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紅葉と沢沿いの楽園を求め、秋のお泊りシノギング

かねてより画策していた、紅葉を狙ってのお泊りシノギング。最近は専ら水の心配がいらない沢沿いのモックポイントを目指してが多いが、例にもれず今回も沢沿いの楽園にもフォーカスした。

ローカル線を乗り継ぎ、レトロな駅舎に降り立つ。バスまで少し時間があるので、ベンチに腰掛ける3兄弟の絵 笑

バスで山奥の温泉施設前まで上がる。既に600m近く多少の紅葉が見受けられる。最終1400m近くまで登るので期待は出来そう。日陰は冷たい空気が流れるも、びっくりするくらいの晴天で日が当たると暑そうだ。

そそくさと凌ぐ準備を始める。

ススキを横目にいざ出発!

沢沿いを目指すとは言え、沢でジャブジャブするには寒すぎる季節になってきたので、一先ず紅葉目当てに尾根を登り上り、沢方面に延びる尾根を上手く下り谷を回避しつつ目的の沢沿い楽園を目指すルート取り。良さげなポイントはほぼ下りきった位置にあるため、2日目はかなり楽々。その分初日の行動時間が思いのほか長くなりそう。さてどうなる事やら...

進むと直ぐに薄暗い針葉樹林帯に入る。

上に向かって薄っすら尾根が細く集約されているのが見える。フミアトはない。地味な場所だが、この入り口は実に凌らしかった。適度に間伐されているこの間隔も何か良い。

次第に尾根らしくなってくると、何やら様子も変わってくる。ゆっくり登っているはずだが、息も上がる。何か急じゃないかい??

いや地形図で何となく把握はしていたが、久しぶりの「壁」に等しい登りと化す。こうなるともう凌ピッケルの出番。このくらいの斜度だと石突を前に突くと自然と刺さり支持を取りやすい。ぐずぐずの所はもちろんピックを刺しながら登る。

辛々登り上がると、黄金の紅葉がお出迎え。四季を感じられるのはやはり素晴らしい事だ。

間髪入れず少し鞍部の方へ下ると、この先さっきよりも等高線が詰まっている登りがあるなぁ。ふぅー。一息整えてから登り始める。

いかんせんまだ始まりの1時間経たない地点で、なまじ元気が故、登れてはしまう。しかしここでのダメージが大きかった事を後々知るのであった。。

いよいよ来ました、「壁of尾根」笑

相変わらず伝わりづらいので横からのアングル。

もういっちょっ!

本当に壁だった。最高斜度は推定45°はあっただろうか。。凌ピッケルが活きる活きる。

こういう壁のために、凌ピッケルを開発した背景もある。いつかの超シノギングで体験した手でよじ登る尾根の壁。。その時の鬱憤を晴らさせてもらおう!

しかし今回の壁の厄介な所は、圧倒的に距離が長かったこと。途中少し緩くなった部分もあったが、標高差で約150m近くこの急登が続いた。地図読みだけじゃない、これぞ正に凌ルート。

少しずつ傾斜も緩くなり、中継点の小ピークまであと少し。

つ、着いた。一先ずの山は越えたか。暫しの休憩。地図を確認しつつ、すかさずコッペパンにむしゃぶりつく笑

ここからは少し緩やかだが、また先に詰まっている点があるなぁ。。戦々恐々しながら臨むも、意外にそこまで苦に感じず。さっきの壁がすご過ぎて感覚が麻痺しているようだ。

第二の壁も越えると、景色は拓け、平坦な道に紅葉がお出迎え。これこれー。

そこから程なく登ると、おや?なんか本当の崖がみえるような...

立派な車道!!(怒)

最近多発しているこのパターン笑 全く地形図には載っていなく、道の感じからして比較的最近開通した様子。寸断されたかと思いきや、やはりすぐ横にご丁寧な登り口がついていた。何だか既視感強いが...活用させてもらう。

奇しくも拓けたその上からの景色は良いものであったとさ。

と思ったら、その先の尾根も素敵な光景が広がっていた。平然を装うも、心の中で皆はしゃぐ。

どうやら完全に地形図の広葉樹域に入ったようだ。秋の天国が暫し続く。

この辺り立派に育った木々が目立つ。時折見せるダイナミックな光景にも思わず溜息が漏れる。

主稜線はもうすぐだ。実は最後のそうでもない登りが一番きつかったのは内緒で。。

程なくしてやっとこさ登山道が通る主稜線に合流。ある意味ひたすら登り続けた約3時間...そりゃきつくないわけがない。何気によい時間になってきたので、休憩も程々にハイウェイにて下る尾根を目指す。

所謂登山道としてはとても良い道になると思う。マイナーが故か、すれ違ったハイカーは年配の方一組だけだ。アクセスが悪いから人も少ないのか。ただ我々としては、やはりすうすうしていてこっ恥ずかしい笑

そして例の物議を醸した場所に到着。これだ!!

その姿がこれだ!!

山に関わる者の、はたまた人間の性なのか、これだけ展望も良く天気も良いと少しウキウキしてしまう。奥秩父・八ヶ岳から南アルプスに、丹沢・伊豆方面、延いては海を挟んで大島まで見える始末。。あれ、こんな展望を楽しむ輩だったっけ?笑

軽く10分は潰したか。いかんいかんと我に返る。一瞬だが #山好きの人と繋がれた 気がした。

思わぬタイムロスをしてしまったので、急ぎ気味に進む。地形図確認する限り、小ピークから下る尾根は広く、詰まっており、下る地点の見分けも難しそうだ。よって、少し先の鞍部からトラバース気味に戻り、分かりやすく尾根になった地点まで合流するルートを選択。

特徴のない道なので、コンパスを頼りに進む。非常に地図読みに良いルート選定だ。

薄っすら奥に空が広がり、目指す尾根が見えくる。ドンピシャ尾根に乗れた。

その先に広がる楽園。至る所にモックポイントがあり、優に十数は張れそう。近くに沢があれば文句なしだったが、天は二物を与えずか。。

後ろ髪を引かれる思いで先へ進む。明確なフミアトは無いが、薄っすらとかつての気配を感じる。すると廃墟と化した小屋が姿を現す。やっぱりね。

てことは、近くに水場とかあったりして。。などと淡い期待を抱くがそんな事は当然無く。

ここからはフミアトも比較的分かりやすくなる。暫く進むと何だか白っぽいのが見えてきたけど、果たして...

ありゃ、やっぱりそのパターンね笑

何なら目下作業中の人々と重機の音が響き渡る。地形図で照らし合わせると、さっきの車道と概ね同じ等高になるので、完全に道を延長してきているな。

ここは先が重機入って完全に舗装中のため通り抜けは難しそうだったので、脇のスレを登る。作業用の道が付いているとはいえ高度感満載。

文明に別れを告げ、登り上がると完全に下りへシフト。中々痩せた箇所も経て急だが、沢の二股に繋がる終点は近い。日も暮れてきている。

一つ懸念していたのは、沢は流れているのか?

途中遠くの大きな支流の沢の音は聞こえていた。目指すポイントは地形図では谷にはなるが沢筋は入っていない。。徐々に両側の谷が近づいてくる。さてさて....

水あったー!!!

それだけでココロオドル3人。我々の初日にしては中々の行動時間に、のっけの壁のダメージも相まり、身体はヘトヘト。この際水さえあればどこでも良い笑

でもそこは貪欲な我々。一応一通り探し回るも、地形図で思った程の良いポイントは無く。。(ここがお泊りシノギングの面白い所でもある)一先ず今宵はここにチェックイン。

疲れていたのか、場所が良くなかったのか、張り終わった写真は無し笑

一段落するともう辺りは暗がりに。。

少し近い二人と。

少しハナレの一人。

相も変わらず、ポツリポツリと会話をしては、各々孤高の時間を過ごす。それにしても今日は良く寝られそうだ。明日はゆっくり出来るし~等と考えながらも、直ぐ熟睡したのは言うまでもない。

明くる朝。。

一応こんな感じに狭い範囲で変則的な3張りを展開していた。

二日目の行程は沢沿いのほぼ林道を下るのみなので、ゆっくりしつつも一応お仕事の諸々撮影をこなす。

予測通り、発つ予定時間を若干押しつつ撤収、出発。

暫く沢沿いを進んでみるも、道も微妙で歩きづらい所もあるので、素直に林道へ合流する。こうなるとあとは本当に流れ作業。

あっという間に終点へ到着。凌ポイントは一切無し笑

しかしながら、初日の凌度が高すぎて総じて大満足のシノギングであった。。行きの温泉施設に下りてきたので、一風呂浴びてバスを待つ。今回この鮮烈な赤と、聡明な青のザックが実に山に映えていた。

その後、腹を空かせた我々が直面する、駅前の食事処が軒並み中閉めで開いていない問題。

駅前にポツリとあった超ローカルスーパーの「手作り弁当」が目に入り、ちょうどカツ丼二つに生姜焼き一つが残っていた。電車の時間も近い。。そうして今回のハイライト。

ソーシャルディスタンス駅弁スタイル!無事腹も満たせて帰路に就きましたとさ。

 

いやー最後の最後も含めて凌げた凌げた。凌侍三人衆にて〆

 

 

【今回の装備】

■柳谷

フユボウシ(絶賛販売中)

クビマキ 新柄(試作品)

ハチジュウハチヤ長袖 ※初日(絶賛販売中)

クイックハラマキ ※初日(絶賛販売中)

クナドアーム ※初日(旧品)

クナド ※初日(絶賛販売中)

マタギ ※主に停滞時(絶賛販売中)

ニンジャフーディ??? ※二日目(試作品)

シノビ wool blended ※初日 (絶賛販売中)

フタエズボン autumn ※二日目(絶賛販売中)

クナイ 改(試作品)

アグラスカート(絶賛販売中)

ヤマバッグ(絶賛販売中)

タモツウルオス(絶賛販売中)

ヌノバケツ諸々(絶賛販売中)

モグ350(絶賛販売中)

凌ピッケル(絶賛販売中)

シノギチャブダイ(絶賛販売中)

凌行燈シェイド???(試作品)

EXPED Travel Hammock(絶賛販売中)

EXPED Lightning 45(絶賛販売中)

 

■谷島

フユボウシ(絶賛販売中)

ハチジュウハチヤ七分袖(絶賛販売中)

マタギ(絶賛販売中)

フタエズボン autumn(絶賛販売中)

クナイ改(試作品)

ヨヒヤミ(絶賛販売中)

アグラスカート(絶賛販売中)

ヤマバッグ小(絶賛販売中)

タモツウルオス(絶賛販売中)

ヌノバケツ(絶賛販売中)

モグ wool insulation(絶賛販売中)

凌ピッケル(絶賛販売中)

シノギチャブダイ(絶賛販売中)

EXPED Travel Hammock Lite(絶賛販売中)

EXPED Blackice 45(絶賛販売中)

EXPED Flash Pack Pocket(絶賛販売中)

 

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