本日からアートサロンはお盆休みに入り一般講座はありませんが、今日は一日教室を開催しております
『塗り絵!透明水彩の重ね塗りで表現する-棚田の風景-』
講師は渡辺聡先生です。
これまで日曜画材研究や特別講習会で様々な透明水彩講座を開催していただきました。
今回は「塗り絵!」と題しまして、「塗り絵」スタイルを用いた水彩の重ね塗りを学びます
お盆にもかかわらず本日もたくさんの生徒さんに来ていただいております
今回の講習会のポイントは..
① 明・中・暗の三層を作る。
この三層構造で塗る作業を繰り返して描いていきます。
② なるべく一発で決める
塗り残しやはみ出しがあっても、塗り直しをしないことが大事です。
そして、最も基本的なことですが「水で絵の具の広がりをコントロールする」こと。
これに始まってこれに終わると言っても過言ではないとのことです
制作開始です
まずは紙をたっぷり濡らしていきます。
水彩紙にはすでに下絵が印刷されています。
「塗る」ことに集中して制作していただきます
先生の実演です。
「明・中・暗」の明から塗っていきますが、一番明るい部分は塗り残しによる「白」になります。
一番下地の黄色、空の青を入れていきます。
続いて「明・中・暗」の中です。緑で山や棚田の部分を塗っていきます。
この講習会では先生の手順通りに皆さん一斉に進めていきます。
先生が全体を見ながらもれなく一人づつ導いていきます。
鮮やかな水彩絵具の色彩が出てきました
「明・中・暗」の暗を塗っていきます。
暗い部分を入れながら明るい所を残すことにも意識を持って塗ります。
そして、ポイント②の塗りに関しては、間違えて塗ったところは拭き取ることもできますが、
塗り残しなどは作品の味にも繫がるので、手直しはなるべく避けていきます
モチーフ写真上では茶系の色になる部分を塗っていきます。
渡辺先生曰く「茶色は彩度が高すぎる」ということなので、今回の絵には使いません。
代わりにパーマネントマダーレーキ(赤)とパーマネントグリーン(緑)を混色して茶系の色を作ります。
茶より彩度が落ちてちょうどいい塩梅になるとのことです
完成に近づき、細部にも手が入ってきました。
民家の屋根の赤が緑の中で映えていますね
先生も最後まで丁寧に指導されています。
四時間半ほどの制作時間が終了しました
皆さん時間いっぱいまで集中して制作しておられました!
最後に、先生が一人づつ講評していきます。
それぞれの作品の特徴を上げながら、良い所や改善していく点など細かく講評されています。
皆さまお疲れ様でした!
サクラアートサロンは8月17日までお盆休みとなっております。
こちらのブログは18日(木)からまた再開いたします
皆さま良いお盆をお過ごしくださいませ。
(まりも)