goo

低山でもまだまだ寒いシノギング

数日前までは初夏のように暖かかったのにちょうどタイミングを合わせたかのように冷たい空気が入り込んできやがった。移動中、中綿を着るほど寒くはないがシャツだけではうすら寒い。しじら織りのヒネモスは、表面がワッフルのように凸凹しているのでそこにたまった空気の層がほんのりあたたかい。せっかくあたたまった空気を逃がさないようにノラギ 綾織りを羽織ってバスに揺られる。途中から乗り込んだ婆さんが「今日は寒いねぇ~」と言いながら運転手にあたたかい飲み物を差し入れる。ほほえましい光景。

バスを降りると空はどんより。・・・ていうか小雨がぱらついている。

凌支度を整えて竹やぶにイン。

タケノコにょきにょき。ちょうど頭を出した堀り頃のタケノコもあったが、掘ったところであく抜きするほどの水を担いでいないので指をくわえて我慢する。

送電鉄塔を経由してそのまま尾根を辿る。

日差しがまったくないので新緑も寒々しく見える。気温は10℃ほどなので初冬のシノギングと同等の気温だ。おかげでいつものようにたっぷり汗をかくことがないどころか、少し立ち止まると寒いくらいだ。

ゆるゆると標高をあげていくと突然こんなに立派な道が現れた。こんなところでこの道は、この柵は、何の役目を果たしているのだろうか?

ゆるい渓から針葉樹林の山腹を100mほど登る。

凹みに到着。この凹みを知っている地元の人はいるだろうけど、こまでの道標はいっさいないので観光気分では来ることはできないだろう。

凹みを北から巻く。日差しはないが気持ちのいい樹林だ。

凹みを巻いて尾根に乗ると山桜の巨木が目立つ。山桜の頃に来たらさぞかしきれいだろう。ちなみに山桜は樹高が高くて土手の桜の様に木の下でお花見をするには不向きなので、遠くからぼんやり眺めるものなのだ。それはそれでなんとも風情があっていいではないか。

460m圏を過ぎると尾根は消滅し、等高線の間隔が広い、あいまいな平坦地へと地形は変わる。

こういう地形は地図読みが難しいので、進むべき方位を常に確認しながら、地形のわずかな変化をしっかりとらえて進む。

一瞬現在地がわからなくなりそうになるが500m圏の小ピークに続く尾根が見えてきて一安心。

「右」? いや「石」って書いてある。なんだそりゃ?

登り返して目的地の520m圏の広場へと続くゆるい尾根を辿る。ここまで比較的ゆるい地形が多かった。気温は低めだったが風がなかったのでハチジュウハチヤ+ヒネモス、フミアトの着こなしでちょうどよかった。

ハンモックを張る木を選んでとりあえず装備を広げる。もともと時間に余裕のあるルートに加えて早めに着いたのでのろのろと設営を始める。

気温は相変わらず10℃。停滞しているとさすがに寒い。やっさんはさっそく焚き火を始めている。

ハンモックシステムの設営が終わったらクナイをスリットラインに吊るして、アイスブレーカーを脱いでふる〇んにカルフワタイツを穿く。これが最高に気持ちいいのよ!その上にフミアトを重ねる。それからアグラスカートを被ってだらけモードに突入だ。

タープの角を張るところにちょうどいい木がなくても、細引きを継ぎ足してああやってこうやればちょうどいい位置にガイラインを固定することができる。シノギングイベントではこういうテクニックを学ぶこともできるので興味のある人はぜひ参加を。

我がウッドストーブ周りは台所用品多め(笑)食の意識の低い私はレトルトのキーマカレーにミックス豆を投入して凌ぐ。

太い薪をくべることのできる自慢のシステム。いい燃えっぷりだぜ。木の種類によって違いはあるが、樹皮の内側はたいてい湿っているので、適当な長さに切った後にナイフで樹皮を剥いで、ウッドストーブのまわりで乾かしておくと燻らずに燃えてくれる。

銀杏をつまみながらぬる燗をちびちびやったりして・・・。塩は多めに振るタイプです(笑)

肴も酒も尽きてきたので寝るとするかな。熾火が美しい。

コッケコッコー!うっすら晴れた希望の朝。明け方の気温は6度ほどまで下がったが、ハンモックアンダーキルト120を掛布団とアンダーキルトにしてハンモックビビィTyvekで包んだらまったく寒くなかった。それどころか裸足で眠れた。ハンモックアンダーキルトの上下使い、おすすめです!

今回はとにかくゆるゆるシノギングなので朝の時間をのんびり楽しむ。2月のシノラッセルとの差が大きすぎる(笑)

保険の薪はいつも凌風呂敷に包んでいる。薪が減ってもピッタリ包めるのが風呂敷のいいところ。

街道沿いの日帰り温泉の時間に合わせて出立。

やっぱり「石」だよね?なんだろう?

下り尾根を途中で乗り換えるというトリッキーな地図読みをバッチリキメて、つかの間灌木地獄を凌ぐと里に飛び出た。

昨日とは打って変わって日差しがいっぱい。相変わらず気温は低いが太陽の光がとても暖かい。

さて、あとは日帰り温泉までぶらぶら歩くだけ。たまにはこんなゆるシノギングもいいもんだ。

地図読みを凌いだ道具

ハチジュウハチヤ 長袖(売り出し中)

ヒネモス(売り出し中)

フミアト(寒かったので薄手の秋冬パンツ)

クナイ(売り出し中)

ヤマバッグ XP(売り出し中)

タモツウルオス XP(売り出し中)

凌ピッケル(売り出し中)

EXPED Lightning 45L

一夜を凌いだ道具

ノラギ 綾織り(売り出し中)

アグラスカート(秋冬物)

ウデアテ(売り出し中)

カルフワタイツ(秋冬物)

カルフワタオル(売り出し中)

EXPED Solo Tarp

ハンモックアンダーキルト 120(掛布団として、売り出し中)

ハンモックアンダーキルト 120(売り出し中)

ハンモックビビィ Tyvek(完売)

シノギチャブダイ 240mm(売り出し中)

行燈風シェード(売り出し中)

ヌノバケツ XP(売り出し中)

ヌノバケツ SPIDELON(売り出し中)

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする