最高気温25、7度。
「いや~今日は、晴れてきてよかったですね。雨をカクゴしてましたが。
遠い街からはるばる車で走ってきた2人に、空のカミサマが2人に太陽をプレゼントしてくれたのかな」
「ほんと、ラッキーです。今日は、めっちゃ楽しみ!!」
4月25日(月)。
600マイル彼方からやってきた、2人の可憐なゲストとともに、初夏の四万十川をくだりました。
美味しいものをこじゃんとカヤックに積んで、薫風のリバーピクニックです。
川原で、漕ぎかたのおさらいをしたあと(2人は湖などでカヤックの経験あり)、トロ場でならす。
そして、少しはやい流れ(メインストリーム)にカヤックをのせて、レッツ・ゴー。
川の自然の中へ。
カヤックから見あげる雨あがりの空を、ゆっくりと雲が流れてゆきます。
雲間から、ときおり差しこむ陽に、新緑がキラキラとかがやき、
しめってあたたかい空気には、甘いかおりが(クリの花のような)。
赤紫、若緑、濃緑、萌黄がいろどる山肌に、黄白色のシイの木の花が満開なのです。
今日の川は、昨日の雨で、少し水位があがってます。
ウグイス色に、にごったお尻の下の水は、いつもよりちょっと流れがはやく、
若葉色の川岸も、はやくながれてゆきます。
手をのばしてふれる川の水が、ヒンヤリ心地よい。川面の水温は、あっ、はかりわすれた・・・。
はじめて川を下るゲストは、移りかわる景色とながれに、わー、きゃーと嬌声を上げました。
川原に上陸し、のんびりお昼を食べていると、かっと陽がてりつけて、もう夏のように暑い。
暑さにガマンできなくなったゲストは、ドボンと川に飛びこみました。
お腹いっぱいで、再びカヤックにのりこみ、
どんぶらこどんぶらこと川を流れてゆけば、フネの上で、うつらうつらフネを漕ぎたくなります。
ロケーションのよい岩間沈下橋の川原に上陸し、ゆるゆるとコーヒータイム。
GWは、観光客でごったがえす沈下橋も、
平日の今日は、いつものがらんとした四万十川の静けさが味わえるのが、ナイスです。
午後の陽に、キラキラ光る水面を下ってゴール地点へ。
ときおり吹きぬける南風に、岸辺にさいた、キシツツジ、ノイバラの花がゆれています。
そこに、コデマリのような白い小さな花も開きはじめている。トサシモツケです。
初夏の川岸に、ひっそりと可憐に咲く花に、僕らはしばしみとれました。
「移動時間がとても長い旅行だけど、1日ゆっくりと四万十川を下れてよかった。晴れたし。サイコーでした」
そんなゲストの感想を聞いたガイドは、空を見上げてつぶやいた。空のカミサマありがとう、と。
花美しい初夏の川に、笑顔の花もたくさん咲いた、連休前の小さなプラーベートツアーでした。
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