天地公道(人生の処方箋)

私達人も天地自然に生かされて、
人力を尽くし、自分の運命を切り開きましょう!

8/8 沿革2ー7日続き

2018-08-10 10:11:21 | 沿革
野に寝たり~11月の樹海に踏み迷った。

御神尊様は、大木の根方を寝床にしました。
やがてまどろみのなかで、山すそとおぼしきあたりがボーッと白くなり、それは近づいてくるではありませんか?
目を凝らして見ると、二人のお遍路でした。
しかも、ふたりは手招きをするのです。
よくよく見ると、なんと亡きご両親ではありませんか。
そしておふたりは、背中を見せて木立の中に消えていきました。
驚いた御神尊様は、夜明けの気配のなかそそくさと身を整え、おふたりの後をたどっていきました。
すると不思議なことに、迷いに迷った樹海から麓にでたのです。

出会った農家のかたが、「遍路さんこんなに早く、どちらからきましたか?」と声をかけられました。
昨日からのいきさつを語れば、「あなたは運の好い人ですね。毎年何人かの遍路さんが、樹海で亡くなっています。」と言われたのです。

その時、20才から行を誓願して、《9年間、自力でここまできた。》
は、《亡き父母の陰からのみまもりによる、他力のご慈悲》
と受け止められたのです。『親不孝の別れ』にもかかわらず、みまもり続けておられたのでした。

《お父さん、お母さん、ありがとう》はるか西空に向かい、9年の見守りに感謝の祈りをささげるとともに、《運命の実態、解明》に不退転の決意を誓いました。
沿革ー2、おわります。
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