金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 アルゼンチン共和国杯・みやこS・京王杯2歳S・ファンタジーS

2023-11-06 01:11:52 | 競馬

 まずは京都のファンタジーS勝ったのは、15番人気のファインニードル産駒カルチャーデイ4番手追走で脚を溜めます。逃げたピューロナジックの前半3ハロンのラップは34秒1と平均ペースの流れ。直線に入ると、ピューロマジックがそのまま逃げ切りを図って後続を突き放しますが、これを外からカルチャーデイが追いかけて、残り200mを過ぎたところで交わします。そこにリアルスティール産駒ドナベティとロゴタイプ産駒シカゴスティングの2頭が迫りますが、カルチャーデイが1/2馬身差に抑えて勝利。良の勝ちタイムは1分20秒4。2着にはドナベティ、クビ差の3着にシカゴスティング、さらにクビ差の4着には、エピファネイア産駒セントメモリーズ

 勝ったカルチャーデイは、これでデビューから2連勝で重賞初制覇好位差しの鮮やかなレース振りを見ると、阪神JFのマイル戦でも力を発揮しそうただし、2着ドナベティと3着シカゴスティングともに好位からレースを進めた馬であり、今回はレース展開に恵まれた可能性は高いと思います。逆に、10番手から4着に追い込んできた、1番人気のエピファネイア産駒セントメモリーズは、まだ見限れないと思います。

 

 

 次は府中の京王杯2歳S勝ったのは、1番人気のスワーヴリチャード産駒コラソンビート6番手追走で脚を溜めます。逃げたジャスパーノワールの前半3ハロンのラップは34秒2で、平均ペースの流れへ。直線に入ると、逃げ粘るジャスパーノワールを追いかけて、まず2番手からロジャーバローズ産駒オーキッドロマンスが先頭に立ちますが、その外からコラソンビートとリオンディーズ産駒ロジリオンの2頭が鮮やかに差し切り、そのうちコラソンビートがクビ差前に出て勝利。良の勝ちタイムは1分20秒6。2着ロジリオンからハナ差の3着にオーキッドロマンス

 勝ったコラソンビートは3連勝でGⅡを勝利1400mの速い流れで、33秒2の差し脚を見せて快勝これで阪神JFの有力候補へ名乗りを挙げましたそれにしても、2歳牝馬路線は、サウジRC2着のボンドガール、アルテミスSを勝ったチェルバニアに続いて、コラソンビートという強い馬が現れました。なお、新種牡馬スワーヴリチャードは、産駒のJRA重賞初勝利を飾りました。

 2着のロジリアンも差のない2着で、しかも最速33秒0の上りを見せてくれました。この馬も阪神JFは制覇圏3着のオーキッドロマンスも強い内容でしたが、この馬はマイルよりも1400m以下で活躍する馬に見えました。

 

 

 そしてダートのみやこS勝ったのは、ヘニーヒューズ産駒の3歳牡馬セラフィックコール中団後方待機で脚を溜めます。逃げたキングカメハメハ産駒ペプチドナイルの前半1000mのラップは1分1秒2と流れる展開へ。直線に入ると、逃げ粘るペプチドナイルをシニスターミニスター産駒メイクアリープが残り200mのところで交わして先頭に立ちます。しかし、大外からセラフィックコールが豪快にこれを差し切って3馬身差で完勝。ダート良の勝ちタイムは1分50秒9。2着メイクアリープから3/4馬身差の3着には、中団から追い込んできたミッキーアイル産駒ウイリアムバローズ。さらにクビ差の4着には逃げたペプチドナイル

 勝ったセラフィックコールは、これでデビュー以来、5連勝で重賞を制覇タイムも良で1分50秒9と優秀であり、今回のメンバーとはレベルが段違いであることを見せつけてくれましたGⅠチャンピオンズCに出走してくれば、最有力馬の1頭になります。遅れてきたスター候補と言え、同期で地方のダート三冠馬ミックファイアとの直接対決をチャンピオンズCか、暮れの大井の東京大賞典で見てみたいと思います。

 

 

 最後はアルゼンチン共和国杯勝ったのは、ディープインパクト産駒の4歳牡馬ゼッフィーロ中団後方待機で脚を溜めます。逃げたアフリカンゴールドの前半1000mのラップは1分1秒0とほぼ平均ペースの流れに。直線に入るとまず、馬場の中央からスクリーンヒーロー産駒マイネルウイルトスが先頭に立ちますが、残り200mのところで、馬場の内側を突いてゼッフィーロが抜け出します。そのまま1馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは2分29秒9。2着マイネルウィルトスからクビ差の3着には、中団から差してきたハーツクライ産駒チェックネイトと、後方から追い込んできたキングカメハメハ産駒ヒートオンビートの2頭が同着で入線

 勝ったゼッフィーロは、嬉しい重賞初勝利をGⅡで飾りました2歳時から大器と期待されていましたが、体質の弱さからデビューが3歳の2月と遅れて、ようやく4歳の秋に本格化しました。ここからの活躍が期待できます。

 2着マイネルウィルトスは、またしても重賞2着。あと一歩のところで勝ちが逃げていきます。切れ味のなさが故の勝ち運のなさか。3着同着のヒートオンビートとチェックネイトは安定度抜群の馬であり、いつでも好走が期待できる馬たち。ここでも地力を見せてくれました。勝ち馬も含めて、この4頭はこれからも長距離重賞で活躍が期待できると思います。

 

 


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