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DAZN観戦 2024年J3リーグ第18節 SC相模原vs松本山雅FC

2024-06-27 16:00:43 | サッカー視聴記(その他)

<両軍スタメン>

  • 相模原ホームだが↓とは逆のコートでスタート、だったがコイントスでコートチェンジしたため、結局は↓で前半スタート。
  • 相模原は監督交代(戸田和幸氏→高橋健二氏(暫定))してからこれが最初の試合。

チームのカラー(サッカーのスタイル、では無い)が酷似した者同士の対戦。
相模原サイドが高木・岩上、松本サイドが佐相・安藤と、古巣対決に属する選手も目立つ一戦となりました。

松本は何時の間にか、アンカーシステムを採用(yahooスポーツナビによると16節・今治戦から)しており。
その攻撃的に見える布陣を採ってから、2戦連続で4-0と結果を出していますが、やっているサッカーは特に変わっていないという印象であり。
中盤とウイングが下がり目で、両サイドバックに高い位置を取らせる事に注力しているのにこの日もブレは無く。

前半3分最終ラインの常田から、その高い位置を取った山本龍へと縦へ速い繋ぎを見せ、スルーパスに走り込んだ菊井のクロスで(ブロックされて)コーナーキックに。
狙い通りの攻めが出来た、と思った刹那、このCKをボールの側にいた菊井が素早いリスタートでのクロスを選択。
GK三浦にパンチングで防がれるも、その後の相模原の繋ぎを樋口がカットし、すかさずエリア内へ放り込んでまたもCKに持ち込み。
そんな具合に、複雑なポジション取りによる攻めの姿勢の割には、焦って前に運ぶ事が目立った松本の立ち上がり。

一方の相模原は、監督交代の影響か際立った攻めのシーンを見せられず。
8分にこぼれ球を山下が縦パスを伊藤に届けるという、こちらも素早い前進に活路を見出し。
ここからロングスロー→左CKとセットプレーの流れを作り、キッカー西山のクロスの跳ね返りから伊藤がミドルシュート(ブロック)と一矢を放ちます。

しかし11分の松本の攻撃の際に、アンカーを務める西山が安藤との交錯で足を痛めるというアクシデントが発生します。
この時は無事に起き上がりプレーを続けたものの、その後はキッカーが(前田に)交代するなど精彩を欠く事となった西山。

試合全体もその影響が響くように松本ペースとなり、14分に保持による繋ぎで左サイドからの前進を選択すると、ここでは山本龍を下げたうえでの運び。
ワイドでボールを持った菊井が左ポケットへスルーパス、走り込んだ安藤のマイナスのクロスから、ニアで浅川がシュートを放ちましたがGK三浦のセーブに阻まれ。
根底のシステムを逆手に取る奥深さを発揮します。
その後も16分にCKからの流れで、村越の右ハーフレーンからのミドルシュートがゴールを脅かす(左へ僅かに外れる)という具合にフィニッシュの面でも優勢に。

相模原は18分、ジャスティンがワンタッチでの縦パス、これを伊藤は入れ替わって受ける事で抜け出しに成功。
そのまま中央からエリア内を突く好機となるも、常田のディフェンスに阻まれ撃てず。
その後20分に西山に限界が訪れた事もあり(牧山と交代、徳永がアンカーに回る)、好機が訪れるのは伊藤の才覚、という感じになった相模原。
26分にも縦パスをポストプレイで繋いだ伊藤、そのままパス&ゴーでジャスティンのスルーパスを左奥で受けるなど、前線の橋頭堡となり。(その後戻しからジャスティン中央へ縦パス→瀬沼フリックも繋がらず)

しかし、今度はビルドアップを遮断されての危機が目立つようになり、西山が退いた影響は後方の不安定ぶりに色濃く表れた格好に。
32分にはワンタッチパスを浅川にぶち当てるような格好でカットされると、そのままミドルシュートを放たれる(GK三浦)という具合に、目も当てられない状況に追い込まれ。

松本のパスワークに対する後追いの反則も膨らみ、34分には村越に対してのアフターチャージで前田が反則を取られ。
ここから(位置は右サイド浅め)クロス攻勢ののち、後方から繋ぎ直す二次攻撃に入る松本、左サイドから山本康と菊井がワンツーで前進。
そして菊井のクロスが入り、中央で走り込む浅川の前で遮断され、こぼれ球を安藤がシュートにいき。
これはミート出来ずも、バウンドした所を再度シュートした安藤、ジャスティンのブロックで浮いた所にさらに村越がヘディングシュートで追撃。(GK三浦キャッチ)
結局決まらず終わったものの、運気はこの連撃でモノに出来たでしょうか。

続く37分、またも左サイドを(山本龍と安藤の)ワンツーで前進し、山本龍のクロスが鋭く入り。
ディフェンスはクリアしきれずこぼれた所を拾った山本康、そのまま左ポケットで足を振ると、これがファーサイドへの絶妙な低いクロスとなり。(放送席はシュートミスと語っていた)
そして樋口が脚で合わせてゴールネットを揺らす、高い位置を取るSBの本領を発揮した末に先制点を齎しました。

守勢の果てに、結局先制を許してしまった相模原。
交代で入った牧山のロングスローも活用して反撃を試みますが、効果は今一つ。
41分には再度伊藤が躍動し、山下の縦パスを受けて左へ展開ののち、前田のクロスを中央で合わせにいく(ジャストミート出来ず)など起点と終点を努めるものの実らず。

その後松本がCK攻勢に入ったものの、それが途切れて双方ルーズボールを拾いにいくという場面で事件が発生。
田中が宮部と激突してしまい、両者倒れ込んだものの遅れてぶつかった宮部の反則となり。
倒れたまま宮部は警告を受ける破目となり、それだけに止まらず顔から出血もしてしまう踏んだり蹴ったりのシーンとなります。
そのままピッチ外へ出て、止血したのちアディショナルタイムに復帰。

そのAT、再度相模原が左からロングスロー(投げたのは橋本)の体勢で、フェイントで短く放ったのちのクロス。
これをGK大内がキャッチすると、一気に敵陣へスローで投げ入れてカウンターに持ち込み、村越のトラップ際をクリアされるも山本龍が拾い継続。
そして左サイド奥へ一気に切り込んでのクロスで、左CKに持ち込む事に成功すると、これを得点に繋げます。
菊井から上がった中央へのクロスを、樋口が合わせヘディングシュート。
前方の浅川の動きGK三浦が跳び出せなかったのもあり、ゴール中央へと突き刺さり追加点を挙げます。
そして相模原がキックオフした直後に前半終了の笛が鳴り。

巻き返したい相模原は、ハーフタイムで瀬沼→高木へと交代。
古巣対戦に属する選手の投入で、ムードを変えに掛かり。

迎えた後半、相手が動いた事もあり出方を窺うように守勢に回る松本に対し、ショートパス攻勢で押し込む相模原。
サイドに人数を掛けて、伊藤のみならず多人数での崩しで奥へと持ち込む攻撃の連続。
投入された高木も、瀬沼より広範囲で動いてのポストワークで絡み好循環を齎します。

その中で目立ったのはやはり伊藤で、まずは後半5分にジャスティンの縦パスを左サイドで受け、前田・橋本と3人で崩す体勢に。
しかし伊藤の奥へのスルーパスに前田は反応できずに終わり、不満げな態度を見せる伊藤。
協調性は今一つか……というシーンでしたが、それが良い方に作用したのが続く6分でした。
左から橋本がロングスローを投げ入れると、クリアボールに反応してミドルシュートを叩き込んだ伊藤。
豪快にゴール右上へと突き刺し、その唯我独尊的なプレーぶりで反撃の狼煙を上げます。

ゴールした伊藤ですが、直後の7分に村越へのアフターチャージで反則・警告を受けるという具合に、やはり功罪ともに齎すような格好に。
しかし松本も、そのカオス具合により既に前半のようなボール保持を見せる余裕は無く。

そして再度伊藤が見せたのが11分で、加藤のロングパスからのセカンドボールを繋いでの攻撃で、中央をドリブルで持ち運ぶ状況となった伊藤。
そのままミドルシュート、と見せかけてエリア内へのラストパスに切り替えると、受けた牧山がシュート。
ゴールネットに突き刺さり、今度は自身のプレーぶりを残像としたアシストで同点弾を齎します。

勝利のムードが一転してしまった松本、キックオフの前に安藤→山口へと交代。
交代で流れを変えんとしましたが、ビルドアップが形にならずにその後も苦戦を強いられ。
前半とは打って変わって、高い位置を取るSBが孤立する状況が続きます。

17分、縦パスを受けてコントロールせんとする徳永に対し浅川が反則気味のアタックでやらせず、菊井が拾った事でショートカウンターに。
そしてエリア内へのパスをダイレクトでシュートした浅川ですが、GK三浦がこれをファインセーブ。
尚も繋いで山口がエリア内からシュートするも枠を捉えられずと、頼りになるのはショートカウンターという局面に陥ったでしょうか。
しかし崩れた形を何とか修復したいのは当然で、その後も松本は地上でのビルドアップを試みるもそこから好機は生まれず。

逆に相模原は、23分にGK三浦ロングフィード→ターゲットの高木を越えてそのまま左奥を突いた事でCKに持ち込み。
どんな手法でもゴールに迫るという意識で上回りを見せると、この左CKから、クロスの跳ね返りを牧山がエリア内中央の混戦の中へ落とし。
そして山下のシュートを宮部がブロックするも、バウンドしたボールがゴール上部を襲い、GK大内が何とかセーブして難を逃れます。

勢いは完全に相模原という展開で、迎えた26分。
松本はエリア内のGK大内から組み立てんとするも、詰めにいった伊藤がその蹴り出しをブロック。
ボールは辛うじてエリア外にこぼれるも、拾った高木がすかさず再度エリア内へと持ち込んでシュート。
決まったと思われたこのフィニッシュはゴール左へと外れてしまい、度々襲い掛かる相模原に対し、九死に一生を得たという格好の松本。
その後も27分、伊藤のポストワークから抜け出した高木を反則で止めた常田が警告を受けるなど、(センターバック2枚が警告という状況となり)際どい凌ぎによるダメージも深刻なものに。
前半立ち上がりの焦りの姿勢により、体力消耗の面も早まってしまったでしょうか。

一方の相模原も、29分に松本がカウンターに持ち込んだ所、その最中に村越を倒した牧山(アドバンテージで流される)が警告を受け。
これを境に、お互い組み立てに難儀する中でどう勝ち越し点に辿り着くか、という泥仕合の様相が高まります。

相模原は、前半のうちに交代で投入された牧山が足を攣らせてしまう事態が発生。(32分)
そのタイミングで松本ベンチが先んじて動き、山本康と村越に代えて、安永とジョップ・セリンサリウ(J2長崎から育成型レンタル、これが10試合目)を投入。
それによりセリンサリウ・浅川の2トップとした4-4-2へとシフトし、サイドハーフは右が山口・左が菊井という布陣に変化します。

それに遅れて、相模原ベンチも牧山を退かせ、こちらも古巣対戦の岩上を投入。
キッカー・ロングスロワーの色が強い岩上の投入で、泥仕合を制する意気込みを高めに掛かり。

身体能力高いセリンサリウの投入で、ロングボール攻勢の色が強まった松本。
どんな事をしても3点目を奪いにいく姿勢は感じましたが、肝心のセリンサリウの働きが今一つで以降も好循環を取り戻せず。
42分に最後の交代を敢行(米原・浅川→住田・佐相、山口がFWに回る)してもそれは同じで、中々攻撃機会を掴めません。

逆に勢いを保つ相模原、45分にロングスローからの攻撃が途切れるも、加藤がミドルパスを前に出てカットし矢印を反転。
対する松本は拾った高木に対し山本龍が反則覚悟で止めにいくも果たせず、こぼれ球を前田がミドルパスを送ってアドバンテージになると、前残りしていた山下が受けて右奥で深さを取ったのちに徳永のクロス。
合わせにいった伊藤の前でクリアされるも、跳ね返りを前田がミドルシュート、ジャストミートせずもこれを橋本が詰めてゴール近くからのシュート。
しかし樋口が眼前でブロックと、何とか凌いだ松本により試合の行方はATへ託されます。
突入する直前に、相模原も最後の交代。(徳永・橋本→福井・若林、岩上がアンカーに回る)

そして強引な姿勢の交錯、松本が安永のロングスローを見せれば、相模原もその後自陣からのスローインを高木のポストワークで繋げて好機に持ち込み。
岩上のエリア内へのスルーパスは遮断されるも、そのままゴールラインを割って左CKとなり、残り時間が少ないなか貴重なセットプレー。
キッカーは当然岩上で、上げられたクロスはゴールへ直接向かうボールとなると、松本ディフェンスが誰も触れれなかった事でGK大内は小さく弾く事しか出来ず。
そしてエリア内での混戦となり、田中のすかさずのボレーシュートこそセーブした大内ですが、更なる矢は防ぐ事が出来ず。
放ったのはここでも伊藤で、クリアが小さくなった所をダイレクトでシュートすると、ブロックに当たってゴール上部へと突き刺さります。
劇的な逆転弾に、我を忘れるかのように歓喜する伊藤ならびに相模原ベンチ。

こうなると、残り僅かな時間をパワープレイに賭けるしかない松本。
常田を前線に送り、次々とロングボールを放り込む体制に。

そして目安(4分)が過ぎるという所で、菊井の放り込みをセリンサリウがフリックで落とし、拾った常田のスルーパスに走り込む山口。
相模原の心の緩みを突くように作った決定機で、放たれた山口のシュートはGK三浦がここもファインセーブ。
しかし尚も左スローインで継続し、相模原ベンチの試合終了アピールの怒声が響き渡る中で、安永のロングスローがエリア内を襲い。
跳んだ常田は合わせられずも、ファーにこぼれた所をまたも山口がシュート。
相模原サポーターにとっては心臓が止まるようなこのフィニッシュも、GK三浦が足でのセーブで防ぎきり。
エリア外へ跳ね返った所で、相模原サイドが待ちに待った試合終了の笛が鳴り響きました。

0-2からの逆転劇を、最後は守護神の好守で締めくくったという勝利の絵図。
暫定の指揮となった高橋氏ですが、白兵戦ともいえる終盤の展開を制した勝ち点3は大きなものとなり。
そしてその後、新監督として丁度良いタイミングでフリーとなっていたシュタルフ悠紀氏の就任(タイのU‐20代表監督をプライベートの事情で6月に退任)が発表される事となりました。
結果的に最高の橋渡しとなりましたが、今後この日のような歓喜の瞬間(昇格)を齎す事が出来るでしょうか。

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