数日前から1弦がどんどん下がるようになりました。
チューニングで音を合わせても30秒後には10セント以上下がっている。1時間後には全音低くなっている。
弦が切れたり巻き弦が剥けたりということはありますが、こういうパターンは初めてでした。
弦が劣化したせいなのか、ペグかブリッジの摩擦が効かなくなっているのか。
まあどっちにしてもとてもここに書けないくらい長いこと弦を変えていなかったので久しぶりに交換することにしました。
いつ買ったかわからない弦も1セット出てきました。
ギターの弦は1弦と4弦、2弦と5弦、3弦と6弦という組み合わせで同じ紙袋に入っています。
ずっと昔からそうですがその理由を調べたこともありません。
でも結果としてその組み合わせで順に弦を張って行くことになります。これはまず3弦と6弦を張って、次に2弦と5弦の袋から5弦を張った所。
鉄弦のアコギの時はこんな順番ではなくて6→5→4→3→2→1弦と普通に順番に張って行きます。
ブリッジの穴に通した後、弦の端を巻いて交差させてほどけないようにするところは難しい。
年を取って指先がうまく動かなくなり、目も良く見えなくなっているので一発で思うように行かなくてまごついてしまいます。
最近ではそういう自分の老化も楽しむことができるようになって来ました。
弦を張り終わった後でなんとなく「弦交換の仕方」を検索してみたら、自分が長年適当にやっていた方法が間違っていたと知りました。
太い弦を穴を通して折り返した後で弦の下を潜らせるのですが、くぐらせるのは「ブリッジの角で」と書かれていました。
これは正しいやり方の写真。
振り返って私の張っている写真を見ると、ブリッジの平らなところで交差しています。
赤で描いたようにしておかないと弦が緩んでしまうことがあるんだそうです。知らなかった!
50年以上間違ったやり方をしてきました。そのせいで5弦6弦が下がるってことはそんなにはなかった気がしますが。
でもこの年で間違いを正せて、正しいことを知った上で天寿を全うできるのはうれしいことです。
全うするかどうかは不明ですが。