香り工房"結"のKatoです
このところ、多くの方がブログを見ていただき、ありがとうございます
石鹸作りの閲覧が多いから、というわけではありませんが、
ヒントになるといいな、と思い今回はリキッドソープのお話です
今日は洗濯、キッチン兼用リキッドソープの生地作り
いつもはココナッツオイル、ひまわりオイルですが
今日はパームオイルとひまわりオイルで
さてその違いは
パームオイルは、
融点 34度以上
パルミチル酸 約40%
特長
温水での洗浄力がとても良い、もちろん冷水もよい、泡立ちがよい、肌の適性良好、安全性良
オレイン酸 約40%
特長
冷水、温水での洗浄力良好、泡の持続性がよい、肌の適正良好、安全性良
リノール酸 約10%
特長 肌の適性良好、冷水、温水での洗浄力良好
ではココナッツオイルは
融点22度以上
ラウリン酸 約50%
特長 冷水、温水での洗浄力良好、泡立ちの良さ良好、安全性良好
ミリスチン酸
特長 温水での洗浄力良好、泡立ちの良さ良好、泡の持続性良好、安全性良好
パルミチル酸 約10%
特長
温水での洗浄力がとても良い、もちろん冷水もよい、泡立ちがよい、肌の適性良好、安全性良
パームオイルもココナッツオイルも飽和脂肪酸で、固いオイルです
融点は固形から液体に変わる温度です
そして、ひまわりオイル
一般的にはハイオレックスひまわりオイルです
今日もこちらを使用しました
さてハイオレックスひまわりオイルは
常温では固まりません
オレイン酸 約80%
特長
冷水、温水での洗浄力良好、泡の持続性がよい、肌の適正良好、安全性良
ステアリン酸 約10%
特長 温水での洗浄力良好、泡の持続性良好、安全性良好
今回のリキッドソープは無水エタノールを使用しています
これは鹸化を促進するための触媒
鹸化とは、原料のオイルと苛性ソーダ、精製水が化合して、石鹸となることを言います
こういったオイルの含有成分の特長を知ることで、作りたい石鹸のためのオイル選びが出来ます
この過程は固形石鹸でも同様です
固形石鹸の場合は、これには溶けにくさ、固さなどまも考慮に加えます
製作中の姿はこんな感じです
目を守るためのゴーグル、ガスを吸わないためのマスクは二重装着です
怪しい〜
もちろんゴム手袋に肌を露出しないよう、長袖です
必ず守ってほしい安全のための装備です
石鹸作りに欠かせない苛性ソーダも苛性カリも、製作過程ではまだ、劇薬の状態だからです
作り慣れても、なおさらこの装備は守ってほしい!
講師を目指す方は、その姿勢が生徒さんの手本となります
手順の詳細、レシピは記載しませんが、石鹸の製作途中はどのシーンを見ても美味しそうです
オイル、ソーダ水、エタノールを加えてしばらくすると、こんな風に活発に反応
約80度を保って
必ず大きめの鍋の中で、行います
万が一、吹きこぼれた時の対策です
念には念を
反応が進むと、透明なゼリー状に変わってきます
さらに進めて、混ぜる混ぜる
この頃にはやや固めの重たい素材になっています
さらに混ぜて、もったりとするまで
この生地を精製水で希釈して、リキッドソープとして使用します
希釈も生地作りも必ず精製水を使います
精製水は純粋なH2O
水道水やミネラルウォーターには、文字通りミネラルである鉱物が含有しているため、石鹸作りには適しません
エタノールも99.9%純粋な無水エタノールを使用します
こういった脇役でもあり、主役でもある材料選びも大切な作業のプロセスです
正しい選択と計量も欠かせません
これらは
より良い石鹸には欠かせない過程
リキッドソープの生地作りは準備から終了まで約30分ほどです
手作りすることは
材料を確認できる!
製作過程を確認できる!
自分にあったものを作ることができる!
少々の手間でも、
是非、実践したいことです!