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2月27日「凌・シノギングとは」の様子

本年最初の月例シノギング。今回は初心に返り、その一発目に相応しい「凌」を紐解くテーマとした。

高尾山口駅に集合した我々は簡単な挨拶を済ませると、駅より徒歩12分程に位置する我らが拠点、高尾ハナレへご足労いただき、弊社の歴史、凌の歴史をご案内。口頭で漠然と「凌」「シノギング」についてもご説明する。

小難しいお話ばかりではなんなので、高尾ハナレの展示室も覗いていただき、実際の「凌」に基づき企画開発された製品群をご覧いただく。中々凌の全ラインナップをご覧いただく機会は少ないかと思う。高尾ハナレは月1回週末で一般開放する時もあるので、機会があれば是非ご来訪下さい。

折角なので、この後のシノギングのために、興味ある製品をお貸し出しする。我々としても実体験に勝る経験は無いと考えており、今も昔もサンプルのお貸し出しは柔軟に対応できるように心がけている。

一通り展示もご覧いただき、本題のシノギングとそのノウハウを講義するチャブダイ講習の始まり始まり。

シノギングでは切っても切れない地図読みと、どのような考えを基に低山に入るのか。どういう場所でどういう事をするのか。凌・シノギングに対する疑問を少しずつ紐解いていく。

思いのほか時間を要してしまったが...みっちりと講習談義を終えた所で、いざシノギングへ参らん。まずは枯れ果てた南浅川の河川を渡り凌ぐ笑

高尾ハナレは裏に直ぐ高尾山へ繋がる尾根があり、山域へのアクセスも良好だ。今回は少しでもシノギングらしい尾根を味わっていただくために、暫し河川沿いをタドル。前半は長閑なシノギング。梅も少しづつ開花し始めている。

古き良き道標等を横目に道をタドルタドル。これもある意味凌らしさを演出する良きテイストだ。

目星をつけた地点までくると、ここからは先の談義内容を踏まえていただいた上で、参加者のみで道を切り拓いてもらう。基本的には我々のシノギングイベントは放任主義とし、実践的な経験値を積んでもらえるようにしている(決して楽をしたいわけではない...???)

最初の尾根は予測通り入りずらそうだったので、スルー。第一候補に挙げた尾根入り口も門により固く閉ざされていたのでスルー。。この辺の現場で確認しながら次のルートを拓いていくのもある種のシノギングらしさである。その場凌ぎとは言うが、正にそんな感じで、それも楽しみ方の一つである。(前向きにそう捉えていただければ幸い)

さて回り回って大分奥の方まで歩いてきたが、ようやく入れそうな尾根が見つかる。薄っすらフミアトあるが、人目に付きやすい場所でもあったので、そろりそろりと尾根に入る。そして良くある開始からの急登を凌ぎ始める。

次いで北側尾根、針葉樹帯という条件が重なり、気分も風景も鬱蒼とした登りが続く。決して良い尾根道ではないが、個人的にはこういう薄暗い道は嫌いではない。

前方より光が差してくると、何やら人工的な物が見えるような...

地図にもしっかり表記あった林道にでる。小休止を挟みつつ、ここも大事な目印となるので、併せて現在地の確認を取る。

林道をまたぎ直進方向に尾根と道も続いていたが、少しグズグズの斜面となっている。折角なので、凌ピッケルを使って、地面・木々枝を駆使し支持を得ながら上り下りしてもらう。実際の状況化で使用してもらうと、その製品が使用目的を持って製品化された事がより理解いただけるのではないか。そう信じたい。

華麗なピッケルさばきを披露していただいたのに申し訳ないが、結局少し回り込んだ入りやすい斜面から尾根に戻る笑

ここを上がると休憩ポイントまではあと少し。次第に登りが緩く広い尾根となり、少しばかり藪も目立ち始める。フミアトも不明瞭で、コンパスを頼りに進む場面も垣間見えた。こんな麓からすぐの名も無い支尾根でも凌ぐ事が出来る。そんな尾根が低山には無数に広がっている。シノギングのフィールドは無限大に等しいのだ。

参加者の皆さんも少しずつギラっとしたシノラーの目つきへ。あと少し。

そうして拓けた休憩ポイントに到着。地形図では広めの山頂に位置するが、地形図の情報以上に拓けた場所となっている。何となく目星をつけて目指し、こんな楽園があったら疲れも吹っ飛ぶものだ。

まずは秋冬の定番アイテム、アグラスカートをお貸し出し、ハンモック初めてという方が多かったので、張り方から寛ぎ方までレクチャー。それを踏まえて実際に張って寛いでもらう。

早速黄昏る後姿はシノラーそのもの。

秋冬のハンモック防寒対策の必要性も感じていただけたであろうか?

慣れたシノラーさんは孤高の時間を過ごす。

各々思い思いに寛いでいただいた所で、定番の森勝ロープワーク講座へ。初めての方が多かったので、ハンモックにも使える簡単で基礎的なロープワークは、皆興味深々であった。

アグラスカートも板についており、嬉しい限り。

ここでも大分時間を要して休憩してしまったが...程々に撤収し、北尾根を戻る。

来た道を下るだけだと侮るなかれ。同じ道でも登りと下りでは表情もまた違う。特に下りは支尾根が枝分かれしていくので、知らず知らず違う尾根に入ってしまう、という事もある。気を抜かず方角を確認しながら進む。

そして折角なので先の林道へ出る斜面はスリングを使い、確保しながら下りてもらう。スリングも2本組合せれば非常に有用性は増す。最後の人は人力で下りる必要がるが...

最後の私はしっかりお助け紐を使って下りる。(最初から使えばよかったか笑)

こういうちょっとした道具選びも凌シノギングの拘りでもあり、あると便利な必須道具である。

終点の林道へ出るところでは一人ずつ、ささっと出る。写真ブレブレですみません。。

ちょうど良い時間だったのでバスにて駅までの帰路に就く。心なしから皆さん逞しい表情に変化したような。

今回凌度は少なかったが、要点を抑えたシノギングが出来たのではなかろうか。これに興味持っていただけたのなら、以降のシノギングイベントにまた参加いただければ幸い。

 

決して笑ってはいけないやつにて〆

 

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