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DAZN観戦 2023年J1リーグ第22節 川崎フロンターレvsガンバ大阪

2023-08-10 16:01:09 | サッカー視聴記(2023年J1)

<両軍スタメン>

王者奪還に向けて敗戦は許されない状況の川崎。
それに立ちはだかるのは目下8戦無敗(7勝1分)のガンバと、勝利とともにその「負けない運」も奪い取りたい一戦となりました。
前回観た天皇杯4回戦(高知ユナイテッドSC戦、1-0)のメンバーに、故障明けのダミアン・マルシーニョ(+脇坂)を加えて挑んだ試合。

立ち上がり、ロングボール中心の配給でボールを失うという事を繰り返していたガンバ。(とはいえ難しい一戦に備えた様子見の立ち回りとしては納得できるものであり)
それを尻目に攻撃権を確保する川崎は、助っ人2人の出来を確かめるような攻め。
早々の前半1分にマルシーニョが左サイドをドリブルで切り込み(その後家長とのパス交換で奥を突いてクロス)、4分にはダミアンが山根のグラウンダーでのクロスをニアで受けると、浮かせたボールをそのままバイシクルシュート(枠外)と得意のプレーを見せます。

期待に応える2人を見るや、中盤もその2人目掛けてのスルーパスを中心に組み立て。
しかしオフサイドを量産してしまう結果に終わり、成果は上がりません。
11分には最後方から、ミドルパスをダミアンフリック→橘田左へパス→マルシーニョカットインでゴールに迫り、ボックス右角の家長へ。
良い流れでチャンスエリアに到達しましたが、家長はボールキープから戻し、結局作り直しを選択してシュートにはいけず。

川崎がボール支配するが故の倦怠感を覚えるなか、13分にガンバの反撃。
このタイミングで本来のスタイルであるボールポゼッションによる攻めを繰り出し、最終ラインでボールを持つなか、アンカーのラヴィの脇にインサイドハーフ(ダワン・山本)が2人とも降りて来る布陣を取り。
するとそこを使わずに右サイドからの前進を選択、高尾縦パス→ジェバリダイレクトでスルーパスと素早い運びを経てアラーノのクロス。
このグラウンダーで入れられたボールを、中央でシュートにいったジェバリは空振りするも、その奥で拾った石毛が果敢にシュート。
これが左ポストを叩いたのちにゴールネットを揺らし、先制に成功します。
この試合初めてのビルドアップ成功を見事結果に繋げたガンバ。

一方良い具合に攻め続けながらリードを許した川崎。
以降も同点を目指し攻めるのは変わらず、15分に早くもこの試合3本目のコーナーキック。(キッカーは全て脇坂、ここはシュートには繋がらず)
18分には左サイドの登里から、再びダミアンを走らせるスルーパスをポケットに送りましたが、ダミアンのシュートには繋がったもののこれもオフサイドとなり不発。(シュート自体もGK東口がセーブ)

するとリードしているガンバが攻撃権も剥ぎ取りに掛かり。
19分のダワンのミドルシュート(GKチョンソンリョンセーブ)を境に、川崎が量産していたCKも飲水タイムまでに3本とあっという間に同数となります。
20分に再び右サイドから早い前進で、スルーパスを受けたジェバリが高井を股抜きで剥がしてのカットイン。
これでゴール前まで迫りボールキープするも、ディフェンスに遭いシュートは撃てず。
一方の川崎はガンバ3本目のCKからカウンターに持ち込む(24分)も、マルシーニョのドリブルが藤春に対応されて終わり、これ以降マルシーニョはほとんど目立たなくなってしまいます。

25分に飲水タイムが挟まれ。
流れを変えたい川崎、27分に大南ロングパス→ダミアン胸でポストプレイで敵陣へ運び、パスワークで組み立て。
その最中にエリア内へ脇坂が走り込み、そこに登里のミドルパスが収まる決定機となると、中央へ流れシュートを放つ脇坂。
ゴールネットを揺らし、ブレイク明け最初の攻撃で同点と良い流れを予感させるゴールとなりました。

しかしその思いは浅はかだったか。
直後のガンバの攻撃(29分)、ロングパスのセカンドボールを繋ぎ再び右サイドから攻め、高尾の右ポケットへのパス。
スペースに出したようなパスでしたがいち早く拾いにいったのはシミッチで、攻撃終了を予感させた所にその後方から石毛が走り込み。
そしてボールタッチした刹那シミッチのチャージを受ける形となり、反則の笛が鳴りPKゲットとなったガンバ。
カタールW杯のブラジルvs韓国の一幕が思い出される与PKでしたが、ともかくこれをキッカー・ジェバリがゴール左隅へと決め。
川崎にとっては束の間の安堵といった感じで、再びガンバリードとなりました。

その後はガンバがすっかり立ち上がりの堅さが取れたようで、敵陣でのボールポゼッションから、戻して作り直しを選択という具合にゲームコントロールも巧みになり。
早めに追い付きたい川崎は、35分に左→右へのサイドチェンジのパスを受けようとした山根が、藤春に足裏でチャージされて反則。(藤春に警告)
これで得たFKからの二次攻撃で、左サイド奥を突いたマルシーニョのパスから、橘田がエリア内でカットイン。
しかし三浦のチャージを受けて倒れ、反則無しとなった事で「こちらにはPK無しなのか」というヘイトが溜まるのみに終わってしまいます。

終盤に入り、何とか攻撃権を確保せんと再びポゼッションを高めに入る川崎。
40~41分に長らくパスを繋ぐものの、結局攻めきれず作り直しを選択。
しかしこれが運命の分かれ道となり、ジェバリのプレッシャーを浴びながら出した高井のバックパスがズレてしまい、アラーノが前に出て掻っ攫い。
そのままGKと一対一に持ち込み、前に出たチョンソンリョンを右にかわし、大南のブロックもループシュートで無効化してゴールを奪います。
以前はこうした最終ラインのミスはガンバが犯す方(この試合とか)でしたが、チーム状況の好転とともにこちらの面でも逆転を果たしたようでした。

2点差を付けられた川崎、アディショナルタイムに怒涛の攻撃を仕掛けるもフィニッシュには辿り着けず。
結局1-3で前半を終えると、ハーフタイムで交代敢行。
埋没気味となっていたマルシーニョに代えて瀬川を投入します。

賽が振られた後半ですが、お互いにロングボールを送る立ち回りで中々好機が生まれず。
最初の好機は後半4分と遅めで手にしたのはガンバでしたが、ここでもハイボールでの争いを制してのもので、確保したのち山本のスルーパスを受けた藤春が左ポケットを突き。
そしてグラウンダーでクロスが入るも、ニアで受けた石毛が収められず。

すると川崎が圧を持って反撃に掛かり。
5分にボールカットで浮かんだボールをダミアンが左ポケットへ落とし、そこに瀬川が走り込むという強引な好機に。
一旦拾われるも奪い返した瀬川、そのままシュートを放ちましたが角度が足りずゴール右へと外れ。
この場面然り、ハイボールやポストワークで奮戦するダミアンですが、肝心のシュートシーンでは7分にエリア内中央で撃ちにいったもののジャストミート出来ず。

攻め込むもゴールは奪えず、12分にはCKからガンバのカウンターを招いてしまう(シュートにはいけず)など、流れは決して良くない川崎。
13分に再び動くベンチ、登里・シミッチ→佐々木・瀬古へと2枚替え。(橘田がアンカーに回る)
そして矢継ぎ早に18分にも交代、ダミアンに代えて山田を投入します。

佐々木が入った左サイドからの仕掛けに、家長も逆サイドから加わるお馴染みの流れで攻め上がる川崎。
19分にそこから上がったクロスの跳ね返りから、瀬川がミドルシュートを放ちますがダワンが頭でブロックして防ぎます。
これにより脳震盪の疑いで試合が止まる(ダワンは無事にプレー続行)も、これで得た流れは止まらず。
22分にも佐々木のクロスからの二次攻撃で、左ポケットを突いて瀬古がグラウンダーでクロス。
ファーサイドまで流れた所家長が合わせましたが、ブロックを掠めてゴール左へと外れ。
しかし怒涛の攻撃により再びCKの数も増えていきます。

そして飲水タイム(23分)の後の26分。
家長のクロスがブロックされて右サイド奥からスローインとなると、直接ポケットへと投げ込み山田がポストプレイで繋ぎ。
脇坂が中央へ運んだ末に瀬川がダイレクトでシュート、これがGK東口の左脇を抜いてゴールとなり1点差に迫ります。

追い上げられるガンバ。
直後の27分にアラーノが敵陣深めでボール奪取するシーンがありましたが、ショートカウンターには繋げられず。
それどころかここから川崎のロングカウンターが発動する(シュートには繋がらず)という具合に、勢いの差が如実に表れます。
それに拍車を掛けるように、スローインの際にアラーノが遅延行為で警告を受けてしまうなど、弱気な面も見せてしまうガンバ。

そして29分に再び右CKを得た川崎。
キッカー脇坂のクロスがニアで跳んだ高井を越え、中央の家長にも収まらずも、こぼれ球を橘田がシュート。
三浦がブロックで防ぐもここからシュートラッシュを見せる川崎、ヘッドで送られたボールがこぼれた所を山田がシュート。(ブロック)
エリア外へこぼれるも、右サイドで拾った脇坂のクロスを山田が折り返し、拾った瀬古がシュート。
眼前からのシュートでしたがGK東口がセーブ、跳ね返りを佐々木がシュートするもこれもセーブした東口。
しかし続く瀬川のシュートは防げず、合計5本のシュートでようやく攻めきった川崎、とうとう同点に追い付きました。

尚も31分にGKチョンソンリョンのフィードから左サイドで前進、瀬古スルーパス→瀬川グラウンダーでクロス→山田シュート(枠外)と川崎の勢いは続き。
一気に劣勢となったガンバ、これまで手を付けなかった交代カードを切ったのが35分。
ラヴィ・ジェバリ・アラーノ→宇佐美・鈴木・食野へと一挙に3枚替えを敢行します。(山本がアンカーに回る)

それでも流れを変えるには至らず、投入された宇佐美は38分に脇坂への反則チャージ(アドバンテージ)で早々に警告を受けるなど厳しい船出に。
ジョーカーの期待がかかる鈴木は、裏抜けというよりはターゲットの役目が目立つなど、その長所が理解されているかどうか疑問符が付く立ち回りを強いられ。

42分に石毛が足を攣らせた事で再度交代を敢行するガンバ。(柳澤と交代)
同時に川崎も家長→遠野と交代。
ガンバはあと一度交代枠があったものの、残り2人はともにセンターバック(佐藤・江川)なので実質これが最後の勝負カードに。
のちに三浦が足を攣らせても、それを切る事無く耐え凌ぎを選択しました。

そして勝負のアディショナルタイムへ。
ガンバが、食野の右からのクロスをダワンが後ろ回し蹴りのような恰好で合わせる(GKチョンソンリョンキャッチ)などこの段階でも巧みなプレーを見せに掛かり。
一方の川崎は、瀬川のエリア内へのスルーパスに脇坂が走り出せずという具合に、(天皇杯を戦った影響か)疲労感漂う終盤を強いられたでしょうか。

それが勝敗を左右したか、食野のシュートがブロックされて左CKを得たガンバ。
キッカー山本のクロスをニアサイドでダワンが合わせヘディングシュート、ゴールに突き刺さり三度勝ち越しに成功します。
最終局面はセットプレーでスコアが動くという、ありがちながら劇的な展開を描きました。

そのセットプレーは、最後の最後に川崎もCKを獲得し、GKチョンソンリョンも前線に上がる体勢に全てを賭け。
そのチョンソンリョン目掛けてクロスが上がるもクリアされ、セカンドボールを拾ったもののそこで試合終了の笛が鳴り。
結局川崎はマリノス戦では劇的勝利を挙げたものの、この日は逆に劇的勝利を献上してしまう形となりました。

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