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DAZN観戦 2023年J2リーグ第31節 ファジアーノ岡山vs大分トリニータ

2023-08-23 16:01:16 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の岡山の記事はこちら(29節・町田戦、1-3)
※前回の大分の記事はこちら(26節・熊本戦、3-1)

<岡山スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(大宮戦、1-1)出場停止の仙波がスタメンに復帰。
  • 野口が(J3・富山へ)レンタル移籍となり、前節をもって登録抹消。
  • 佐野の(オランダ・NECナイメヘンへの)完全移籍が決定。(登録抹消は未だ)
  • 負傷離脱していたチアゴが前節復帰し途中出場、今節はスタメンに。
  • 負傷?離脱していたルカオが前節復帰しスタメン出場。
  • ユース出身のGKナジ・ウマル、GK脇谷が2種登録に。

<大分スタメン>

  • 離脱していたGK高木駿が29節(山口戦、2-2)に復帰、前節(藤枝戦、1-0)スタメン出場。
  • しかしその高木駿が(J1・札幌へ)完全移籍となり、今節をもって登録抹消。
  • 前節負傷交代した中川は今節ベンチ外に。
  • 負傷離脱していた高畑・香川・宇津元がともに28節(山形戦、0-1)復帰し、高畑は以降全試合スタメン出場。
  • 負傷離脱していたペレイラ・町田がともに前節復帰し、ペレイラは前節からスタメン、町田は前節途中出場を経て今節スタメン。

折り返し以降、岡山は既に3敗(2勝4分)、大分は4敗(2勝3分)と敗戦が込み。
昇格争いへ正念場、という両クラブの対戦となりました。

そんな折、岡山では佐野の海外移籍が決定。
「J2クラブから海外へ挑戦」というコンセプト付きの一報は、多くのサッカーファンにも受け入れられるものとなったでしょうが、当然ながら再編成を強いられるのは移籍元である岡山。

個人的に挙げる今季の岡山の特徴として、背番号40番台の選手の台頭。
5人とも移籍選手で前年からの継続は仙波のみ、今季移籍してきた選手も、鈴木を除いては恐らくバックアップとしての期待の方が高かったと推測します。
しかし離脱者が目立つ事もあり出場数を膨らませ、今節は初の5人揃ってのスタメンと今や立派な戦力。
この苦境の中、彼らの一層の飛躍を追い風としたいという一心が伺えるメンバー構成となりました。

前半2分、そのうちの1人である仙波の遠目からのミドルシュート(枠外)で幕を開けた一戦。
しかし大分は後方からのアバウトな前進から、敵陣でボールを確保して繋いだのち急所へ縦パスを送る攻撃で脅かしに掛かります。

それを防がんと前からのプレッシングを強める岡山、ウイングバックも前に出て大分のビルドアップに規制を掛け。
6分にはそれが実り高橋諒が左サイド深めでカット、坂本がポケット奥を突いて戻し、田部井がシュート(ブロック)とフィニッシュに繋げ。

すると大分はショートパスでのビルドアップに切り替え、丁の字型の最終ライン(アンカーの位置には保田)を下地としてプレッシングに対抗。
そこにGK西川も加わる事で鉄板のものとしたうえで、敵陣では両CBも攻撃参加と、ポゼッションを確保しての攻撃を繰り広げます。
押し込みを見せた末に、コーナーキック攻勢に入ったのが13分。
3本続きその3本目での二次攻撃、町田のロビングもクリアされるもそのボールを右から羽田が落とし、中央で松尾がシュートするも枠外に。

そんな大分の姿勢を受けた岡山。
16分にカウンターに持ち込みかけた所を、仙波のボールキープを後ろから腕でチャージして止めんとした保田が反則・警告。
入りに見せた積極性然り、岡山に欠かせない存在になりつつある仙波。(19分に再び遠目からミドルシュート、ゴール右へと外れる)
彼に釣られるようにペースを確保し、その内容もしっかり最終ラインから繋いでの攻撃を展開と、あくまで大分と同じ土俵で勝負せんとします。
大分のプレッシングも受けるなか、降りて来る坂本が大分の前線5人の中に入ってパスを受けるという絵図が目立ち。

そんな流れで、チアゴがデルランとの交錯で痛み倒れたというタイミングで飲水タイムが挟まれたのが25分。(チアゴは無事)
以降もボールポゼッションによる攻めを繰り広げる大分に対し、岡山はチアゴを中心とした裏抜けを多く見せる攻撃。
それが悉くオフサイドとなりますが、前述の坂本の動きと併さる事で、大分は最終ラインは裏を警戒・ボランチは五角形の中を警戒という意識が強まったでしょうか。

それを突くように、35分以降は岡山が攻撃権を独占する流れに。
大分は五角形の形自体を変えんと長沢がアンカー輪笠を見つつ、両シャドーが最前線でプレッシャーを掛けるという役割へと変わりましたが、却ってバランスを崩した感があり。
攻撃が途切れたのちも、大分のクリアボールを回収、ないしはタッチを割ってのスローインからの攻めを悉く好機に繋げます。

38分GK西川のロングフィードを鈴木が跳ね返し、そのボールを輪笠がフリックしてチアゴに繋ぎ。
チアゴは逆向きでのヒールパスで羽田・ペレイラを出し抜くと、受けた坂本がエリア内を突いてシュート。
GK西川がセーブするも左サイドで拾って継続し、パスを繋ぐ最中にCBの鈴木もエリア内まで上がってターゲットとなる中、左ワイドでカットインする高橋諒はクロスと見せかけて中央へ横パス。
受けたチアゴが左ポケットを切り込んでシュートと、長い攻めから決定的なフィニッシュを放ちましたが惜しくもゴール上へと外れモノに出来ません。

その後も41分に田部井がグラウンダーのクロスに合わせてゴールネットを揺らすもオフサイドと、惜しいシーンが続いた岡山。
しかし先制点は奪えないまま、逆に終盤に鮎川がドリブルを仕掛けた所、剥がされかかった柳が腕で倒してしまい反則・警告を受け。
嫌な雰囲気が漂いかねないシーンで、前半を終える事となりました。

ハーフタイムを挟み、共に交代無く迎えた後半。
大分はバランスを崩していた前線のプレッシングを修正し、長沢がキチンと頂点を務めるものへと戻し。
そして確保した攻撃権では、スペースを長いパスで突く攻めを目立たせ、CKを多く獲得します。
そこから長沢のヘディングシュートが2本生まれるも、いずれも浮いてしまいモノに出来ず。

しかしその流れが一段落した後半7分、岡山のビルドアップに対し大分は再び長沢がアンカー脇・シャドーが最前線という体勢を採り。
このプレスをいなした岡山、スルーパスを受けた高橋諒が左ワイド奥からマイナスのクロスを入れ、ニアサイドで坂本が合わせシュート。(ブロックに当たりGK西川キャッチ)
すると再び岡山に傾く試合展開、9分に決定機を迎え再びスルーパスに反応した高橋諒の左からのクロス。
この低いボールが、中央に走り込むチアゴを過ぎてファーの坂本に収まり、高畑を剥がした末にシュートが放たれるもGK西川が身体でセーブして防がれ。

このシュートでCKを獲得した岡山。
ここでは実らずも、11分の右サイドアタックで再度右CKと、大分のお株を奪うCK量産の流れを得ます。
そしてこのCKから、キッカー田部井ファーにクロス→柳折り返し→中央で高橋諒跳び込みと流れるような好機、こぼれた所を拾った鈴木がシュート。
これでゴールネットを揺らし、背番号40番台勢の活躍に相応しい、レギュラーを確保している鈴木のゴールで先制します。

先手を許した大分、直後に長沢・町田→サムエル・渡邉へと2枚替え。
以降岡山に攻撃させず、痛烈に攻め続けてサイド奥から何度もクロスを送ります。
フィニッシュに繋がったのは17分、右サイドで野村のスルーパスを受けた松尾、カットインを経てポケットから低いクロス。
ファーサイドまで流れた所を渡邉が合わせましたが、ジャストミート出来ずに左へ逸れてしまいモノに出来ず。

一気に劣勢となった岡山、20分に坂本→ルカオへと交代。
そのルカオ、直後の21分に右スローインを収めたのち強引なドリブルで奥へと切り込み、そのままマイナスのクロスを入れ。(誰にも合わず)
その直後に今度は左スローインから、ポストプレイを経て輪笠の裏へのボールを受けたルカオが再びマイナスのクロス。
今度はペナルティアークでチアゴに繋がり、シュートが放たれるもGK西川がキャッチ。
文字通り前線の橋頭堡となるルカオ、落ち着く時間と好機の双方を齎します。

しかしそれも束の間、22分の大分はペレイラの前進・サムエルのポストワークを絡めて右から攻め上がりアタッキングサードへ。
そして渡邉のマイナスのクロスから尚も細かく繋ぎ、逆の左から高畑のクロスがファーサイド奥のサムエルの下へ上がり。
GK堀田の跳び出しでこぼれるも、尚も右ポケットから渡邉がクロスと執拗に攻め込む大分、中央で跳んだ鮎川を越えた奥で高畑が走り込んでのボレーで合わせます。
これが左ポストを直撃し、跳ね返りをサムエルが反応しシュートするもゴール右へと外れ、結局決定機を逃す事となりました。

直後に飲水タイムが挟まれ(23分)、明ける際に大分は2枚替え。(松尾・鮎川→藤本・伊佐)
その後もモチベーション旺盛で攻め込む大分に対し、何とか対抗姿勢を採りたい岡山。
29分にベンチが動き、チアゴ・仙波→ムーク・木村へと2枚替え。
それだけで無くルカオの1トップとし、田部井がボランチに降りて3-4-2-1へとシフトします。(シャドーは交代で入った2人)

その布陣変更の通り、守備力強化を図る岡山。
しかし31分、柳のパスを受けた鈴木のトラップが乱れるも、そこに掛けられた大分のプレッシャーをかわすように裏へとミドルパスを出した鈴木。
これを受けて一気にドリブルで切り込む木村、エリア手前まで進んだ所で後ろからペレイラのショルダーチャージを受けて反則・警告。
エリアからすぐ手前・左ハーフレーンでの直接フリーキックを得て、ここでも落ち着きと得点チャンスの双方を得るに至った岡山。
このFKをキッカー田部井が直接シュート、壁に当たるも跳ね返りを高橋諒がダイレクトでシュートし、これがゴール左へ惜しくも外れる際どいものに。

岡山は後ろに下がった重心に従うように、36分に今度はカウンターを仕掛けての決定機。
クリアボールをルカオが収め、ディフェンスに阻まれるも拾った木村が前進と、交代選手が各個役割を果たしてそれを生み出し。
そして今度は左ポケットへ切り込んだ木村、カットインを経て中央からシュートしましたが保田のブロックに阻まれます。

更に守備を固めんとする岡山、39分にバイスを投入。(田部井と交代・同時に高橋諒→高木へと交代、本山がボランチに回る)
そのバイスも、エリア内での渡邉の決定的なシュートをスライディングでブロック(アディショナルタイム)と、ルカオ・木村同様に役割を全うします。

一方大分の最後の交代は38分で、ペレイラ→上夷。
以降右CBの上夷は上がりっぱなしとなり、殆ど2CBの状態で攻勢を掛ける大分。

サイド奥を突いてのクロス攻勢は最後まで一貫していましたが、岡山ディフェンスを打ち破る事は叶わず。
そして攻勢を切った岡山、敵陣で時間稼ぎの展開へ持ち込む事に成功します。
その最中左タッチライン際で蹴り出して相手に当ててラインアウトさせたルカオ、思い切り渡邉にぶち当てる格好となったため、渡邉のヒートアップを招いてしまい。
しかし乱闘には発展せず、大勢に影響無く時間は進んでいき。

大分がそこからの岡山スローインの連続の流れを切れないまま、試合終了の笛を迎え。
1-0で逃げ切り勝利した岡山、後半戦の星もほぼ五分(3勝4分3敗)と持ち直し。
ここから引き分けの多さを活かすべく、勝利を重ねたい所でしょう。

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