四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
福岡GRiPS 出張お泊りシノギングの様子
昨夜まで雨が降ったり止んだりしていたが、何とか晴れそうな出張お泊りシノギングの一日目。山の駐車スペースにシノラーが続々と集まった。いつも場を和ませてくれる常連シノラー、最近シノギングに目覚めた一年生シノラー、今回初参加のシノギング志願者と、バラエティーに富んだ顔ぶれで面白いシノギングになりそうだ。
急成長のため成長痛が止まないT氏が差し入れてくれたいきなり団子をほおばりながらGのN氏のお言葉を聞く。
イベントの趣旨、凌、シノギングとは何かを説明した後に森勝氏のコンパス講習。ここでしか聞けない話も飛び出すので気を抜けない。
いつものことながら一時間ちょっと話をしていよいよ出発。それにしてもみんなザックがでかいな(笑)それに灰汁が強そうで近付きたくない感じ・・・。
地図読みの基本は現在地を見失わないこと。長い林道歩きだが、今のところみんな緊張感を保っている。
目星をつけていた場所で二班に分かれて、難所がありそうな尾根を行く班と容易そうな尾根を行く班に分かれる。目をそらした人は強制的に難所班へ。容易なはずだった尾根も針葉樹林にうるさい灌木の登りがしばらく続く。これがシノギング。
100mほど標高を上げるとしっとり気持ちのいい植生に変わってうっとり。
二つの尾根が出合う820m圏で二つの班が合流するや否や、「こっちはずるずるの藪藪でおまけに露岩も出てきてよー」と難所班のリーダー森勝氏が言えば、「なんやそんなもんかー!こっちの藪は深くて死ぬかと思ったぜ」と容易班のリーダーGのN氏が返す。こっちは炭焼き窯が4個はあったかなー、ははは、こっちは8個よう、と訳の分からん小競り合い勃発(笑)
凌に自慢話は無用です。山と向き合いましょう(笑)
リーダー同士のチューで和解が成立してみんな仲良くお昼ごはん。
注)イベントのため特別にお昼休憩をとっています。
お昼の後は森勝氏のロープワーク講習。手品のようなロープワークを知らなくてもシノギングに足るロープワークはできる。
ハンモックポイントまでもう少し。地形を見て危険ヵ所を避けながらの臨機応変型ストレートウォーク。コンパスを見ながら綺麗なラインですすむ。
傾斜が緩んで来たらもうすぐそこだ。
広々としたハンモックポイントにチェックインしてまずはぬる燗(笑)
お留守にしているあいだに夜会が始まっていた。どうしよう・・・。
注)イベントのため特別に車座になっています。
夜も更けてきたので解散しましょ。
野鳥のさえずりで目覚める。気温はほとんど下がらずあまりいいテストにはならなかった・・・。
それでも、足先が冷えたり、寒くて眠れなかったりと、寒さの感じ方は人それぞれ。自分の体質を知ってそれに必要な物を装備することが大事。こればかりは経験しないとわからない。
さあ、撤収の時間。写真を撮れなかったみなさんごめんなさい!
出発前にパッキング講習。たくさんの装備を詰め込むシノギングに向いているザックは?荷物が重くなれば腰加重できるザックが断然楽で、ザックの中のウェイトバランスも重要。
下山は再び臨機応変型のストレートウォーク。地形図を見てどんな地形を歩くのかを想像し、まわりの地形を観察しながら自分がどこにいるかを想定して歩くことが大事。
ミステリーな落石。
湿気満々の綺麗な渓を降りて終了!
出張お泊りシノギングに参加のみなさま、ありがとうございました。
短い時間でしたが、みなさんと一緒にシノギングができ、また、直接お話をすることができてとても楽しい二日間でした。
今回のシノギングで経験したことを忘れないように引き続きシノギングを楽しんでください。
そして、出張お泊りシノギングに賛同していただき、貴重な土日を提供してくれたGのN氏、ありがとうございました。
最後に、決して笑ってはいけないヤツ。
凌は美学、人気より信頼、論より証拠。