面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

それぞれの夏

2008年07月23日 | Weblog
 庭の芙蓉が花開きはじめた。満開となるのは8月半ば、公演が終わってからになるだろう。薄紫の花弁が夏の午後の風にふるえている。この花のしぶとさは尋常ではない。昨年も9月の雨に濡れながらも枝にしがみつく様に咲いていた。確か、その様をブログに書いた記憶がある。

 飛び立たなければ何も始まらない。傷つき傷つけ、恨み恨まれ、愛し愛され、出会いと別れを繰り返して、尚も飛び立とうとしている。2008年の夏が幕を開けた。愛しい人よ、飛び立つが良い。君は君の夢を追いかけたまえ。知らない街の知らない交差点で、あるいは知らない駅のプラットホームで、再びめぐり合うこともあるだろう。その日にお互いに輝く笑顔で逢える様、今日を生きて行こう。

 最後のアトリエ公演、本日3日目です。別府血の池温泉劇場支配人小笠原健(48)が僕の役名です。薄紫の半纏をはおり、呼びこみをやっております。「東京の夏は、なあんも匂いのせん、面白なか夏ですなあ」手拭いで額の汗を拭きながら、健さんがぼやいているようです。ぼちぼち劇場にまいりますか。

最新の画像もっと見る