金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【ケンタッキーダービー】 ミスティックダン勝利 日本のフォーエバーヤングは惜しい3着に!

2024-05-05 15:36:14 | 競馬

 

 米国三冠レースの第一弾、米国ケンタッキーダービー(GⅠ)は、現地5月4日(土)にケンタッキー州のチャールズダウンズ競馬場にて20頭立てで行われ、米国のゴールデンセンツ産駒ミスティックダンが好位から抜け出して押し切り勝利。優勝賞金3,100,000ドルを獲得いたしました。日本から参戦したリアルスティール産駒フォーエバーヤングは惜しい3着、またコパノリッキー産駒テーオーパスワードも5着と健闘いたしました。

 

 

 レースは、まずトラックファントムが逃げる展開となり、現地での1番人気のフィアースネスは好位3番手を追走します。前日の大雨の影響もあって馬場は重めでしたが、ハイペースでレースは流れます直線に入ると、6番手を追走していたミスティックダンが馬場の最内を上手く突いて先頭に立ちます。脚が一杯になった先行勢を尻目に、大外から日本のフォーエバーヤングとガンランナー産駒シエラレオーネの2頭が併せ馬状態のままミスティックダンに迫ります。ラストはこの3頭がほぼ並んだままゴール版を通過。写真判定の結果、ハナ差でミスティックランが1着、2着がシエラレオーネ、さらにハナ差の3着にフォーエバーヤング。勝ちタイムは2分3秒34。

 勝ったミスティックダンは、前走のアーカンソーダービー(GⅠ)3着のあと、初GⅠ制覇をケンタッキーダービーで成し遂げました4コーナーで最内を突いたBヘルナンデス騎手の好騎乗が勝因でした。ここ数年のケンタッキーダービー勝ち馬と同様、前走・前々走を重賞レースで入着した実績があり、ピークを本番に合わせることでビッグタイトルの獲得成功となりました。

 現地での2番人気で2着のシエラレオーネ、同じく3番人気で3着のフォーエバーヤングは悔しいレースとなりました。最短距離をハナ差で逃げ切った勝ち馬とは、明らかに走った距離が違いますちなみに3着フォーエバーヤングは、最後の直線で外のシエラレオーネから何度も馬体をぶつけられており、日本ならばシエラレオーネは失格処分でもおかしくはない不利を受けておりました。それを跳ねのけての3着ですから、ついに日本調教馬が、最も厳しいと言われる米国ダートのトップレースで、勝ち負けを争う時代になったことを証明しました

 ところで、この2頭の今後ですが、シエラレオーネは二冠目プリークネスS、三冠目ベルモントSを目指すことになりそう。一方のフォーエバーヤングは、藤田晋オーナーのコメントによれば、日本に帰国して休養に入る予定。サウジアラビア⇒ドバイ⇒米国ケンタッキーと、長い海外遠征が続いていましたから、ゆっくりと心身を休めて欲しいと思います。また秋以降の活躍を楽しみにいたしましょう。

 

 ハナ差/ハナ差でのケンタッキーダービー3着という、フォーエバーヤングのこの大偉業は、父リアルスティールの名を世界へ轟かせただけでなく、鞍上の坂井瑠星騎手を、そして、すでに米国では名が知られている矢作芳人調教師を、改めて世界基準の一流ホースメンであることを示すことになりました

 

 

 いや~、早起きして観た甲斐がありました。本当に素晴らしいレースでした!

 

 


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