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ABEMA観戦 UEFA EURO2024グループB第2節 スペインvsイタリア

2024-06-22 16:52:50 | サッカー視聴記(その他)

<両軍スタメン>

  • 両チームの選手名はyahooスポーツナビに準拠。
  • そのyahooスポーツナビでのスタメンは、イタリアは4-2-3-1となっているが、自陣でリトリートの際は4-1-4-1でかつその時間が長いためそれに従い表記。

参考動画 


流行りに便乗して、海外の大大会を観てみるの巻。
とはいっても何処が強いのかは良く解っていない身なので、熱いカードを優先する事に。

前半2分のゴールキック、(センターバック・ラポルテの)ロングフィードからの空中戦でボールを確保したスペイン、敵陣でボールポゼッションの体勢に。
しかしイタリアのリトリート姿勢と相対するのもそこそこに、左へ展開してウィリアムズに仕掛けさせる事を選択。
そして奥まで切り込んで上がったクロスを、ペドリが合わせヘディングシュート。
いきなりの決定機というこのフィニッシュを、GKドンナルンマがファインセーブして防ぎます。
かくしてスペインがじっくりボールを握り、イタリアがしっかり守り……という試合が幕を開ける事となりました。

イタリアは、かつての「カテナチオ」の伝統が良くも悪くも試されるような展開。
それでも守勢一辺倒では勝てるものも勝てないのは明白なので、自らもボール保持による攻撃を試み。
左サイドバックのディマルコが高い位置を取る、左肩上がりの布陣を根底とし地上から繋がんとしますが、スペインのハイプレスによりそれは厳しいものとなります。

10分のイタリア、最終ラインから地上で繋ぐと見せかけ、右からディロレンツォが中央へミドルパス。
これをペッレグリーニが前へ落とし、スペインの最終ライン裏を突いて抜け出したスカマッカが受ける好機を生み出します。
相手の前掛かりな姿勢を逆手に取ったこのチャンスでしたが、右ポケットへ切り込んだスカマッカ、ヒールパスでの戻しを選択するも後ろのフラッテージには繋がらず終わり。
すると逆にスペインの攻撃となり、イタリアのプレスを引き込んでGKシモンがロングフィード、これをモラタが落として速攻の開始。
受けたペドリが中央をドリブルして左へ開いたモラタへとパス、そして上げられたクロスをファーサイドで合わせたのは、モラタと入れ替わるようにポジションを移していたウィリアムズ。
ノンストップの前進を締めるヘディングシュートが放たれましたが、ゴール右へ外れて惜しくも先制はなりません。
ともに浮き球のパスを利用した好機が交錯するも、結果はまたもスペインの優勢に終わり、イタリアとしては展開を変えられず。

こうなると、我慢を強いられるなかカウンターに活路を見出すしかないイタリア。
その守備ブロックは基本4-1-4-1(アンカーはジョルジーニョ)で、ハイプレスに行く際にはバレッラが前に出て(スカマッカとの)2トップと化すシステム。
しかし立ち上がりのようにウィリアムズの突破力に手を焼き、3分にはスルーパスを受けたウィリアムズに付いたのはCBのバストーニ。(かわされてカットインを許す)
基本右SBが突くべき状況でしたが、ディロレンツォは中に絞っていたためこのようなシーンが生まれ。

アンカーの脇が非常に気になっていたようで、スペインはそれを突くようにペドリがパスを引き出すべく周囲を動き回り。
それを警戒すべくCBが前に出てスペースを消す動きを取っていたイタリア。
15分のフランス、左ワイドでウィリアムズが縦パスを受けると、ディロレンツォと交錯してこぼれた所をペドリが拾い。
そしてカットインを経てモラタに縦パスが通る好機となり、シュートが放たれるもカラフィオーニのブロックで何とか防ぎ。
しかし交錯して痛むディロレンツォを見て、(反則を取らなかった)主審に異議を唱えたGKドンナルンマが警告を受けてしまいます。
スペインの執拗に綻びを突く姿勢により、被害を膨らませる格好となり。

21分、イタリアは中央からカラフィオーニ縦パス→スカマッカポストプレイ→ペッレグリーニ左へパスという流れで、受けたディマルコがどフリーに。
そのまま左ポケットへ切り込むディマルコ、ようやく左肩上がりの布陣のメリットが奏功するというシーンを作りましたが、入れられたマイナスのクロスは誰にも合わず。
好機が数少なくなるのは必須の展開ななか、こうしてミスを彷彿とさせる終わり方をしてはムードを上げられません。

すると24分、イタリアの最後方でのパスミスによりスペインは右スローインから敵陣での攻撃に入り。
最終ラインへと戻し、ノルマンからの縦パスがヤマルに入ると、そのまま中央の狭い局面をドリブルで推進するヤマル。
カラフィオーニにこぼされるも、エリア内にこぼれた所をモラタが拾う絶好機となり、右へ流れながら奥へ切り込んだ末にシュート。
しかしGKドンナルンマが足でセーブと、寸での所でやらせず。
続く25分にもイタリアのパスミスから攻め立て、ルイスが中央遠目から果敢に放たれたミドルシュートがゴール上部を襲い、GKドンナルンマが片手でセーブ。
チームの窮地を守護神が救う、という典型的な絵図ですが、流れまでは変えられず。

かくして専守の体勢を取らざるを得なくなったイタリア。
26分にスペインのコーナーキックからカウンターに持ち込んで以降、全く攻撃機会を得られなくなる厳しい状況となり。
前述の通りアンカーの脇のケアに忙しなくなる所に、両翼で抉られるスペインの攻撃への対処に四苦八苦と、無失点で凌ぐのも決して楽では無く。
マイボールとなっても、すかさず掛けられるスペインのゲーゲンプレスの前に奪われて連続攻撃、というシーンも目立ち脱出を果たせません。

スペインも、(GK以外)全員敵陣に進入してポゼッション、という時間を長くするもののゴールを奪えず。
すると41分、GKシモン右へロングフィード→カルバハル落としという長いパスから好機を生み出し、中央突破を経てチャンスエリアで受けたモラタ。
3人に囲まれながらもスイッチ気味に横へ出し、ルイスがダイレクトでミドルシュート(GKドンナルンマがキャッチ)と、効率よい攻めも交える事でフィニッシュを積み重ね。

このままでは決壊は必然というイタリア、45分にカウンターチャンスを迎え。
裏へのミドルパスは跳ね返されるも、拾ったキエーザがドリブルとようやくストロングポイントを発揮する状況が訪れましたが、右ポケットから放たれたキエーザのシュートは枠を大きく外し。

結局スコアレスのまま前半終了となり。
傍らから観て、良く失点せずに凌いだというイタリアですが、巻き返しは必須な状況に変わりは無く。
それを果たすべく、ハーフタイムにジョルジーニョ・フラッテージ→クリスタンテ・カンビアーゾへと2枚替えを敢行します。

アンカーの位置にバレッラが回り、そのバレッラの役割(守備時の2トップへの可変)はペッレグリーニが務める事に。
クリスタンテが右サイドハーフに、カンビアーソがインサイドハーフに入るという体制に賭ける事となったイタリア。
しかし投入されたクリスタンテは、後半1分にロドリへの反則により早くも警告を受ける事態となり。

その影響か、全く流れを変えられずにスペインの攻撃をひたすら受け続けるイタリア。
浮遊してパスを受けるペドリを掴まえられず、ヤマルの右からの突破を許し続けると、前半からさらに一段階厳しくなった風であり。

プレッシャーを浴び続けた結果、マイボールでも判断ミスを続発。
8分にスペインの攻撃を切って最終ラインから繋がんとするも、バストーニのパスが短くなった所をルイスが拾い、左サイド深めからのショートカウンターという絵図に。(クロスがブロックされる→戻して作り直し)
その直後にも深めに追い込まれてのクリアがルイスに拾われ、スペインの攻撃継続という状況に。
ルイスのカットインから中央へ渡り、ペドリがミドルシュート(GKドンナルンマがキャッチ)と、一気呵成に攻め込むスペイン。

そして10分にもイタリアのパスミスを拾って攻撃を展開するスペイン、最初は右からの前進でポケットを突き、カルバハルのヒールでのレイオフが繋がらずもすかさず拾って作り直し。
サイドチェンジを経て今度は左から仕掛け、ワイドでボールを持ったウィリアムズがカットインの姿勢から奥へ切り込んでのクロス。
手前でフリックしたモラタにより、ゴールに向かうボールとなった所をGKドンナルンマが何とか弾くも、突然コースが変わった事でカラフィオーニに当たって跳ね返り。
その結果ゴールに吸い込まれるという、どうしようもないオウンゴールで失点と、専守を強いられた末の結果を受け入れるしかなかったイタリア。
とうとうこじ開けたスペインが先制を果たしました。

ビハインドとなったイタリア、反撃体制を取りたい所ですが、続く11分にも自陣でボール奪取されてスペインの攻撃。
バイタルでボールを受けたペドリがエリア内へ切り込み、ディフェンスが何とか撃たせずも、一向にスペイン攻勢の流れを止められません。
13分にはGKからの組み立てで左サイドを前進ののち、またも中央で浮いていたペドリにボールが渡り。
そして彼のパスを受けたモラタが遠目からミドルシュート、GKドンナルンマが辛うじてセーブ。
引き続きの左CKでも、キッカー・ウィリアムズのクロスを中央でノルマンがヘディングシュート、ゴール左を襲うもライン寸前でカンビアーゾがクリア。
反撃どころか、2点目を奪われかねない状態を続けてしまい。

ビルドアップがどうにも巧くいかないイタリア。
スペインの前線4人のハイプレスが強烈で、間を通してもその先で連動されて奪われるシーンが目立ち。
特に左SBのククレジャの寄せが圧巻で、カウンター予防の際も威力が発揮されてイタリアの攻撃機会を減らしていきます。

何とか流れを変えるべく、19分に再度動くベンチ。
キエーザ・スカマッカ→ザッカーニ・レテギへと2枚替えを敢行します。

ここからハイプレスへと姿勢を変えるイタリア、新たに1トップに入ったレテギが果敢に二度追いを仕掛ける事で形にせんとします。
その効果もあり、21分に敵陣右サイドでクリスタンテがカットに成功し、そのままカットインでポケット奥へと切り込み。
そして低いクロスが入り、ニアにレテギが走り込んだものの撃てずと、千載一遇のショートカウンターは実りませんでした。

24分に再度敵陣でザッカーニがボールカットした所、ノルマンに反則を受けて(ノルマンに警告)敵陣遠目左サイドでのFKとなり。
放り込みとそれに備える体制を両陣営作ったものの、ここでは戻してGKから作り直しを選択と、やはり欲しいのは崩しによる1度の決定機。
焦って攻撃機会を増やすのは愚の骨頂、といった意識は(あくまで個人的に)好感が持てるものでした。
しかしこの攻撃からは、左サイド奥からのディマルコのクロスがブロックされると、反転スペインの攻撃に繋がり。
ヤマルのドリブルで敵陣に持ち込み、パスワークで右→左へとサイドを変えた末に、ワイド奥からウィリアムズがカットイン。
そして左ポケットから強烈なシュートと、ウイングに相応しいフィニッシュを放ちますが、ゴールバーを直撃と惜しくも決められず。
優勢ぶりは変わらないスペイン、直後の26分にベンチが動き始めペドリ・ヤマル→バエナ・トーレスへと2枚替え。

イタリアは28分、左ワイドから縦パスを差し込んだ所、受けたペッレグリーニがノルマンに倒されて反則。
これで直接FKと、ようやく後半チャンスらしいチャンスを得ます。
しかしペッレグリーニの直接シュートはゴール上へ外れ、モノに出来ないと再度スペインの流れとなり。
ポゼッション・ハイプレスともに上回られている状態では、どうしてもブツ切りの攻撃しか出来ず。

逆にスペインは32分、敵陣深めでGKドンナルンマのパスミスによりウィリアムズがボールカット。
そのまま左ポケットへ切り込んだウィリアムズ、すると無理に撃たずにボールキープを選択し、何度か戻し→パス→奥へ切り込みを繰り返したのち最終ラインへと戻し。
そして逆の右サイドへ展開するパスワークで、SBのカルバハルに対しイタリアもSBのディマルコが付かなければならないミスマッチを起こすという具合に、リードを存分に活かす立ち回りと崩しを見せ付けます。
結局ここはトーレスのクロスを合わせにいったモラタが反則を取られ、撃てずに終わり。
(直後にスペインはウィリアムズ・モラタ→ペレス・オヤルサバルへと2枚替え)

終盤も近くなり、ようやく一筋の攻勢の流れを得るイタリア。(37分にペッレグリーニ→ラスパドーリへと交代)
やはり左肩上がりの基本姿勢による左サイドでの押し込みが目立ち、流石に守備意識を高めるスペインを何とか崩さんと仕掛け。
40分にその流れでの左スローイン、受けたラスパドーリがアーリークロスで中央を突くと、クリスタンテの足下でのフリックを経てカンビアーソに渡る絶好機に。
しかしシュートコースを探すもカルバハルをかわせず、こぼされて左CKに。
そのCKではマンツーマンのスペインに対しポジション取りの段階でヒートアップを見せるなど、何とか1点をもぎ取らんという姿勢は見せるものの、どうしても果たせません。

そしてアディショナルタイムに突入すると、力尽きるかのようにまたもスペインが攻勢し決定機の連続。
左サイドを突き、ペレスが幾度もディロレンツォとの対峙を制してボックス内へと運び。
そして放たれるシュートをGKドンナルンマがセーブという繰り返しで、イタリアは万策尽きたような格好となります。

結局1-0のまま、勝利を果たしたスペイン。
攻守に渡り盤石の一言で、そのゲーム支配力は圧巻といった感じでした。

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