四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
11月11日 OUTDOOR'S KOMPASの出張シノギングの様子
愛媛県松山市。羽田から飛行機であっという間についてしまうので、四国にいるという感じは非常に薄い。集合場所にはシノギングに興味を持ってくれた参加者が続々と集まった。
まずはシノギングとはどんなものなのかを説明し、シノギングの基本となる地形図の見方とコンパスの使い方を説明する。ここでこれから凌ぐエリアの地形的な特徴をざっと頭に入れておくことが大事である。プレートコンパスを持っている人がほとんどだったので、プレートコンパスの「きほんのき」を知ってもらう。それ以上は頭が混乱するので、今回のシノギングはこの程度で凌いでもらうことにする。
さあ、準備ができたら出発だ。公園を抜けてため池の縁を回って一般道を歩いて・・・、ここまでは秋の遠足。
山の方に少しずつ上がっていくとやがて谷に入り、なにやら怪しい雰囲気の林道を抜ける。
我々に近付くなと警告しているのだろうか?と思ったとたん、あたりが急に暗くなり、いっせいにカラスが飛び交って「カアァ、カアァ」と鳴いた。(カラスのくだりは脚色)
さてさて、目星をつけていた尾根へのアプローチ。地図に載っていない道があるのでひとまずそれを追ってみることにする。
谷のすぐ上がなだらかな尾根になっている。
左手に竹林、右手に灌木。その境界のグレーゾーンをトレースする。
予想よりも踏み跡は薄く、灌木が茂るいわゆる藪。
しつこい藪。
それでも尾根を外さないように!
方角が北西に変わったところで現在地チェック。えぇ?まだこれしか進んでいない?
藪は濃くなるばかり。
「うわっ!」と成人男子の悲鳴。
「うわっ!」また悲鳴。
そしてシノラー達は羊歯の藪に飲み込まれていった。
羊歯の激藪を抜けてホッと一息。
そうして、チェックポイントの三角点を発見!!
みんなが三角点に駆け寄る。それほどにうれしい三角点。さんかくてん~♡♡♡ ・・・三角点モテすぎでしょ。
町のはずれの裏山で、かれこれ一時間も藪にはまっていたなんて・・・。地形図を見るだけでは想像できないことがあるのだ。三角点からの尾根は次第に藪も薄くなり、目印にしていた鉄塔に到着。これまで藪の中を凌いできたシノラー達に笑みがこぼれた。
しかしヘラヘラ笑っている場合ではない。決して笑ってはいけない記念撮影の時間なのだ。
広い尾根で長いお昼休憩。
メタルマッチを使っての火おこし。
シノギングで実際に使えるロープワーク。
ロープワーク自主練。
ダウンハンモック「ウキグモ」でぬくぬく体験。
ゆっくりと休憩をした後は送電線に沿ったルートでスタート地点の運動公園まで下山。
おお、送電鉄塔越しに見えるのは石鎚山!そうだ、俺はいま四国にいるのだ。・・・と、ここで実感。
石鎚山までの縦走も楽しそうだが、今回凌いだエリアもまだまだ開拓のし甲斐がありそうだ。シノラーの皆さん、次回の出張シノギングまでに新たなルート開拓をお願いします。
参加者の皆さん、ありがとうございました!また次の出張シノギングでお会いしましょう。
この企画にご協力いただいたOUTDOOR'S KOMPASさん、ありがとうございました!
実際に役に立つ小ネタをいろいろ披露してくれた森勝さん、ありがとうございました!
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