ワタクシが卒業した高校は、歴史が古くて、開校以来すでに125年以上が経っていて、OBOG会もシッカリしているので、5年に1回、卒業生名簿が改訂されます。そのたびに5000円支払って、新しい名簿を購入しているのですが、それが先週末に届きました。
新しい名簿が届くと、まずは同級生の動向に変化がないかをチェックするのですが、今回は、同じクラスの同級生が、しかも3年前に会っていた友人が、いきなり『物故者』として掲載されていました。
2019年10月に、自分が幹事役を引き受けた、同級生を送る会 =(有名ブロガーの『グッチーさんを送る会』であります)にも参加してくれていた同級生S君が、その1年後の2020年12月に急逝していました。しかも、本人の意思だったのか、ご家族の意思だったのか、学校関係者(=名簿の事務局)にハガキで連絡があったのは最近のようで、彼の死は、同級生の誰も気が付かないまま。クラスメイトも新たな名簿を見て、初めてS君の死を知りました。
よくよく考えてみると、S君と久しぶりに会ったのは、今から5年前で、それも彼が所属していたサッカー部の同級生が病気で急逝した時の、そのお通夜の場でありました。高校卒業以来で、約40年ぶりの再会だったのですが、お通夜の場ということもあり、連絡先だけを交換して、家族の状況など詳しい話は聞けませんでした。
今考えると、彼が結婚していたのか、子供がいたのか、などの話もしませんでした。ただ、久喜にある実家に戻って暮らしていることだけは、S君から聞けた情報でありました。なお、3年前の『グッチーさんを送る会』では、自分は幹事役だったこともあって、会の場ではS君とは殆ど話ができませんでした。
もしかすると、彼は年老いた親と一緒に住んで、介護をしていたのかもしれません。それがコロナ禍で、自分が先に逝くことになってしまい、学校関係や友人関係への連絡など、誰もしてくれなかったのではないか。あるいは、すでに両親を見送ったあとで、身寄りが近くにいなかったため、訃報連絡がすぐには届かなかったのではないか。
いろいろ考えてしまいましたが、いずれにしても、自分たちが年老いて死ぬときは、きっと同じように、誰にも気づかれずに一人で消えていくのだな、と想いに耽ってしまいました。その前に、同級生たちとは出来るだけ会える時に会って、たくさん楽しい時を過ごしておかないといけないなと思いました。
約2年遅れになってしまいましたが、亡くなったS君のご冥福をお祈りいたします。
先に逝った、グッチーさんやマエストロたちと仲良くしていて下さい。いずれ、僕らもそっちに行きますので。