ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

芸能人格付けチェック2024

2024年01月09日 | 映画とテレビ

能登半島の地震で放送が延期されていた芸能人格付けチェックを見ました。
高価な楽器を当てる企画と、演奏家のプロかアマかを当てる企画。私は両方とも外してしまいました。
長いことこの番組を見ていますが、楽器の高い安いに関しては9割以上は外しています。毎年なので正直ちょっと心が折れます。

外れる理由を考えてみました。
自分が「良い楽器」と考える要素は音の密度と倍音のバランスです。
高音側がキーキーと無駄な高次倍音が出ていないことと、低音がふくよかであること。
低音に関してはテレビのスピーカーでは聞き取りにくい。なので高音側の聞こえ方が判断の中心になります。
違いはほぼ毎年顕著に聞き分けられるので、結局キーキー・カサカサ言わない方が高価な楽器であると判断します。
しかし、これほど毎回不正解を選ぶということは、そもそもこの判断基準が間違っているのではと思い始めました。

このような判断基準を持つに至った理由は、10代のころ耳にしていたクラブ活動(管弦楽部)の中での身近な楽器によるものです。
10万円のsuzukiのヴァイオリンと、数十万円から高くても百万円程度のドイツ製のヴァイオリンの比較で得た価値観。「安い楽器はキーキー言う」
この価値観を総額800万円と総額75億円にそのまま当てはめていてはいけないんです。きっと。
年ごとに正解不正解があるのではなくて、「毎年確実に外す」ということですから区別は明確についている訳です。
後はその価値観の物差しを逆転させれば正解できる。はず。
来年はこの作戦で絶対に当てて見せます。今まで安い方と思っていたキーキー聞こえる方の楽器を高い方と言えば正解する。はず。
それにしても曲目が「四季」から「夏の嵐」だったのも楽器の優劣を難しくしました。長い音がほとんどないんだもん。

炒飯の結果もかなり面白いことになりました。
高級中華・町中華・浜ちゃんの料理の3つから当てさせて、一番たくさんの人に選ばれたのが浜ちゃんの作った炒飯でした。
多くのの人は炒飯と言えば母親や奥さん、近所の町中華のものを長年食べてきて美味しい美味しくないの判断基準を作っている。
庶民に縁の薄い高級な料理って良い素材の持ち味を最大限発揮させるために基本的に塩味が薄いんです。
なので薄い塩味に馴染んでいるミシュランの審査員には美味しくても一般の人にはなんか物足りない。
京都や金沢の料理も薄いですよね。本場のイタリア料理も薄かった。
この塩味が足りない感覚は「あまり美味しくない」に繋がってしまうので高級炒飯は誰からも選ばれなかったのだと想像しています。
なのでこちらも味がぼんやりしていまひとつ物足りない方を選べば、当たるような気がします。

美味しい美味しくないの判断は本当に個人的なもので大人になってから物差しが変わることはほとんどありません。
ですから、どんなに裕福になったとしても「高い物」ではなく自分が美味しいと感じる物を食べ続けることが幸福なことなんだと思います。
自分の五感で得た価値観は最後まで尊重しましょう。

ついでに演奏家のプロ・アマを当てるやつ。今回は学生オケかプロオケかで外してしまいました。
最初のオケの「春よこい」の出だしの1小節を聞いたところで、ヴァイオリンがあまりに揃っていなかった「これはアマチュアだ」と思いました。
Aは最後までフレーズの弾き方が個人個人でバラバラに聞こえました。Bの方がパートとしての一体感があった。
でも正解はAがプロオーケストラでした。
これも推測ですが、学生オケは番組に出ると決まってから相当の回数の練習を重ねたはずです。少なくとも1か月くらいは。
オケはこの程度の企画だったらひょっとすると当日午前中に1回合わせて午後本番とかそんな可能性もあります。
個人個人の力量が低くても時間をかけて合わせた方がセクションとしてはまとまって聞こえる。そんな状態だったのかも知れません。

とはいえ、Gacktはどちらも当てているわけですから、私が何を言っても言い訳に過ぎません。Gacktはもっと本質的な優劣を察知できているようです。
ほんとすごいな。
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