金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 札幌記念・北九州記念

2023-08-21 01:35:38 | 競馬

 まずは小倉の北九州記念勝ったのは、フロステッド産駒の4歳牡馬ジャスパークローネフライング気味の好スタートからスピードを活かした逃げへ。前半3ハロンのラップは32秒8なので、今の良好な小倉の馬場でも、やや速い流れに。直線に入るとさらにスピードを加速、後続を突き放します。馬場の内側を突いてディープインパクト産駒ストーンリッジと、外からはクロフネ産駒ママコチャの2頭が迫ってきますが、これを1/2馬身差に抑えて勝利。良の勝ちタイムは1分7秒3。2着にはママコチャ、クビ差の3着にはストーンリッジ。さらに1/2馬身差の4着には、中団後方から追い込んできたキズナ産駒スマートリアン

 勝ったジャスパーリオーネは、これで重賞2連勝。いずれもロケットスタートを活かした逃げ切り勝ち本番のGⅠスプリンターズSは、中山芝1200mなのでスピードだけで逃げ切るのは難しい舞台ですが、このスタート力は魅力的。本番でも有力候補に位置付けられるでしょう。

 2着ママコチャ、3着ストーンリッジともに、5番手6番手から伸びてきた馬。ペースは速かったですが、前々にいないと勝負にならないレースでありました。このレースで後方待機から、そこそこの着に入ったスマートリアン、トゥラヴェスーラ、ロンドンプラン、エナジーグランは、次回の狙い目と考えて良いと思います。

 

 

 そして真夏のスーパーGⅡ、札幌記念勝ったのは、ディープインパクト産駒の5歳牡馬プログノーシス後方待機で脚を溜めます。逃げたユニコーンライオンの前半1000mのラップが1分0秒4。稍重と言ってもかなり重い馬場での1分0秒4は、かなり厳しいペースになりました。4コーナー手前で、前々にいた馬たちは総崩れとなり、直線ではまず、デクラレーションオブウォー産駒トップナイフが先頭に立ちます。その外から、プログノーシスがこれを交わして後続を突き放し、4馬身差で圧勝。稍重の勝ちタイムは2分1秒5。2着にはトップナイフ、3馬身差の3着には、中団後方から差してきたオルフェーヴル産駒ソーヴァリアント。3/4馬身差の4着には、後方から馬場の内側を突いてきたハーツクライ産駒ダノンベルーガ、クビ差の5着には、後方から外を追い込んできたハーツクライ産駒ヒシイグアス

 勝ったプログノーシスは、GⅡ重賞2勝目。このメンバーを相手に、4馬身差で圧勝したことは地力をつけていることの証だと思います。確かに、今回はペースが厳しすぎて、前に居た馬たちが総崩れで、また重い馬場への適性の差が着差に影響したこともありますが、一番の勝因は、この馬がようやく本格化したということ。天皇賞秋が楽しみになってきました。

 2着のトップナイフも地力を見せてくれました。厳しいペースで6番手にいたのに、2着に残れたのは、ロングスパートが得意でバテない馬だから。菊花賞でも有力な1頭と言えるでしょう。

 1番人気で6着に敗れたジャックドール、そして11着に敗れたシャフリヤールは、厳しいペースで前々にいたことと、まだ八分の出来だったことが敗因なので、ここは参考外で良いと思います。

 

 


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