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6月25日「第三回シノギング講習」の様子

猛暑となり、そして週明け結果的に史上最短での梅雨明け宣言がされたこの週末。高尾山口駅前も、人少ないな~と思ったら、単に皆駅舎寄りの日陰に非難していただけであった。。

面子が揃うと我々も近くの日陰広場へ一先ず避難する。簡単なご挨拶を終えると、早速地形図の簡単な見方説明とコンパスの使い方をレクチャー。

今回はロープワークやタープハンモックの張り方講習をメインとしているが、シノギングの名に恥じぬよう、しっかりコンパス使いも教示させていただく。

はい、北を向いて下さーい、西南西向いて下さーい。

おやおや、今回は皆さん筋がよろしいようで。

コンパスは方角を指し示す物であり、極論それに終始する。取り分けシノギングのような分かりやすい尾根を基準に進む地図読み(ほぼこの登り方が基本ではあるが)の場合、この16方位さえ理解できていれば概ね対応は出来る。

それ以外にもコンパスを扱う上での注意点や特徴をこっそり伝授。こういった小ネタがシノギングイベント中はちょこちょこ繰り出される。

さて、少し場所を移して、その特徴的な”尾根”を下界での道に例え置き換えて、方角現在地を捕捉する練習。このそれなりの幅道が、ほぼ西に延びている道といえば??地形図上ではここしかない。山中でもこれに近い事を繰り返し行うイメージだ。

そうして一先ず、とある山域の主稜線まで先導しご案内。ここは五差路となっており、特徴的な峠のような場所。こういう所でしっかり現在地を把握しておく。そして到着と出発の時間メモも忘れずに!

今回地図読みは程々としており、歩く場所もフミアトしっかりの登山道がメインである。しかしながら、ただフミアトをタドルのではなく、隣から合流してくる支尾根や、大きく方角が折れる道を、意識しながら進むだけでも、十分地図読みの練習となる。これは普段のハイキングやトレッキングにも大いに役に立つ経験値で、やはり地図読みは全ての登山に通ずるものである。。

目指すT字路の分かれ道まで、しっかり地形図を意識しながら辿り着き、そこから少し主稜線から外れたポイントへ。廃鉄塔があるので、この支柱を使ってロープワーク講習といこうか。様々な細引きやロープを広げつつ、何やら怪しげな恰好にトランスフォームしていた森勝氏 笑

凌流のロープワーク。。とにかくシンプルに捉え、反復して実践する。正に凌やシノギングの概念にも繋がる部分でもある。詳しくは是非イベントに参加し、確かめてみて下さい。

相変わらず皆さん熱心に練習されているのが印象的である。今回だけに留まらず、是非これからも末永く実践いていってもらいたい!

よし。これで基礎となるロープワークは伝授した。すかさず場所を移して、もう少し広々した支尾根へ。ここでは先のロープワークを駆使してもらいつつ、タープ張りに挑戦していただこうではないか。またカラフルな紐群と色々なペグ達も広げ、準備万端。

参加者が持参して下さった少し大判の六角形タイプのタープでまずはトライ。

タープのサイズを知り、それに必要な間隔を理解する。リッジラインの引手となる2ヶ所には何か目印を付ける等...道具は持っているならばそれらを最大限活かし、使いこなしたい所。

そんな細々とした野次も飛ばしつつ笑 ちょっとしたコツもレクチャーしながら張っていってもらい、、あら、綺麗に張れました。

そしてそれらを更に踏まえた上で、参加者持参のもう一つのタープを完全手助け無しで張ってもらう。こちらも六角形タイプで少し小さめ。しかし便利な自在が本体側に付いている仕様。

先ほどので皆さん慣れたのか、スイスイと連携を取りつつ張っていく。

あらあら、綺麗に張れました。

やはりシワ1つなくピシッと張れているタープは気持ちが良い。

時間もちょうど良かったので、この辺でお昼休憩。ついでにハンモック初体験の方と張り方に自信ない方とで、ハンモック設営講習も実施する。初めての方は誰でもその簡単さと、ハンモック自体の快適性に虜になる。それだけハンモックは魅力的な道具である。

シノラー同士での交流もあれば、

それぞれの別荘で優雅なひと時を過ごすシノラー達、

ナイフ談義に花を咲かせる野郎マニア達笑

優雅な時間を満喫した後、次の講習へ。その実シノギングでは使う事ほぼ無いが、、その使い方を知っているか否かであなたの力量も試されるツェルト張り。持っている人ならば、勿論張る練習くらいはしたことあるよね??

シンプルにピシッと綺麗に張る方法を確と伝授。

それを受けて、他にもツェルトを持参してくれた方々がいたので、それらも拝借し、3チームに分かれて再度復習にて張ってもらう。

各チームあーでもないこーでもないと試行錯誤しながら仕上げていく。。

そうしてピシッと皆完成。スタンダードなポールを使ったスタイルと。

リッジラインを張り、そこから吊り下げ引っ張るスタイル。

どちらもちょっとしたコツさえ覚えれば、こんなに綺麗に張れてしまう。今後も忘れないうちにまたこっそり練習をしてくれれば幸い。やはり使いこなしてナンボのものなので。

休憩も挟んでみっちり行った講習関連。今日は猛暑日でもあったので、今回のテーマはちょうど良かったかも?幸い尾根上は少し風も抜け、幾分涼し気ではあり、良かった良かった。

さて十分脳を溶かしれもらった所で、後は下山するのみ。ただそこで単なるピストンで終わらせないのがシノギング。この支尾根横に沢があるので、そこ目掛けて下ってもらおうではないか。そして恐らく沢沿いに道があると踏み、そのまま沢の先に繋がる車道まで辿ろうというルート取りとする。

そうと決まればいざ出陣。

そして下り一辺倒の気分だったが、のっけから急登にぶち当たり萎える。。

ここを乗り越えると広めのピークに出るが、そこから3本に分かれている小さな尾根から、下りやすそうな尾根を選択し、分け入る。

最初は良かったものの、徐々に地形図通りのいやらしい急な下りと化す。その中でも、木々の生え方や、地形が安定している所を見極め、縫うように進む。少しずつシノギングのそれが皆さん理解出来てきたようだ。

そうして無事、沢へ到達。そこまで冷たくない(笑)沢水で英気を養う。

あとはこの沢を右岸左岸と巻きつつタドルのみ。途中少し倒木が五月蠅く、狭まっている箇所もあったが、逆に凌らくなったルートを進む進む。

よくよく見るとうっすら朽ちた林道が残る所もあり。この辺りは橋でもあったのか?がっつり崩落してしまったのか?沢を挟んで先にしっかりした林道が延びている。

律義にこの林道へ登りあがるシノラーと、そのまま沢をタドル シノラーと二手に分かれる。恐らくこの沢と林道は並走していると思うが...

最終沢はかなりの高低差の堰堤でドン詰まりとなる。。

目測通り、林道は並走していたので、ちょっとした急登をこなし、林道へ戻る沢シノラー勢。。ただ少しばかり雰囲気の良い沢を味わう事は出来た。

林道を抜けると、、特に遮るものもなく、しっかりとした車道脇の歩道側道?に出る。そこでギラギラと照り返す太陽と暑い空気...まぎれもなく下界は猛暑だったのが伺える。。

この後の、駅までの車道歩きが一番の凌ぎ所だったかもしれない笑

てくてくと20分程かけて憩い駅地下芝生広場に到着し、各々身なりと心を整えて、ここで解散とした。

いやはや、やっぱり35℃を越えるような日に外へ繰り出すものではないかな。。そんな日はせめて沢で暑さを凌ぎたいなぁ。それは来月の楽しみとしておこう。

 

決して笑ってはいけない奴にて〆

 

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