ひとはさらにその力を発揮する
強きものは優しく微笑み
弱きものは天に叫ぶ
どれも、ひとの在りよう
どれもひとのさま
それをどう言よう
どれもが己が姿
ただ、ひたすら誰かのために動いているひとたち
その強さに、こころうたれる
彼らは、なんと強きものたちなのだと
そして、その反面、ことばとは裏腹に、こころは落ち着かず、
うろたえているひとたちに感じ入る、
なんと、よわよわしい、のだと
目に見えている世界の実相は、実は反転し、
強く見えていたものは、実は弱く、
弱く見えていたものこそ、強く雄々しい
物事は、おきる出来事はどれも正しく、だれにも、等しく、
そのひとに耐えうる荷物を背負わせるという
耐えうる力を持っているその姿に感じ入る
時にそれは見るものを魅了する
そして、その強さ故に、ひとはそのもとへ寄り添い、集う
なればこそ、
あたえられた場所で、あたえられたことに集中する
あたえられた力を発揮して
今在る場所で、精一杯につとめる
それは、どこでも、同じ
だれも強制はしないし、できない