まずは3歳牝馬のクイーンC。勝ったのは、ハーツクライ産駒ハーパー。好スタートから6番手追走を選択。前半3ハロンのラップは34秒5。直線に入ると、まず3番手からルーラーシップ産駒ドゥアイズが先頭に立ちますが、中央からハーパーが、また大外からはエピファネイア産駒モリアーナの2頭が並びかけ、この3頭による競り合いになります。ゴール手前でハーパーがクビ差だけ前に出て勝利。稍重の勝ちタイムは1分33秒1。2着にはドゥアイズ、ハナ差の3着にはモリアーナ。さらに1/2馬身差の4着には、後方から差してきたイングランドアイズ、1馬身差の5着には同じく差してきたグランベルナデット。
勝ったハーパーは、12月の未勝利戦に続き、2連勝で重賞制覇。これで桜花賞へ向かうことになると思います。2着のドゥアイズは、またもや惜しい2着。ただ賞金加算が出来たことは大きい。逆に、ハナ差で3着のモリアーナは賞金加算が出来ませんでした。これは悔しい。
4着のイングランドアイズは、芝2000mの新馬戦でハーパーを破った馬。今日は逆転を許した形ですが、距離の違いが敗因。むしろ距離を伸ばした方が良いと思います。5着のグランベルナデットは、スタートの出遅れが全て。前々から粘り込めれば面白かったと思います。この馬も距離を伸ばして面白いと思います。4着5着は、オークスまでに賞金加算が出来て間に合えば・・と思います。
次は3歳牡馬の共同通信杯。勝ったのは、ハービンジャー産駒ファントムシーフ。好スタートから3番手追走へ。逃げたドゥラメンテ産駒タッチウッドの前半1000mのラップは1分0秒4で、このメンバーならばややスロー。直線に入ると、逃げ粘るタッチウッドを追いかけて、残り100mのところで交わして、そのまま1馬身1/4差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分47秒0。2着タッチウッドからクビ差の3着には、6番手からハーツクライ産駒ダノンザタイガー、さらにハナ差の4着には、5番手からサトノクラウン産駒タスティエーラ。
勝ったファントムシーフは、これで4戦3勝となって重賞も初制覇。3歳クラシック路線の有力候補であることを証明しました。2着のタッチウッドも、出遅れながら途中から先頭に立って逃げ粘っての2着ですから、地力を見せました。3着ダノンザタイガー、4着タスティエーラも好位からの上位入線であり、力を見せる内容。一方で、前残りのレース展開だったこともあり、後方待機の馬たちにとっては、次は見直す必要がありそうです。
なお、2番人気で9着のフランケル産駒レイべリングは、やはりマイルまでが守備範囲。路線を変えた方が良いと思います。
そして伝統の一戦、京都記念。勝ったのは、昨年のダービー馬、ハーツクライ産駒ドウデュース。後方待機で脚を溜めます。逃げたユニコーンライオンの前半1000mのラップは59秒5と流れる展開になりました。直線に入るとまず、3番手からディープインパクト産駒プラダリアが先頭に立ちますが、すぐにその外からドウデュースが鮮やかに抜け出して、そのまま後続を突き放して3馬身1/2差で圧勝。良の勝ちタイムは2分10秒9。2着には、5番手から差してきたマテンロウレオ、クビ差の3着はプラダリア。さらに1馬身1/2差の4着にキングオブドラゴン、1/2馬身差の5着がキラーアビリティ。
勝ったドウデュースは、八分の出来に見えましたが、このメンバーならば軽く圧勝という結果に。さすがダービー馬、これで3月のドバイターフが楽しみになりました。世界を相手に強い勝ち方を期待したいと思います。2着のマテンロウレオはレース巧者らしい上手いレース運びでした。3着のプラダリアは、勝ちに行っての3着ですので、GⅡGⅢレベルならば、いつでも勝てる地力を見せてくれました。
心配なのは、途中でレースをやめたエフフォーリア。2番手追走から早めに脚が無くなりました。心房細動を発症したとのこと。しかし、根っこはメンタルだと思います。無事だったのが何よりです。このまま引退として種牡馬にしてあげて欲しい。