金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【3歳戦回顧】 5月25日~26日

2024-05-26 16:28:36 | 競馬

 現世代ラストの「3歳戦回顧」であります。

 

 土曜日は東京6Rダート1600m牝馬限定(3歳1勝クラス)を勝ったヘニーヒューズ産駒トウカイポワール後方待機で脚を溜めます。直線に入ると、逃げ粘るデクラレーションオブウォー産駒レオテミスを交わして、残り200mのところでドレフォン産駒ゴールドアローンが先頭に立ちます。その外からトウカイポワールが猛然と追込み、ゴール手前で3/4馬身差交わして勝利。ダート良の勝ちタイムは1分36秒6。2着ゴールドアローンから1馬身1/2差の3着には逃げたレオテミス

 

 東京7R芝1400m(3歳1勝クラス)を勝ったルーラーシップ産駒スティールブルー好スタートから2番手追走へ。直線に入ると、馬場の中央から早め先頭に立ちます。そのまま後続を突き放して2馬身1/2差で完勝。良の勝ちタイムは1分21秒0。2着には、4番手から外を差してきたキズナ産駒カイトグート、1馬身3/4差の3着には、3番手からデクラレーションオブウォー産駒モリノレッドスター

 

 京都9Rダート1800m鳳雛ステークス(L)を勝ったホッコータルマエ産駒カシマエスパーダ好スタートから2番手追走へ。直線に入ると、逃げるモーニン産駒ブルーサンに並びかけて、これを交わします。そのまま突き放して4馬身差で圧勝。ダート良の勝ちタイムは1分51秒1。2着ブルーサンから3馬身1/2差の3着には、後方からマクリ気味に上がってきたジャスタウェイ産駒ミッキークレスト

 勝ったカシマエスパーダは、これで3連勝。また好タイムでリステッド競走を勝利しましたので、秋のジャパンダートクラシックに向けて楽しみな存在となりました。

 

 日曜日は東京5Rダート1400m(3歳1勝クラス)を勝ったカレンブラックヒル産駒クインズデネブ中団後方待機で脚を溜めます。直線に入ると、先行勢が伸び悩んで、残り100mのところで後退。それに入れ替わって追込み勢が押し寄せて、その中でクインズデネブがクビ差だけ前に出て勝利。ダート良の勝ちタイムは1分24秒7。2着には、最後方から追い込んできたミッキーアイル産駒タイセイレスポンス、クビ差の3着にも、後方から鋭く差してきたスマートファルコン産駒サンリコリス

 

 京都6Rダート1400m(3歳1勝クラス)を勝ったダノンレジェンド産駒メイショウヨシノ好スタートから4番手追走へ。直線に入るとまず、2番手からアンクルモー産駒ディスタントスカイが早め先頭に立ち、後続を突き放します。これを追いかけてメイショウヨシノが前に迫り、ゴール直前でハナ差捉えて勝利。ダート良の勝ちタイムは1分25秒1。2着ディスタントスカイから1馬身1/4差の3着には、3番手からカリフォルニアクローム産駒ベント

 

 京都11R芝1800m白百合ステークス(L)を勝ったレイデオロ産駒ミナデオロ好スタートからマイペースの逃げへ。直線に入るとスピードを加速、後続を突き放してそのまま1馬身1/4差で快勝。良の勝ちタイムは1分46秒5。2着には、5番手から差してきたファー産駒オフトレイル、クビ差の3着には、6番手から追い込んできたスワーヴリチャード産駒ナムラフッカー

 

 

 来週からは、いよいよ新世代の「2歳戦回顧」が始まります!

 


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【競馬】 第91回 東京優駿=日本ダービー(GⅠ) 無敗の二冠馬誕生成るか⁉

2024-05-26 02:48:36 | 競馬

 さぁ第91回東京優駿=日本ダービーです。

 

 心配なのは本日の府中の天候だけでしたが、何とかダービーは良馬場で開催出来そうであります。

 今年のダービーの焦点は、「無敗の二冠馬誕生成るか⁉」の1点でありましょう。絶対的人気馬に乗って戸崎圭太騎手が大丈夫かという心配はありましたが、先週のステレンボッシュを見る限り、全く問題はなさそう。むしろ、ステレンボッシュ陣営としては「完璧な騎乗」での2着でしたから、勝った馬を讃えるしかない結果でありました。

 

 当然ながら、中心は皐月賞馬⑮ジャスティンミラノであります。15番枠からでも好位を取れるレースセンスがある上に、消耗戦になってもラストまで勢いを失わない持続力に長けており、しかも瞬発力勝負になったとしても勝ち切る根性があります。馬場の広い府中であれば、ほぼ死角はないと見ました。

 相手も、基本的には皐月賞上位組で良いと思います。最も強敵なのは皐月賞2着馬であるアルアイン産駒コスモキュランダ。この馬も府中に替わるのはプラスです。そして皐月賞4着のスワーヴリチャード産駒アーバンシック、5着のシユーニ産駒シンエンペラー。また別路線組では、スプリングSを完勝したキズナ産駒シックスペンス。あとは、先週までは切ろうとしていた牝馬②レガレイラオークスのチェルヴィニアを見てしまうとルメール騎手に逆らうのはヤメテおこうと。最後に、逃げるはずだったメイショウタバルが取消になったため、替わりに逃げると思われる1枠1番のレイデオロ産駒サンライズアース。この馬のマイペース逃げのあとのロングスパートは、ロジャーバロースの再現もあり得ます。

 馬券は、本命⑮ジャスティンミラノ頭固定の三連単30点 ⑮⇒⑥⑧⑬⑫②① で「ガミる覚悟」で当てにいきます。

 

 無敗の二冠馬誕生の瞬間を楽しみにしたいと思います!

 

 

 オマケで目黒記念(GⅡ)の予想も。

 ここは、3月の日経賞(GⅡ)を快勝した5歳騙馬のキングカメハメハ産駒⑨シュトルーヴェを狙いたい馬券は、本命⑨シュトルーヴェの単勝1点

 週明けに「JRA顕彰馬」の投票が行われますが、ここで父キングカメハメハが晴れて顕彰馬に選定されることを祈りたいと思います!

 

 


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【競馬】 葵ステークス(GⅢ) 3歳スプリント路線で頂点に立つのは⁉

2024-05-25 02:46:08 | 競馬

 3歳スプリント路線のトップを決める葵S

 

 好メンバーが揃いました。

 新潟のゆきつばき賞を勝ったキングマン産駒アウェイキング、フィリーズレビュー勝利と逃げて桜花賞5着のトゥーダンホット産駒エトヴプレ、橘Sを勝ったモーリス産駒ガロンヌ、ファルコンS2着で京王杯2歳S3着のロジャーバローズ産駒オーキッドロマンスなど、今後のスプリント路線を牽引するであろう若駒たちが集まりました。

 狙ってみたいのは、3歳短距離路線でレベルが高かった「クロッカスS組」の2頭、⑥オーキッドロマンスとミッキーアイル産駒⑯エリカカリーナ

 1月27日に行われた府中の芝1400mクロッカスS(L)は、1着が後にNHKマイルC3着となったロジリオン、2着がオーキッドロマンス、3着にエリカカリーナで、5着が後にファルコンSを勝ったダノンマッキンリーという豪華な顔ぶれでした。前半はややスローで、後半は33秒台の切れ味を争う流れとなりましたが、府中1400mを1分20秒9、2ハロン目からは全て11秒台という厳しいレースでありました。この厳しい流れを、2番手3番手からラストまでスピードを緩めなかったのが、2着オーキッドロマンスと3着エリカカリーナの2頭京都芝1200mの消耗戦でも力を発揮できると見ました。

 

 馬券は、まずはオーキッドロマンスの単勝。そしてオーキッドロマンスと⑯エリカカリーナのワイド1点 ⑥⑯

 

 


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【ダービー特集⑧】 2015年 ドゥラメンテの完勝劇! 世代は史上最強レベルだったかも・・

2024-05-24 02:24:34 | 競馬

 

 2015年の日本ダービーは、稀に見る「史上最強レベル」の馬たちが揃う世代でありました。二冠馬ドゥラメンテの他、GⅠ7勝のキタサンブラック、ドバイターフ(GⅠ)を勝ったリアルスティール、香港ヴァーズ(GⅠ)と宝塚記念を勝ったサトノクラウン

 

 レースは、逃げたミュゼエイリアンが前半1000mのラップ58秒8と流れる展開を創り出します。好位8番手で脚を溜めるドゥラメンテは、直線に入るとスムースに外に出して、そこから一気に前を捉えます残り400mのところで早くも先頭に立って、そのまま後続を突き放して1馬身3/4差をつけて快勝。良の勝ちタイムは2分23秒2のレースレコード。まさに完勝劇の日本ダービーでありました。

 

 

 しかし、レース後に骨折が判明。三冠確実と言われながら、その夢を果たすことはできませんでした。

 ドゥラメンテは、4歳春に復帰して中山記念を快勝後に、ドバイシーマクラシック(GⅠ)では英ポストポンドの2着に、そして帰国後の宝塚記念でマリアライトの2着となったあと、ここでも靭帯損傷となって引退を余儀なくされました。

 2016年に引退後、社台SSで種牡馬に。その後は順調に繁殖牝馬に恵まれながら、種牡馬としての実績も輝かしいものとなりますが、2021年8月に急性大腸炎で死去。まだ9歳の若さでありました。

 

 なお、種牡馬ドゥラメンテの実績は、初年度産駒からGⅠ3勝のタイトルホルダー、2年目産駒からは牝馬二冠のスターズオンアース、3年目の産駒からは、牝馬三冠のリバティアイランド菊花賞馬ドゥレッツァNHKマイルCを勝ったシャンパンカラーホープフルSを勝ったドゥラエレーデと、クラシックホース・GⅠホースを量産。2023年にはリーディングサイヤーに輝きました。もし、あのまま生きていれば、ディープインパクト・キングカメハメハの後継種牡馬として、日本競馬界を牽引するスーパースタリオンとして君臨していたはず。今更ながら早世が悔やまれます。

 

 ところで、実は同世代の馬たちの種牡馬実績も凄いんです

 まずはキタサンブラック。初年度産駒から、あの世界最強馬となるイクイノックスを出しました。2年目産駒からも皐月賞馬ソールオリエンスが出て、種付料は一気に2000万円まで跳ね上がっています。

 次はサトノクラウン。初年度産駒からダービー馬タスティエーラを出しました。この10年間、ダービー馬はディープインパクト産駒、キングカメハメハ産駒、ハーツクライ産駒に独占されていましたが、この時代を終わらせたのが種牡馬サトノクラウン

 さらにリアルスティール。2年目産駒からダート界の怪物フォーエバーヤングを出しました。フォーエバーヤングは、サウジダービーとUAEダービーを快勝したのち、米国ケンタッキーダービーに挑み、ハナ差ハナ差の3着で惜敗。秋には米国ブリーダーズカップクラシックへの挑戦が予定されており、遂に日本調教馬からダートの世界一の馬が誕生するかもしれないところまで来ています。

 

 このように、2015年のダービーは、ドゥラメンテが完勝したレースではありましたが、ここに集った同世代の馬たちから、世界の競馬を牽引するような血脈が生まれようとしています。まさに「史上最強レベル」の世代であり、後の世からは「2015年は歴史的なダービーだった」と振り返られるレースとなる気がいたします。

 


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【ダービー特集⑦】 2013年 キズナ対エピファネイアの激闘! そして種牡馬となっても・・

2024-05-23 02:09:49 | 競馬

 

 2021年のダービー開催週に、当blogで取り上げた『ダービー特集①~③』は、①「1973年 怪物ハイセイコーの神話が崩壊した時」②「1976年 天馬トウショウボーイ『出し抜け』に敗れる」③「1998年 武豊とスペシャルウィークが翔んだ日」でありました。

 そして昨年の2023年のダービー開催週には、④「2005年 衝撃の走り ディープインパクト時代の幕開け」⑤「2007年 ウオッカの激走 女が強い時代の始まり」⑥「2011年 震災の年に現れた狂気の天才オルフェーヴル」『ダービー特集④~⑥』を掲載いたしました。

 今年も、ダービー開催週に、その続編とも言える『ダービー特集⑦~⑧』をお届けします!

 

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 2013年のダービーは、レース前には「三強対決」と呼ばれていて、皐月賞を快勝したロゴタイプ、2着のエピファネイア、そして別路線組で京都新聞杯から参戦のキズナ「三強」とされました。

 レースは、逃げたアポロソニックが絶妙の平均ペースの流れを創り出して、直線ではロゴタイプを含む先行勢3頭がそのまま押し切るかと思われましたが、中団待機からエピファネイアが鋭い差し脚で前を捉えて、そのまま勝利!と思われた瞬間、さらにその外から鬼脚で追い込んできたキズナがゴール直前で1/2馬身差だけ前に出て快勝

 エピファネイアと福永祐一騎手の手からダービー勝利の栄冠がすり抜け、レジェンド武豊による歴史的な神騎乗に東京競馬場全体が歓喜に湧いた瞬間でありました。

 

 

 キズナはダービーのあと、3歳秋に仏へ遠征して、ニエル賞(GⅡ)優勝凱旋門賞(GⅠ)4着。4歳春に大阪杯を勝った後は、続く天皇賞春で骨折休養。5歳秋に引退して種牡馬となりました。

 2着のエピファネイアは、ダービーのあと、秋の菊花賞でGⅠ初勝利を飾り、また4歳秋のジャパンカップでは2着に4馬身差をつける圧勝劇でGⅠ2勝目。この時に破った相手は、2着ジャスタウェイ、3着スピルバーグ、4着ジェンティルドンナ、5着ハープスターという蒼々たる面々。このあと5歳秋に引退して種牡馬となりました。

 

 この2頭は、種牡馬となった後もライバル関係が続きます

 エピファネイアは、初年度産駒から三冠牝馬デアリングタクト、2年目産駒から年度代表馬エフフォーリアを出しました。また、今年の桜花賞馬ステレンボッシュもエピファネイアの産駒であり、クラシックで活躍する産駒をコンスタントに出している名種牡馬であります。

 一方のキズナも、初年度産駒からエリザベス女王杯を勝ったアカイイト天皇賞春を3年連続2着のディープボンド、2年目産駒からはGⅠ3勝のソングライン、そして今年は念願だったクラシックホース、皐月賞馬ジャスティンミラノを出しており、2024年のリーディングサイヤートップを走っている状況。

 

 恐らく、このライバル関係はまだまだ続くものと思われます。キズナもエピファネイアも、ぜひ長生きしてもらって、優秀な産駒を数多く残してもらいたいものであります。

 

 


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