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DAZN観戦 2024年J2リーグ第18節 ジェフユナイテッド千葉vsファジアーノ岡山

2024-06-04 16:01:02 | サッカー視聴記(J2)

※前回の千葉の記事はこちら(13節・いわき戦、0-1)
※前回の岡山の記事はこちら(16節・甲府戦、2-0)

<千葉スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 負傷離脱していた鈴木大が6試合ぶりに復帰しベンチ入り。
  • エドゥアルドが14節(横浜FC戦、1-0)で負傷離脱から復帰するも、15節(甲府戦、2-2)で再び負傷交代し以降ベンチ外。
  • 猪狩(産業能率大)の来季加入が内定し、同時に特別指定選手となり16節(愛媛戦、7-1)から登録される。

<岡山スタメン>

  • JFL・ヴェルスパ大分へ育成型レンタルしていた山田が復帰となる。登録はまだされていない。

前々節・愛媛戦での大勝で、またも得点数を大きく伸ばす事となった千葉。
栃木戦(8-0)と併せて2戦で15得点と、これだけ荒稼ぎをすればリーグトップの数字(37得点)となるのは当然であり。

しかしその2戦があるからこそ、水増しされたかのような錯覚に陥るもので。
そして次の試合である前節(長崎戦、0-1)は無得点で敗戦と、これほどまで綺麗な逆転現象となってしまえば喜劇的でもあります。
やはり昇格のためには、接戦となった試合を拾えるかどうかが問われるもので、こうして乱高下が激しくなれば連勝すら覚束ない。
前年は後半戦の大連勝でプレーオフ圏内に滑り込んだものの、今季も同じ事が出来るかはまだ判らない。
そんな懸念を抱きながらとなった前半戦も残り2試合、挽回の気運を掴めるかどうか。

岡山のキックオフで試合開始となったその刹那、ロングボールに合わせにいったルカオと、それを防がんとした佐々木が交錯。
両者とも痛んで倒れ込み、開始僅か10秒で負傷が危ぶまれるシーンを描く事となり。
ルカオは直ぐに起き上がるも、佐々木は1分程掛けて起き上がりと、体格差がそのままダメージ差という事が表れたのち両者ともピッチ外→復帰。

しかし岡山は怯まず、以降もそのルカオのポストワークを活かす立ち回りを続け。
3分にボールを収めたルカオの前進をメンデスが倒してしまい反則、これで右ハーフレーンからの直接フリーキックとなり、キッカー田上はシュートか縦パスか判別し辛いボールをエリア内へ。
これが壁に当たって右コーナーキックとセットプレーが続き、キッカー早川のクロスをニアで阿部がフリック、これもシュートかどうか区別し辛いボールとなって流れ。
しかしファーサイドで高橋壱がクリアと、何とか凌ぐ千葉ですがさらに岡山の右スローイン。
ポケットへ直接投げ込まれたボールをルカオが収め、そのままバイシクルで裏へ送った所に藤田息が走り込み。
クリアされるもまたもCKと、ひたすらルカオのパワーを活かして押し込みを掛けた岡山。

しかし7分の千葉のゴールキック、短い繋ぎからすぐさま佐々木が低い弾道でロングパスを送ると、収めた横山の縦パスが小森の下へ。
素早い前進を繰り出した千葉に対し、これを田上が反則で阻止してしまい警告を受けるという具合に、パワーを前面に出すが故のツケを支払う格好に。
今度は千葉がエリアからすぐ手前の直接FKで、キッカー田口が直接シュートを狙いましたが壁を直撃して実らず。

岡山がルカオの能力をフルに生かし、千葉が縦に速い攻撃を繰り出すという対抗戦。
こうなると、中々全体の組み立てやペースワークが図り辛い試合展開となり。

そして18分、その流れをモノにしたのは千葉でした。
高橋壱がパスカットしたこぼれ球を拾った横山、中央での前進を経て右へスルーパスと先程と同様に中継役を務めた所に、走り込んだ田中和が奥からクロス。
中央ややファー寄りに上がったこのボールを、田口がバイシクル気味に合わせボレーシュートを放ちます。
すると田上のブロックで軌道が変わり、ゴールバー下を叩いてバウンドした末に上部に突き刺さるという具合に、そのゴールも展開の激しさを象徴するような絵図となりました。

試合が動いた後も岡山は、22分に阿部縦パス→早川フリックによる浮き球を収めたルカオが佐々木に倒されて反則と、変わらぬ立ち回りを貫き。
これによるFKでは、キッカー早川クロス→柳育折り返しを経て、ルカオがボレーにいくも合わずに終わり。

その後の千葉のゴールキック、短い繋ぎから岡山のプレッシングをかわす立ち回りと、リードによる変化を見せ。
GK藤田和から中央を運び、小林縦パス→小森ポストプレイを経て、受けた横山が先制点のシーン同様に右の田中和へスルーパス。
そして田中和から上がったクロスをファーで日高が合わせボレーシュート。(GKブローダーセンキャッチ)
ビルドアップ成功も、敵陣の部分では本質的に変わらない攻め。

これにより、再度縦に速い運びを貫く流れが固まったでしょうか。
徹底的に右の田中和を使う立ち回りで、スローインでも田中和がロングスローを繰り返すという具合に、1分毎に相手エリア内へ運ぶ流れを築きます。

つまりは1-0となった後もどちらも変わらない立ち回りで、ハイテンションぶりが交錯するような状態に。
その所為か29分、またも浮き球を収めて前進するルカオに対する反則で高木俊に警告。
31分にはGKブローダーセンロングフィード→柳貴フリックを収めにいった岩渕が佐々木に倒されて反則・警告と、千葉サイドに立て続けに被害が出る事となりました。

それでも岡山の攻撃は、基本セットプレー頼みの趣があり。
膨らむ反則によるFKや、ルカオの突撃を主としてのCK獲得から、何とかターゲットを活かさんとするも有効打は放てず。
こうなると焦りにより危機も招き、37分には空中戦を経てメンデスがラフに裏へロングパスを送ると、阿部のクリアミスが絡んで横山に繋がる事に。
そして中央からミドルシュート(枠外)と、乱戦模様に拍車が掛かり。
38分にはメンデスの縦パスをフリックした田中和により、裏を取られた末吉が自ら拾わんとした田中和を倒してしまい反則・警告、これにより警告もお互い2度ずつとなります。

相手の混乱が垣間見えるうちに追加点を狙いたい千葉。
42分、前掛かりの相手に対し左サイドから田口が対角線にスルーパスを送ると、これが一気に右ポケットを突くボールとなり田中和が走り込み。
ワントラップからシュートと思いきや逆サイドへクロス気味に流れ、フリーの高木俊が合わせたもののこれは枠に飛ばず。
アディショナルタイム序盤にはまたも左サイドからで、高木俊がカットインで中央に流れてスルーパス、受けたのは当然ながら田中和。
勢いそのままにエリア内へ流れ放たれた田中和のシュート、ブロックされるも拾った横山がミドルシュートと攻め立てるも、GKブローダーセンがキャッチ。
テンションの高さを保ち、果敢に攻め込むも2点目は奪えません。

その後(ATは4分と長め)岡山のCK攻勢が繰り広げられるも、結局1-0のまま前半が終わり。
結局岡山は数多攻撃を浴びながら守護神の好守に助けられるという、前節(仙台戦、4-1)と類似する流れを描く事となりましたが、この日はビハインドなのが相違点。

迎えた後半開始。(ハーフタイムでの交代は無し)
乱戦模様を引き摺るかのように、中々形にならない入りを経て後半3分に最初に好機を作ったのは千葉。
前半とは逆に、左サイドで高木俊を活かすような攻めに舵を振り始め。
今季場数の少ない高木俊により、日高もどう関われば良いのか不透明な面がありましたが、それを解決に掛かったでしょうか。

しかし再び岡山のセットプレー攻勢でそれが途切れ、7分にはスローインからの繋ぎで、縦パスを収めたルカオが反転シュート。(枠外)
直後のゴールキックでは、ロングフィードを収めた横山から田口スルーパス→田中和と、やはり右の田中和を使う攻撃へ転身。
そして右ポケットから上がったクロスをファーで高木俊が合わせにいき、クリアされて左CK。
キッカー高木俊のクロスをニアで田口がフリックし、中央で横山がヘディングシュートに持ち込むもゴール上へ外れ。
独力での突破力に欠ける高木俊故に、やはりこうして右での組み立てに合わせにいく形が理に適うといった所でしょうか。
しかしそうなると縦に速い運びへと傾倒し、結果的に相手の反撃も招く事に。

10分にGKブローダーセンのフィードをカットした田中和、そのままアーリークロスを上げ、ファーで小森がヘディングシュートを放つもGKブローダーセンがキャッチ。
すると今度はスローで右へ投げたブローダーセンから、千葉が戻りきらないうちに柳貴→藤田息縦パス→ルカオポストプレイと素早い運びを経て、竹内のスルーパスで裏を取り。
そして右ポケットからの柳貴の低いクロスを岩渕が走り込んだ末に合わせ、ゴールネットを揺らして仕上げます。
1タッチでの繋ぎの連続(ルカオのみ2タッチ)をモノにし、同点に追い付いた岡山。(キックオフ前に早川→木村へと交代)

一方、何処かで落ち着かせていれば……と悔やむ結果となった千葉。
とは言っても、ハイプレス&カウンター重視のスタイルである以上その切り替えは難しいものであり。

14分の岡山、GKブローダーセンのロングフィードが柳貴を越え、右サイド奥へ流れた所を日高に一旦拾われるも木村が奪い返し。
そして奥でカットインからマイナスのクロス(ニアでカットされる)と、早速投入された木村がその威力を見せ付け。
千葉も15分に高木俊→ドゥドゥに交代し、両翼から推進力を発揮する体制となり。

以降千葉は、中継役の横山が動き回りパスを引き出しに掛かりますが、その横山も早めの勝負に囚われている節があり。
アーリークロスやシュート気味のグラウンダーでのクロスに終始し、中々攻撃権を確保できず。

そんな中で事件は起こり19分、浮き球で裏へ送られたボールに対し、受けにいった小森が田上と激しく激突。
これで田上の反則となり、警告の対象となった結果2枚目により退場処分か下され。
しかし頭部同士の接触で、よりダメージが激しかったのは田上の方で、倒れたままレッドカードを突き出されるという何とも語り難い絵図となってしまいました。(小森は直ぐに起き上がる)
ピッチレベルでも同じらしく、田上のダメージが気になるという状況で、何時もなら退場による異議・反応が見られる所ですがその面は実に大人しく終わり。
無事に起き上がった田上も、大した異議は唱えず素直にピッチを後にする事となりました。

しかし微調整に慌ただしくなる岡山サイド。
岩渕→河野へと交代し、河野が右ウイングバックに入る事で3バックを保つ体制に。(3バックは右=柳貴・中央=柳育・左=阿部)

何とか1-1の状態を保ちたかった岡山ですが、それは直ぐに夢物語となり。
22分の千葉の最初の攻撃で、横山が左サイド奥を取る状況となり、ボールキープを経て日高のクロスが上がり。
そしてファーで田中和が脚で折り返し、中央で受けた小森が、スライディングでブロックに来た柳育を冷静にかわした末のシュートでゴールネットを揺らします。
不利な状況故にどうしても焦りが顔を出してしまう岡山。
それにより千葉サイドもゴール前という直結な部分ながら、ようやく落ち着いた判断が下せたでしょうか。

数的不利で追いかける立場となった岡山。
5-3-1に見せかけて攻撃時では木村が高い位置を取る、3-4-2と言った方が正しいような布陣に掛ける事となり。
一人一人が無理をしなければ苦境は跳ね返せない状況で、その通りのプレーを各個見せ始めます。
26分にはパスに入れ替わる、ルカオのようなプレーを見せた藤田息が田口に倒されて反則。
これで得た右遠目からのFK、キッカー河野はエリア手前中央へ放り込み、木村のフリックでファーへ流れた所に柳育が足から跳び込みましたが合わず。
32分にはロングボールのセカンドボールを拾った木村が右からカットイン、ポケットを突き、クロスがブロックされた後も藤田息・河野が繋ぎ。
同サイドで人数を掛け、何とか崩さんとしましたがこれも実りません。

前後して、29分に最後のカードを切った岡山。
柳貴・竹内→田中雄・齋藤へと交代した事で、4バックへシフトしてルカオ・齋藤が2トップの4-3-2へシフト。

圧力負けしたくない千葉は32分、中盤で小森のボール奪取から素早く前に運ぶと、今度は田中和がスルーパスを出して高橋壱が走り込むという逆の状況に。
そして上がったクロスをファーでドゥドゥが折り返し、GKブローダーセンがパンチングで弾くも高橋壱が拾い継続。
そしてパスを受けた田中和がミドルシュート(ブロック)と、あくまで追加点を狙う姿勢で岡山の流れを切り。
その後35分に小林・田中和・小森→品田・岡庭・呉屋へと3枚替え、運動量の担保を図ります。

どんな形でも好機が欲しい岡山、39分にGKブローダーセンロングフィード→木村を越えた奥でルカオが拾うという、14分と同様の流れから奥に持ち運ぶルカオ。
そして入れられたマイナスのクロスをニアで田中雄が合わせシュートと、細い線を繋いだものの右サイドネット外に終わり惜しくも実らず。

終盤を迎え、有利なはずの千葉にも暗雲が。
41分に横山が足を痛めて(攣らせて?)続行不能となり、最後のカードを切る事に。(林を投入)
しかしその直後GKブローダーセンのロングフィードの跳ね返りを田中雄が拾い、品田をかわしてパスを受けた齋藤に対し、戻った品田がチャージしてしまい反則。
そしてここで、素早くリスタートしようとした田中雄に対し、佐々木がその蹴り出しをクリア。
するとこれが主審(高崎航也氏)に遅延行為と取られる不幸が発生し、警告並びに2枚目による退場処分を受ける事となってしまいました。
どう見ても岡山のリスタートに反応しただけなので、納得し難いのも当然となりましたが、判定は覆らず。

そして仕切り直し、中央やや右寄り・エリアからすぐ手前の岡山の直接FK。
これを田中雄が直接狙い、右から巻いてゴールを狙ったものの外れてしまい同点ならず。
そのままATへ突入し、本格的な10対10の戦いが始まりました。
千葉は高橋壱が佐々木の代わりにセンターバックに回り、右サイドバックに岡庭・右サイドハーフに林が一列ずつ下がって穴を埋める格好に。

スローインを受けにいったルカオがメンデスに倒されて反則となるなど、最後までセットプレーの流れは変わらなかったこの試合。
これによる放り込みを中心に押し込む岡山ですが、千葉もそれが途切れた際、ゴールキックで一気に裏を狙って岡庭のシュートに繋げる(枠外)など背後を脅かし。

その流れに伴い、敵陣まで入り込んでボールを持ったGKブローダーセンが細かいタッチでのドリブル、呉屋を剥がしてからのパスで好機を作り出し。
そんなイレギュラーなシーンを経て、田中雄のミドルパスがエリア内を突きますが、木村・ルカオが跳び込むその手前でGK藤田和が抑えて実りません。

そして7分という目安時間が過ぎ、自陣ボックス付近でボールを奪ったドゥドゥから、スルーパスの連続でボールを受けた林。
そのまま右ポケットに持ち込みシュートチャンスを迎えるも、そこで試合終了の笛が鳴り響き。
ゴールテープを切るかのような絵図で、千葉が勝利に辿り着きました。

冒頭で述べたように接戦を制する事に成功したものの、内容は「当たるも八卦」的なものなのは否めず。
連勝を果たすにはもっとゲームコントロールの術が欲しいという風に映りましたが、今後はどうなるか。

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