金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【凱旋門賞特集①】 不良馬場が得意な馬の世界一決定戦 なぜ開催時期を変えないのか⁉

2023-09-28 03:43:19 | 競馬

 いよいよ、今週末に2023年凱旋門賞が行われます。

 しかし、それにしても、凱旋門賞はいつも不良馬場や重馬場ばかり。過去を振り返っても、2022年不良馬場2021年重馬場2020年重馬場2019年不良馬場。マカヒキが出走した2016年、サトノダイヤモンドが出走した2017年は、発表こそ「良馬場」でしたが、その実態は「芝がズルっと剝がれやすい軟らかい馬場」であり、府中競馬場や京都競馬場ならば、不良馬場相当の重い馬場出走馬の半数近くが脚を取られて走り辛そうに見えるのが痛々しい。それが近年の凱旋門賞の風景であります。

 なぜ、毎年このような馬場になってしまうかと言うと、9月下旬から10月中旬まで、パリ周辺の地域は、雨が多い季節=雨季であるから。大昔はそうではなかったようですが、直近7~8年はいつも泥んこ馬場になっています。温暖化の影響もあるのでしょうが、異常な馬場状態が続いています。

 かつては、芝の世界一決定戦といえば「凱旋門賞」だった訳ですが、この7~8年を見る限り「不良馬場が得意な馬の世界一決定戦」の色彩が濃くなってしまっています。世界ランキングを見ても、凱旋門賞の勝ち馬よりも、英愛チャンピオンSの勝ち馬の方がレーティング上位であることが珍しくなくなっています。これは、開催された条件が特異な馬場であったことも影響していると思います。

 

 であれば、開催時期をずらせないのでしょうか?

 無理な時期変更ではなく、例えば、ニエル賞やフォワ賞などのトライアルレースを行っている3週前にずらすだけでも、大きく条件が改善されると思います。ニエル賞やフォワ賞は、例え「重馬場」発表であっても、「芝がズルっと禿げれやすい」というレベルではなく、日本馬でも十分に力が発揮できる良好な馬場条件で開催されています凱旋門賞の頃は、開催が進んで馬場が唯でさえ荒れている上に、週半ばから降り続ける雨のため、最悪の馬場コンディションとなるケースが多いのです。

 

 今思えば、オルフェーヴルとキズナの2頭が走った2013年の凱旋門賞が、ちゃんとした条件で開催されるラストの凱旋門賞だったかもしれません。あの年は「重馬場」発表ではありましたが、馬場の状況は悪くなくて、出走馬たちも脚を取られて走りづらい、なんてところは、映像を見ても出てきません

 凱旋門賞の輝きを取り戻すためにも、開催時期の変更を真剣に検討すべきと考えます。

 

 フランスの競馬サークルの皆さん、宜しくご検討を。そうでないと、もう日本からの遠征馬はいなくなりますよ!

 


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