金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 ジャパンカップ・京都2歳S・京阪杯

2023-11-27 01:42:21 | 競馬

 まずは京都2歳S勝ったのは、仏産のシユーニ産駒シンエンペラー後方待機で脚を溜めます。逃げたカズゴルティスの前半1000mのラップは59秒1と速く、流れる展開に。直線に入るとまず、馬場の中央からジャスタウェイ産駒サトノシュトラーゼが先頭に立ちますが、これを目掛けて、馬場の内側からはキープカルム、外からはシンエンペラーとハービンジャー産駒プレリュードシチーが襲い掛かります。ゴール前では、5頭が横に並ぶ大混戦になりましたが、シンエンペラーが1/2馬身抜け出して勝利。良の勝ちタイムは1分59秒8。2着にはプレリュードシチー、ハナ差の3着にサトノシュトラーゼ、アタマ差の4着にはダノンデサイル、クビ差の5着がキープカルム

 勝ったシンエンペラーは、デビューから2連勝で重賞初勝利兄は凱旋門賞を勝ったソットサスという良血厳しい消耗戦を制しただけに、もし疲労が残っていなければ、暮れのホープフルSの有力候補に名乗りを挙げたと思います。

 2着プレリュードシチーから5着キープカルムまでは僅差。また、馬場は内よりも外が伸びる傾向があったため、この2着から5着の馬に力の差はないと思います。その中で、4番手の位置から3着に粘り切ったサトノストラーゼが、地力では頭一つ上位と言えるかもしれません。

 

 

 次は京阪杯勝ったのは、4歳牡馬のビッグアーサー産駒トウシンマカオ7番手追走で脚を溜めます。逃げたビッグシーザーの前半3ハロンのラップは33秒7と速い流れに。直線に入ると、ビッグシーザーが逃げ粘りますが、馬場の中央からドゥラメンテ産駒ルガル、大外からはトウシンマカオの2頭が襲い掛かり、トウシンマカオが鮮やかに差し切って2馬身差で快勝。良の勝ちタイムは1分7秒4。2着にはルガル、1/2馬身差の3着には、最後方から追い込んできたエイシンヒカリ産駒エイシンスポッター

 勝ったトウシンマカオは、これで京阪杯2連覇。芝1200mでは着実に走ってきます。2着ルガルも地力を見せてくれましたが、やはり専門は1400m3着のエイシンスポッターは、あらためて鋭い差し脚を見せてくれました。来年のGⅠ戦線でも楽しみな切れ味だったと思います。

 

 

 そしてGⅠジャパンカップ勝ったのは、世界最強馬の4歳牡馬、キタサンブラック産駒イクイノックス好スタートから3番手追走へ。逃げたパンサラッサの前半1000mのラップは57秒6と超ハイペースながら、2番手以降は59秒台と平均ペース。直線に入ると、残り200mのところで逃げ粘るパンサラッサをイクイノックスが交わします。そのまま後続を突き放して、ドラメンテ産駒リバティアイランド以下の追撃にも4馬身差をつけて圧勝。良の勝ちタイムは2分21秒8。2着リバティアイランドから1馬身差の3着には、4番手からドゥラメンテ産駒スターズオンアース、3/4馬身差の4着には6番手からドウデュース、2馬身差の5着には2番手から粘り切ったタイトルホルダー

 勝ったイクイノックスは、完璧なレース運びで、天皇賞秋に続いて圧勝これでGⅠだけで6連勝この内容を見れば、すでに今年度の世界最強というだけでなく、JRA史上最強馬という称号も加わる気がします。もちろん、あのディープインパクトとは同格だと思いますが。

 ところで、このあとはどうするのでしょうか? 噂通りに「引退」⇒種牡馬入りとなってしまうのでしょうか? まだ父キタサンブラックが若いですから、繁殖牝馬の取り合いになる気もするので、もう1年現役で走らせて、欧州か米国の最高レベルのGⅠを取る挑戦を見てみたい気がいたします。

 2着のリバティアイランドも、力を見せてくれました終始イクイノックスをマークして、これを交わしにいったのでラストは脚が上がってしまいましたが、これはチャレンジャーとしてベストのレースだったと思います。3着のスターズオンアースは、17番枠から4番手という好位置を取って、リバティアイランドと同じ位置から外を走った分の差で、この馬も地力の高さを証明。4着ドウデュースも同様ですが、6番手からだと少し厳しかったか

 有馬記念にはイクイノックスは出走してこないと思いますが、その他の馬による再戦が見れると思いますので、楽しみですね。

 

 


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