ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2020年J2リーグ第30節 ツエーゲン金沢vsギラヴァンツ北九州

2020-11-03 19:27:56 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の金沢の記事はこちら(28節・千葉戦)
※前回の北九州の記事はこちら(26節・甲府戦)
※前回の両クラブの対戦はこちら(11節)

前回のこのカードで、ストライカーのルカオが前半早々に負傷退場してしまい、以降長期離脱を強いられたという苦い体験をした金沢。
21節(ヴェルディ戦)で復帰したルカオは、ジョーカーとしての活躍を経て再びレギュラーへと舞い戻り、北九州との二度目の対戦を迎えました。
その他大橋・下川ら故障者が復帰し、上昇機運を築きたい現状ですが、目下3試合未勝利&無得点と停滞中。

この日は前節(岡山戦・0-0)と同じメンバーで挑みましたが、ホドルフォと下川の位置を入れ替え。
ともに左サイドの選手(下川は様々な所をこなしますが)ですが、サイドバックとサイドハーフの位置が両者前節とは逆で、ホドルフォ左SB・下川左SHという位置でスタートします。

開始早々の金沢の攻撃。
ルカオがそのフィジカルから来る迫力あるドリブル、エリア内左へと進入してから左へ展開し、下川のクロスが上がります。
そして加藤陸次樹がヘディングシュート、しかしゴールバーを直撃。
いきなり決定機を得るも、モノに出来ませんでした。

その後前半4分、北九州にも初シュートが。
右サイドから藤原がロングスロー、跳ね返されたボールを國分が繋ぎ、藤原に渡ってクロスが入り町野が落とすもクリア。
しかし再び繋がり再度藤原からクロスが上がると、ディサロ燦シルヴァーノがヘディングシュートを放ちます。(GK白井キャッチ)
FWのヘディングシュートの応酬、という入り。

しかしそこからは、北九州が持ち味を発揮して攻撃権を支配します。
ロングスローを絡めるなどいつもとは雰囲気の違う入りでしたが、その後は何時ものように長短のパスを絡めて好機を量産していきます。

ショートパス重視で、特徴的なビルドアップを底辺として攻撃を展開するのが北九州の持ち味。
手応えを得た序盤戦・旋風を起こした前半戦・一転して対策に苦しんだ折り返し以降を経て、やや様相も変化。
FWを裏へ走らせるパスを多めにするという振る舞いを見せる事が多くなってきました。

パスの連続だけで相手を崩せればいいが、そうで無い時の方が圧倒的に割合が多いのがサッカー。
それ故、一本のパスで決定機を演出出来ればそれに越したことは無く。
もちろんそんな事は早々多くないですが、立ち上がりにそれを見せていく事で、以降自分達の得意な攻撃を有効にするという作業も重要なものとなります。
双方のバランスを適度に保ち、両方使えるようにする事で、攻撃のレベルアップを図る。
停滞が続く(9戦未勝利)北九州ですが、その中でそんな意図をもって取り組んでいるのでしょうか。

10分頃までは圧倒的に北九州のペースながら、先制点は生まれず。
すると11分、GK永井のフィードを下川がカットして金沢の攻撃、下川はそのままドリブルでエリア内に進入してシュート。(GK永井キャッチ)
やや危ない場面を作ってしまった永井、これを機に双方攻め合う展開に。
それでも0-0のまま推移し、飲水タイムへ突入します。

明けた後は金沢が攻勢に出るもシュートを撃てずにいると、北九州の最初の攻撃で試合が動きます。
28分左サイドでパスワークののち福森がディサロを狙ってロングパス、跳ね返されるも町野が拾い、中央で國分→高橋と渡りチャンスエリアへ。
高橋はエリア手前やや右から果敢にシュートを放ち、見事にゴールゲット。

先制を許した金沢、直後(30分)に加藤陸のスルーパスでルカオが抜け出してドリブル、エリア内右へ進入してシュート。
ブロックされ、そこからコーナーキックが2本続くなど反撃の姿勢を見せます。
以降もルカオのフィジカルを活かしたプレーを軸に攻撃。
サイドに開いてキープしたり、クロスからバイシクルを狙ったり(空振り)と多彩なシーンを作っていきますが、どれも不発に終わり時間が進んでいきます。

すると前半も終盤の41分、北九州が自陣からカウンター。
椿がドリブルで一気に突き進み、敵陣中央からスルーパスを送ると、ディサロが抜け出してGKと一対一に。
ディサロは右へフェイントしてGK白井を交わしたところ、白井の伸ばした足に引っ掛かり(映像では触れていないように見えたが便宜上こう書いておく)倒れると、審判の笛が鳴り反則・PKを得る結果となります。(白井に警告)
このPKをディサロが自ら蹴り、左へのシュートはGK白井の逆を突いてゴール。
前半のうちに点差を広げる事に成功します。
以降も金沢は押し込みますが、シュートに結び付く事無く前半終了。

ともにハーフタイムでは動かず、迎えた後半開始のホイッスル。
最初に攻撃権を得た北九州、これが結果に結び付きます。
福森が中盤でボールカットしそのままドリブルで前進、一気にエリア内左へ入ってクロス。
ファーサイドでディサロが合わせてヘディングシュート、綺麗にゴール。
2・3点目ともに、長い距離のドリブル突破が実を結んでの得点となりました。

尚も攻め立てる北九州。
後半5分には左サイドでのパスワークから、加藤弘堅のパスを椿が入れ替わって受け、そのままスルーパス。
受けた町野が奥からグラウンダーでクロスを入れると、藤原が走り込んでシュート、ブロックされたボールをディサロが落として椿がシュート。(DFに当たって枠外)
7分にも右サイドで藤原のスルーパスに高橋が走り込んでクロス、ファーサイドで椿がヘディングシュート。(枠外)

パスワークからのスルーパスという北九州の攻撃に付いていけず、意気消沈ぶりが滲み出たかのような金沢。
たまらずベンチも早めに動き、8分に3枚替えを敢行します。
長谷川・ホドルフォ・加藤陸→高安・窪田・山根へと交代。
下川が左SBへと下がり、本塚が右SH→左SHへとシフトし、ネジの巻き直しを図ります。

以降はしっかりと反撃体勢を取り、所々北九州の攻撃を浴びつつも好機を作っていく金沢。
15分、敵陣で藤村のカットから、スルーパスを左奥へ送ると下川が受けてクロス。
中央で跳んだルカオを越え、奥で山根がヘディングシュートを放ち、ゴールに突き刺さり。
これでようやく1点を返します。

意気軒高といきたい所でしたが、ここからまたも北九州の攻勢に晒されます。
ダイレクト中心でのパスワークに、金沢のマンマーク主体の守備が機能せずにピンチを量産。
そうして振り回されたのち、20分には國分のロングパスから決定機が。
町野を狙ったボールは一旦クリアするも、奪い返されてそのまま町野がドリブル。
エリア内右でGK白井と一対一の状況となり、シュートが放たれるも何とか白井がセーブ。
22分にはパスミスをエリア内でディサロに拾われる失態も招き(シュートは撃てず)、中々反撃に出れない状況で後半の飲水タイムを迎えます。

これが明ける際に、双方選手交代。
北九州は國分・町野→針谷・鈴木へと交代。
金沢は本塚・ルカオ→島津・杉浦恭平へと交代。
とりわけ、磐田からレンタル移籍してきたばかりの北九州・針谷の投入が目を惹きました。

明けた直後の27分に、金沢は杉浦恭がヘディングシュートを放つ(村松に当たって枠外)ものの、ペースを握る事は出来ず。
ボランチが國分から針谷に変わった北九州、以降もあまり変わる事は無く攻撃を組み立てていきます。

34分、針谷の右へ展開から高橋が前方へスルーパス、藤原が走り込んでエリア内でシュート体勢に入るチャンス。
しかし撃つ前に金沢・下川に倒されて(反則無し)モノに出来なかったばかりか、足を痛めてしまう事態に。
幸い1分程で起き上がり事なきを得ます。
直後に北九州は椿→新垣へと交代。

点差を詰めたい金沢ですが、リードを奪われると、どうしても「ボールを持たされる」状況となってしまうのは避けられず。
不格好ながらもボールを繋いでいきますが、突破口を開けぬまま終盤を迎えてしまいます。
すると42分、北九州がボールカットしてからのカウンターを炸裂させます。
加藤弘カットして縦パス→カットされるもディサロ拾ってスルーパス→鈴木と渡ってエリア内へ。
鈴木は落ち着いてシュートをネットに突き刺し、試合を決定付ける4点目を奪いました。
同時にディサロが足を攣らせ、そのまま交代に。(池元と交代)
2ゴールと結果も叩き出し、まさにやり切ったという風な交代でした。

最後に意地を見せたい金沢、アディショナルタイム突入後もあきらめず攻撃。
CKから、クロスがクリアされたのち後方からロビング攻勢で、石尾が落としたボールを廣井がボレーシュートの体勢に。
しかしこれは空振りで、代わりに下川がシュートしますがGK永井がキャッチ。
最後まで北九州の守備を破る事は出来ず……という前に、シュートの機会も少なかった気がします。

結局1-4で北九州が勝利と、ダブル達成でようやく10試合ぶりの勝利。
今季は補強には消極的な姿勢でしたが、ここに来て針谷を戦力に加えてきた北九州。
まだ昇格は諦めていないという姿勢が窺えますが、第二の旋風は巻き起こす事が出来るか。


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