アートインプレッション

株式会社アートインプレッションは、美術展の企画を主な業務としている会社です。

技法紹介② エオシン彩について

2021-12-14 11:12:00 | ブダペスト国立工芸美術館名品展ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ

技法紹介②

エオシン彩について

 

左から、《宿り木文花器》ジョルナイ陶磁器製造所1902-1904年 絵付:ユーリア・ジョルナイ、《葡萄新芽文花器》ジョルナイ陶磁器製造所1898-1899年、
ジョルナイ陶磁器製造所《天空風景文花器》1898年(すべてブダペスト国立工芸美術館所蔵)

 

みなさまこんにちは!

本日から、パナソニック汐留美術館にて開催中の
「ブダペスト国立工芸美術館名品展ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ」に
出品している作品で使用されている技法についてご紹介していきます

今回は、ジョルナイ陶磁器製造所の宿り木文花器葡萄新芽文花器使用されている
「エオシン彩」についてです

ジョルナイ陶磁器製造所の葡萄新芽文花器は過去のブログでも
ご紹介しています。下記リンクから作品紹介ブログを
ご覧いただけます

ジョルナイ陶磁器製造所の葡萄新芽文花器

さて、エオシン彩とは、ジョルナイ陶磁器製造所によるラスター彩を意味しており、
ラスター彩は陶器の表面に金属でできた薄い膜を焼き付け、光沢を出す装飾技法のことを指します。

ジョルナイ工場のラスター彩をエオシン彩と呼ぶようになったのは、ヴィンツェ・ヴァルタとヴィルモシュ・ジョルナイの二人によって生み出された銅ラスター彩が、金属光沢のある赤色で暁の太陽の色に似ていたことから、ギリシア神話の曙の女神エオス(ローマ神話ではアウロラ)にちなんで命名されたことが背景として挙げられます。

ぜひ会場で金属質の虹色の光沢を実際にご覧いただけましたら幸いです

ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへはパナソニック汐留美術館にて12月19日まで開催中です。

ブダペスト国立工芸美術館のコレクションを日本でご覧いただける大チャンスですので、どうぞこの機会をお見逃しなく

 

*パナソニック汐留美術館では新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を実施中です。

ご来館の際は、下記予約サイトでの日時指定予約にご協力をお願いします。

https://www.e-tix.jp/shiodome_museum/

 

<パナソニック汐留美術館>

〒105-8301 
東京都港区東新橋1-5-1 
パナソニック東京汐留ビル4階
ハローダイヤル 050-5541-8600

https://panasonic.co.jp/ew/museum/ 


■会期 

2021年10月9日(土)~12月19日(日)

■休館日
水曜日 ただし11月3日は開館

■時間
午前10時~午後6時(ご入館は午後5時30分まで) ※11月5日(金)、12月3日(金)は夜間開館 午後8時まで(ご入館は午後7時30分まで)

■入場料

一般:1,000円、65歳以上:900円、大学生:700円、中・高校生:500円、小学生以下:無料 
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。

■アクセス

下記URLよりご確認いただけます。

https://panasonic.co.jp/ew/museum/access/