金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 ジャパンカップ・京都2歳S・京阪杯

2021-11-29 07:41:37 | 競馬

 まずは土曜日のラジオNIKKEI杯 京都2歳S勝ったのは、リオンディーズ産駒ジャスティンロック後方待機からマクリ気味に上がって、直線では、逃げたアメリカンペイトリオット産駒ビーアストニッシドと、好位から差してきたハーツクライ産駒フィデルとの叩き合いを制して勝利スローを後方から差し切ったのですから、強い勝ち方。今後が楽しみになりました。

 一方、その勝ち馬に新馬で勝っていた1番人気のディープインパクト産駒トゥデイイズザデイは、スタートが悪く、最後方へ下げる選択武豊騎手は、こういう時に強引に位置を取りに行きませんが、馬を押す力がないのではないかと疑ってしまいます。これでは勝負になりません。それから、道中で躓いて落馬寸前になっていたキャンデセントは、そのあとは福永騎手が無理をさせませんでした。こちらは、やむを得ない判断だと思います。

 トゥデイイズザデイが前に行かなかったため、レースがスローの瞬発力勝負になり、単調なレースになってしまいました。勝ち馬の今後は楽しみですが、それ以外は参考外にしたいと思います。

 

 次は京阪杯勝ったのは、ヨハネスブルグ産駒エイティーンガール最後方待機から、直線は1番大外を豪快に差し切る強い勝ち方でした。2着のタイセイビジョンも、後方追走からの追込みでしたので、前は少し厳しい流れになっていたと思います。

 その中で、逃げて3着に粘り切ったファストフォースは立派の一言。また、3番手から5着に粘ったシゲルピンクルビーも力を示したと思います。最後に坂がある阪神1200m、特に内側の馬場は相当傷んでいますので、差しが有利な中、パワータイプの馬に向いたコースになりつつあるのかもしれません。

 

 そしてGⅠジャパンカップ勝ったのは、無敗の三冠馬コントレイル。好スタートから、逃げるアリストテレスや、前をいくオーソリティとシャフリヤールを見ながら8番手をキープ。予想どおりスローの展開となり、前半1000mは1分2秒2。その時、これも予想どおり、後方からキセキがマクるように先頭に立って、離し逃げの展開に一変

 後半は、一気に消耗戦の展開となって、残り600mからオーソリティがロングスパートを開始。キセキを捉えてオーソリティが前に出たところを、コントレイルとシャフリヤールが並んで追いかけて叩き合いにシャフリヤールは、この叩き合いで横に寄れるコントレイルは、すぐにオーソリティを捉まえて、そのまま2馬身差の完勝。2着はオーソリティ、3着は、さらに1馬身1/2差でシャフリヤール。

 本日のコントレイルと福永祐一騎手、完璧でした。これで無事に引退となり、来年からは種牡馬生活に入ります。ただし、福永祐一騎手も矢作芳人調教師も、出来ればもう一年走らせて、コントレイルの『名誉回復』を図りたかったことと思います。でも、産駒を残すことも大切な仕事ですから、名誉回復は産駒の成績でお見せする。これも有りだと思います。

 2着のオーソリティは本格化したことをここでも見せました。消耗戦が得意ですので、体調さえ良ければ有馬記念に出ても有力だと思います。シャフリヤールも、今回の後半の厳しい流れの中で立派な3着来春のドバイあたりで、また好走が期待できると思います。4着のサンレイポケットも、天皇賞秋に続いての4着は素晴らしいの一言。GⅠ級の馬と言える内容です。もう6歳ではありますが、本格化が遅れただけですので、来年の活躍が楽しみになりました。

 そして、5着のグランドグローリー。日本の硬い馬場が最も合わないと思っていた馬でしたが、やはり消耗戦になったことが好走の理由だと思います。もっと欧州馬が来ても、良い勝負になりそうなことを、この馬が示してくれたと思います。

 

【最後に】福永祐一騎手の勝利者インタビュー

「本当に凄い馬なんです。調教の仕方によっては1200mでも勝てる馬だった」「本来は3000mを走れる馬ではない。それを勝ってしまうくらいの頑張り屋」「自分自身は、この馬の凄さを皆さんに伝えきれなかった。しかし、種牡馬になったら、どれだけ凄い馬だったかを、あらためて皆さんに示してくれることは間違いない」


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