に完売し、我々はこの日を待ちわびた。

開催前日の金曜日、我々は夕暮れ前の月尾根の森キャンプ場に到着。

場所はキャンプ場ではあるがやることはいつもと変わらない。そしていつものように小一時間かけて本陣の場所を決めたら後は早い（笑）ハンモックを張りタープを張っててきぱきと本陣の設営を済ませる。

明日も含めて2泊、車で乗り付けているという事もあって、いつもより多めの食材と酒がそれぞれのハンモックまわりに配置された。

あっという間に辺りは暗くなり、梁川駅に発着する中央本線の窓灯りがつーっと流れては消える。ウッドストーブに火を熾し行燈を灯せば今宵を凌ぐ準備はできた。

明日、明後日の段取り確認が終わったら、あとは黙々と薪を割り、そしてくべるだけ。

ぬる燗とすき焼き。こいつはたまらない。

広いキャンプ場に三人だけのとても贅沢な時間がゆっくりと流れる。

ぽつりぽつりと言葉を交わすだけで、我々は炎を見つめ、酒を呑み、この夜に溶け込んだ。

ときどき風が揺らす冬枯れの向こうは薄い雲。このイベントの成功を祈り早々に寝ると思いきや、我々は雲の向こうに隠れる月を感じながらいつまでも酒を呑んでいたのだった。